#人をしばる見えない枷(カセ)
“あなたよりあなたごと”
エコノミック作家の木場 晏門です。
私は長いこと、意地やプライドに支配されていた人間でした。 #急にどうした
どーしょーもない過去
小さい頃は、内気でコンプレックスを(#自分で勝手に)多く抱えていました。常に世の中を斜めに見て、ずっと拗ねてたんです。「僕はついてないなー」いつもそう思ってました。関心や情感も薄かったのを今でもはっきり覚えています。
でも、それを受け入れきれない自分もいたんですよね。そこでほんの少しの自尊心を保てたのは、月並みではありますが、僕を信じて、期待して、愛してくれた家族がいたからでした。それからは、更に厄介なガキンチョに。笑
「本当の自分はこんなんじゃない」 「次はもっと上手くやれる」 「次はもっと自分に都合のいい風が吹く」
そんなだっさいことを毎日考えながら、さまざまな手段を使って、現実逃避をしていたんです。
少し風向きが変わって、盛大な勘違い野郎に
そこからはとにかく周りに恵まれ、支えられて、成人に向かうにつれて再浮上していきました。※だんだん痛いプレッシャーもかけていきます↓
「ほら、やっぱやれるじゃん」 「以前は仮説程度だったけど、きっとあれもできる」 「自分はこんなところで終わる人間じゃない」 「やっと上がってきたのに、この先凡々じゃ割に合わない」 「何度生まれ変わってもまた自分が良いと思える、圧倒的現世にする。」
我ながら、ひどいものです。 #思い上がりも甚だしい #肩に力入りまくり #自分のことしか見えてない
ただ、このバイタリティーは仕事にはプラスに働き、そこからのキャリアパスをどんどん盛り返していきました。自分の得意分野もはっきりしていて、どの現場に行っても、それなりの成果やポジションを作っていきます。
「向かいたい先は、どこだっけ?」
いつもどこか自分に余裕がなく、「もっと技術磨かなきゃ」「もっと知識量を増やさなきゃ」「もっと実績増やさなきゃ」「もっと発想豊かに」と思いながら、もっと!もっと!もっと!と自分にハッパをかけ続けました。
そして、徐々に心に余裕も生まれ、仕事もスケールしたここ数年。振り返るとあることに気が付きます。自分がどこにいきたいか、分かってるつもりで、見失いかけていた事に。 #こんな時は自分自身を振り返ろう! #落ち着け落ち着け
自身を省みる中で私は1つの決め事を新しく作りました。
「頑張ること」ではなく「成立させること」に目を向けよう!
そう思ったんです。「頑張る」基準は個人の尺度で変わりますし、天井もありません。確かに理想とする目標に辿り着くためには、もっともっと研鑽が必要ですが、力の入れ方が少々おかしくなっていました。
「この仕事は、成立しているか」を考えたとき、私の抱えているほとんどの仕事は、成立はしていたんです。必要な要件は満たしていました。
なのにどこかで、「仕事以外にまるっきり没頭するのは危険」というブレーキが自分の中にかかっていて、特に作家業に関わる取材活動や趣味に打ち込む時間が圧倒的に少なくなっていたんです。
2種類の功
何かに大きな成果を出す人には以下の2パターンあると思います。
① 先見の明があり、先んじた取り組みをした事による成果 ② 他の人が努力で真似できないほどに、圧倒的な打ち込み方をした副産物
そのどちらでもなく、大多数が陥りがちなのが、
二番煎じとして(大体がお金のために)努力をする です。
儲かると分かった時点で、大体もう遅いです。なので儲けのアンテナで大きな成果を掴むことは、少なくとも私にはできるイメージがありません。だとしたらやることは2つです。
① 生きるを成立させる(経済活動が長く維持できる形を堅く守る) ② 成立させる以外の時間を全解放して、心の向くままに打ち込む
これしかないと思います。私は知らず知らずに①に過剰に入れ込み、経済活動を長く守ることより、一時でも栄えることに、意識が向いていたんです。②が一番の武器だったにも関わらず、磨き続ける事を怠ってしまいました。 #大失態 #作家としてあるまじき #恥もプライドも捨て0秒で改善
しかもですよ、①をしっかり成立させるだけで、先見の判断につながる情報は一定数入ってきます。慌てなくても、スタートダッシュがしっかり切れることもあるでしょう。
とはいえ、タイミングというのは授かり物ですから、必要以上に追いかけても仕方がありません。固執するのは本当に無意味です。それよりも重要なのは②に遠慮をしたり、手心を加えるような事になるのが、一番本末転倒だという事です。
不足もダメだが、過剰なのはもっとダメ
世の中、足りないことは厳しいですが、余る事には寛容です。
「多い分にはいいだろう」と。
これはかなり危険な思想だと、最近特に思います。力の入れどころが不器用なのは人生単位で損をします。私は自戒を込めて、今年は特に過剰さに注意して、自分の興味関心を解放し、追求を許す事にフォーカスしたいと思います。