【マーケティングテクニック】 UXについて考える
iphoneのアプリダウンロード履歴を見ていたら、7,8年前は年間100個くらいダウンロードしていたのが2021年は年間で11個。「こうして私のiphoneも最適化されていったんだな〜」と考えた時に、アプリを新規でDLさせるハードルが当時よりも確実に上がっていることを再確認した朝です。 #なんのはなし笑 #iPhoneが整った話
“あなたよりあなたごと”
エコノミック作家の木場 晏門です。
ここ1年くらいでSNSに力を入れる企業がまたグッと増えました。
具体的には、 ネットを使っている企業のうちSNSを利用している企業の割合は36.7%で 前年比+8%の増加。去年一年で急増しています。
特に顕著だったのはLINEの企業アカウントですね。 興味深い内容だったので、情報をまとめてみました。
※2021年9月時点 LINE利用者数:8,600万人 LINE公式アカウント友だち登録経験率:66% (60歳以上も59%が経験あり) クーポンやキャンペーンの利用率:58% LINEを通したサービス利用や商品購入率:19% LINEの問い合わせに関する返信許容期間:2~3時間以内と当日中が半々━━━━━━━━━━ コロナ禍(2020年2月以降)新たに登録した割合:49.7% 内訳: 飲食(43.9%) / ショッピング(43.9%) / に続いて / ニュース(33.5%) / サービス(24.5%) / 行政、自治体、地域(24.5%)
みてわかる通り、ここしばらくでLINE公式アカウント友だち登録をしたことがあるユーザーが急増しています。60代以上も59%というのはかなり高い割合ですよね。他にもコロナ禍の影響で、ワクチン接種など自治体の登録が増えたのも要因としては大きそうです。
#数年前、無料スタンプをもらう目的だけで登録していた時代が嘘のよう
公式LINEのポテンシャル
LINEはメッセージアプリというのが基本機能なので、公式LINEからユーザーへのアプローチも基本的にはメッセージを通して行われます。
こと日本においては2011年3月11日に起きた東日本大震災以降10年で、ほぼ1国民に1アカウントという脅威的なLINE普及率となりました。さらに、 1日の平均利用時間が最も長いSNSもLINEで、その平均時間は64.4分。特に10代の平均利用時間は90.5分と、相当な時間をLINEに費やしていることが分かります。
利用者数と利用時間ともにそれだけの影響力を持っているLINE。そして、 そのユーザーに直接アプローチできるようになったLINE公式アカウント。 これをどれだけ活用できるか、事業者はこのテーマから目を逸らすことはできない状態になったと思います。
そんな状況下で、過去に300アカウント以上を登録し、20アカウント以上の立ち上げ支援をしてきた私は感じていることがあります。
公式LINEの可能性を、メールなどの既存DMと混同して考えている運用者が多い
LINE公式アカウントが公知となっていく反面、ここからはライバル(他のアカウント)とのユーザーの時間の取り合いになっていきます。
そうなった時、自分がユーザーだったらどう思うかをよく考えなければなりません。今回はLINE周りのユーザー心理について考えたいと思います。
私がユーザーとして思うことは2つだけです。
● あまり長くない文章で、釣りじゃない優良な情報が欲しい ● 手軽で、使いやすいアカウントがいい
例えばtwitterのDMやメールで来る営業メールってほとんど読まないし煩わしいですよね。LINEの発信で同じような使い方をしている運用者が多いのでとても勿体無いなあと思ってみています。
みなさんはどうでしょうか? これについては人それぞれだと思いますので、自分だったらどう思うかを考えてみて下さい。
#ユーザーは面倒くさがり屋
暇つぶしにには全く困らなくなった今の世の中、「何に時間を使うか選ばなければ、時間が足りないしキリがない」状況になっています。
そうなると、あらゆることに対して、より効率を求め、手間のかかることをそもそもしなくなりますよね。つまり究極の面倒くさがり屋です。
「勝手にやっておいてほしい」 「空気を読んでほしい」 「ボタンは少ない方がいい」 「文を使わずに分かりやすく説明してほしい」 「むしろ説明すらなくても分かるように導いてほしい」
こういった感情を持っている、面倒くさがりユーザーの要望と向き合っていく事が求められるわけです。この事を徹底して考える分野をUXと言います。#UXを知らない方はこれを読めば大体わかると思います↓
LINEにおけるUXの考え方の大切なところはまず「リッチメニューの設計」です。ここに分かりやすい形でメニューを設定しておけば、ユーザーは直感的にそのボタンを触って、有益な情報に触れる事ができます。
メッセージ文で分かりやすく伝えていくことももちろん大切です。ですが、それ以上に、画像やボタンを使って視覚的に、注目を集められないと、たくさんのアカウントから通知が飛んできた時に、しっかり目を通してはもらえないでしょう。
しっかり読まなくても、ものの数秒で、ほしい情報が入ってくる
これが、UXに求められているユーザー心理の本質です。
そのためには、文章でタラタラ説明するのは野暮ですから、いかに直感的にユーザーに情報鵜を届ける事ができるかが、LINEという全国的コミュニケーション手段活かす秘訣です。
いろいろなLINEを登録してみると、その良し悪しが見えてくると思うので、まずは数多く登録してみるのがおすすめです!