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「インターン生を担当したのはいいがどのように扱ったらいいか?」30代男性税務担当との内省面談

実録!リフレクション面談」
複数の会計事務所の所員の方が業務上で抱えている「どうやって上手くやったらいいかわからない」お困りごと、悩み事に対して、出口を一緒に見つけている個別面談をしています。
面談の内容をほぼそのまま掲載しますので貴所の参考になれば。

【面談のテーマ:どんなお困りごとだったのか】
採用強化策として「インターン生を活用したい」という会社の方針で、私の下にインターン生が2人配属になった。しかし具体的な対応方針は特になく、新人と同じように教えたりしている事がむしろ面倒で自分の業務を後回しにして残業覚悟でやっている。どうしたらいいか?

【面談後の本人の振り返りメッセージから】
橋本様 本日はありがとうございます。今日の対話の振り返りをします。1)「修正しないといけない、と気がついた点は何でしょうか?」
インターン生の扱い方が分からず漠然と不安を抱えていたので、問題の前提の見方を変えなければならないという指摘に気が付けました。 結果、インターンに社員やパートさんと同じレベルを求めるのではなく、限られた時間で、効率的に事務所に貢献してもらえるよう軌道修正します。
 2)「その気づきに対して、どんな行動をする必要がありますか?」
まずは社員、パートさんの時間を奪っているものの中で「誰でもできる業務」をインターンができるよう仕事の異動、座席の配置換えなど単純に仕組みを変えます。 人事異動、配置換えは完了したので、業務依頼のチャネル確保、仕組化を進めます。 
3)「それをする事は、どんなメリットになりますか?」
インターン生に難しいことは求めないのでこちらの指導にあまり時間が取られず、むしろ現職員に時間を作れ、wishの売上増加に伴う作業時間の捻出に貢献できます。
引き続き、よろしくお願いいたします。

【面談の要点、考え方のポイント】

インターン生の取り組みの本論は「いい人材の採用」にありますが、では受け入れ後に、何をどのようにやっていけばいいのか、についてが現場任せになっていて、この面談者は、押し付け感で不満いっぱいでした。
面談者の当初の前提は「インターン生に仕事を覚えて帰ってもらう」でした。私との面談では「その前提を見直す必要はないか?」を対話し「インターン生のwinは、興味ある業界の社会に触れること」であり、「こちらのwinは、ほぼ無料の優秀な若手人員の増員」にあります。
いかにインターン生に仕事にも顧客にも触れさせ、こちらのタスクの作業的な部分を担ってもらえるか、に着眼点を移して考えてもらいました。
となると、「人員が増えた方がむしろメリット」という前提になります。
(実際、税務担当者のほとんどが、いつも手が足りない、時間が足りないと言っています)
「前提」を見直す事で、次の行動を作った面談になりました。

自分の仕事のwin、インターン生のwin、会社のwinを分解していく事で出口を見つけていく問いを立てることをこの案件から学んでいただいたと思います。

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