やっぱり、リノベーションって面白い!女性社員に聞く建築設計のはなし。|エコラ座談会 #01
こんにちは、ECOLA noteです。
今回は建築設計部二人による座談会をリポートします。
上司・部下の関係ではありますが、世代も近く、普段から仲の良い山本と郷古。建築士、そしてインテリアコーディネーターとしての働き方についてはもちろん、建築業界で働く女性社員ならではのお話もお伺いしました。
エコラの設計部で働きたい!そんな興味をお持ちの方必見のクロストークをお届けします。
■得意分野を活かせるのがエコラの設計部
_普段のお仕事の内容を教えていただけますか?
山本 現在は設計業務がメインです。自社物件の設計を手がけることもありますが、一般のお客様からリノベーションのご相談をいただいた時は、ヒアリングと現地調査、図面の作成や仕様の決定、最後の引き渡しまでお付き合いします。
あとは設計部の管理職も務めているため、業務の割り振りや進捗の確認も担当していますね。
郷古 私は設計業務についてはアシスタント的な役割を担うことが多いです。設計士の補助や図面の修正、パースの作成などをお手伝いしています。その代わり、インテリアコーディネーターの資格を活かした意匠選定に関する業務を主に担当していますね。
_エコラの設計部は『設計』と『インテリア』を担当する社員がそれぞれ在籍している、ということでしょうか。
山本 きれいに二分されているわけではなくて、それぞれの領域がちょっとずつ重なっているイメージです。
とはいえ家具に関しては私より郷古さんのほうがキャリアも長く詳しいので、相談したりお任せすることもありますね。
郷古 私はエコラに入社する前は家具屋さんに勤めていたこともあったため、エコラの中ではインテリアに関する仕事をしてきたほうだと思います。ステージング(※1)の際に配置する家具や雑貨を探すときは前職の経験が生きますね。山本さんは元々ハウスメーカー出身でしたっけ?
山本 一時期は事務職のパートも経験しましたが、基本はずっとハウスメーカーに勤めていました。社員数も多くて、いわゆる縦型の組織って感じでした。上層部と日常的に話すこともなかったですね。その点エコラは百田社長をはじめ、役員の方にも話しかけやすいと感じています。
※1 募集中の物件に家具や照明などを配置することで魅力的に演出するサービスのこと
_郷古さんは、百田社長に対する印象は何かございますか?
郷古 んー、今は全然大丈夫ですけど、やっぱり最初は話しかける時に緊張していました。私も前職では「社長に話しかけるなんて…」という感じだったんです。エコラは百田社長が各案件の打ち合わせに積極的に参加するため、「社長がここまでやってくれるんだ!」と驚いたのを覚えています。
山本 百田社長は結局、建築が、そして何よりリノベーションが好きなんですよ。なので特に自社物件については、ある程度自分の思いも伝えたいんだと思いますね。
■一度は離れた建築業界|エコラは女性の働きやすさが魅力
_次に、エコラに入社するまでのエピソードを教えてください。
郷古 家具屋さんを退職後、結婚・出産を経て週3で派遣の仕事をしていた時期があったんです。その仕事が満期を迎えた頃、このまま転職を繰り返すことに不安を感じていたんですよね。ちょうど子どもも大きくなってきた時期だったので、正社員で働ける場所を探し始めたのが最初のきっかけでした。でも、当時はもう建築業界には戻れないだろうなって思っていたんです。
山本 私も一度この業界を離脱していたから、よくわかります。当時の建築業界って、朝早くて夜遅いなんてことが当たり前でしたもんね。あと、お客様との打ち合わせは土日がほとんどだった。
郷古 そうなんです。なのでフルタイムで働きつつ子育てと両立させるのは難しいと思っていて、半ば正社員は諦めていました。でも登録していた転職サイトで百田社長からメッセージが届いていて、それが「土日休みでインテリアコーディネーターの仕事を募集していますが、どうですか?」って内容だったんです。実は当時そのメールに気づいていなくて、返信期限が過ぎてから慌てて返信したのを覚えています(笑)。それでも快く返信いただいて、面接が決まって…という流れでしたね。
山本 私も入社のきっかけは百田社長からのお誘いでしたね。エコラがこれから会社として大きくなっていこう!というタイミングで「CADができる人を探している」って言われて。ずっと新築を手がけていたので、リノベーションという手法がすごく面白そうに感じたんです。自分自身のキャリアの集大成のつもりで入社を決意しました。
_先ほどのお話にもありました通り、建築業界は厳しい一面もあり、女性社員の数は少なく、働くことが大変だと感じている方も多いと思います。実際に働いてみて、いかがでしょうか。
山本 やっぱり職人さんと話す際、気を遣ってもらっている時があることは仕方ないと思います。男性同士のほうが距離が近くなるので、冗談とかを言い合える関係はちょっと羨ましいかな。でも、適当にされるとか厳しく当たられることはなくて、フェアに接してくれますよ。
郷古 お客様から「エコラの職人さんはちゃんとしてますね」って言われることが多いんですよ。多分エコラは仕上がりの基準が厳しいので、しっかりした業者さんじゃないとお任せできないんです。なのでこちらからリスペクトを持って依頼する分、相手も丁寧に対応してくれるのかな。
_子育て中のお母さんとしてエコラで働くこと、についてはいかがでしょうか。郷古さんは昨年の冬ごろまでは時短での勤務でしたよね。
郷古 そうですね。採用面接のとき、建築業界に戻れるならフルタイムでも仕方ないと思っていましたが、百田社長から「子育てが大変だろうから、時短勤務でもいいよ」ってご提案いただいたんです。当時はとてもありがたかったですね。
今でも子どもの体調不良で早退してしまった時などは、どうしても他の社員に申し訳ない気持ちになりますが、エコラの皆さんは子育てに理解がある方が多くて助かっています。
山本 男性社員を含め、同じくらいのお子さんをお持ちの方が多いですもんね。役員の方たちも、女性が働きやすい環境をもっと整えていきたいという思いがあるのではないでしょうか。
■ 『その人の暮らし方』を取り入れた設計に
_今後、どのような方と一緒に働きたいですか?
山本 専門性が高い方ですかね。「私はこれだけは誰にも負けません!」という要素が一つでもあると、安心してお仕事をお任せできるので。
郷古 受け身よりは、自分から何かを発したり、聞いたりしてくれる方がいいですね。エコラは入社してすぐ一人で仕事を任せてもらえるので、積極性は大切な要素です。
山本 もちろん私たちもサポートしますが、個人的には「私はこれがわからないから、聞かなきゃいけないんだ」って考えることも大事だと思っています。その上でわからないことは聞く、もしくは自分で調べるという意欲があると素晴らしいですね。うちは全社員の経験値が高いので、それぞれが得意な分野について気軽に相談し合える環境が整っていますよ。
_資格の有無についてはどうでしょうか。
郷古 資格があると良いのはもちろんですが、どちらかというとインテリアに対する興味の高さ、インテリアが好きだという気持ちの強さのほうが大切かもしれません。この仕事は自分の好きなお部屋を作るのではなく、お客様が満足する提案をしないといけない。そのためにはモデルルームを見学したり住宅雑誌を読んだりして、普段からアンテナを張っておく必要があると思います。
山本 確かに、私のスタイルはこれだって決まっている人には難しい仕事かもしれないですね。お客様それぞれのこだわりがあるので、時には自分の好みではないスタイルも提案しないといけない。ヒアリングした内容をしっかり自分の中で理解した上でプランニングすることが、プロの仕事なんだと思います。
_最後に、この先お二人が挑戦したいことについて教えてください。
郷古 設計の腕をもっと磨いていきたいですね。あとは今まで住宅系をメインに手がけてきたので、店舗やオフィスの意匠にも挑戦したいです。
山本 やっぱり、リノベーションって面白いなって思っていて。入社してたくさんの案件を担当しましたが、結局住宅の設計をするのが一番やりがいがあるんです。ビルや店舗のデザインも面白いですが、『その人の暮らし方』を深く考えて取り入れた住宅の設計にもっと携わっていきたいですね。
_貴重なお話、ありがとうございました!
記事は2024年9月時点の情報です。記載の内容が現在と異なる場合がございます。
(文:鳴海 匠 写真:はまだ あつみ(Rim-Rim))