文筆業、ネタ切れしないたった一つのコツはね…
眠れない夜の久々noteです。
忙殺されてゆっくり考えごとをする機会がなかなか巡ってこなかったんですが、今とても元気です!
今回のテーマは「ネタ切れについて」です。
シナリオに限らず、文章を世に発表し続ける以上避けられないのがネタ切れです。
一人の人間からひねり出せるアイデアって、当たり前ですが有限です。
体験と考察でエピソードを増やすことはできますが、自分の経験頼みだと基本的にはいつかネタが切れます。
文筆業の方はネタ切れに様々な対策を立ててるとは思いますが、きっとそれでもネタは切れます。
例えば、本を読む。人に会って話す。取材する。芸術や自然に触れる。はたまた気が済むまで遊んでみるなど…。
これには1個のネタが100個になる効果はあると思います。単純に、経験を増やすことや、人の体験を疑似体験することで視野が広がると、書きたいことも見つかるでしょう。
でも、書ききったらインプットの作業に戻らなくてはいけなくなります。ですので、これだけだと無限には頑張れない気がします。
最近、その悩みを解決するいい方法を思いつきました…!
それは、「つまらん体験や自慢できない体験を、あるあるネタにする」という方法です。
例えば…。
今日はコンビニ店員とあたためるか否かやりとりをした。それ以外は、誰ともしゃべらない一日だった。
こんな日があるとしましょう。普通なら絶対にネタにしない一日です。
ただ、悲しいくらい何もない一日も、
「コミュ障あるある」
とか、
「独り暮らし独身OLあるある」
とタイトルをつけた途端、ネタに変わるんですよね…!
「あるある」の当事者が、「わかる〜!」と共感できるテーマになるんです。
物語の原則として
「この話は自分のための物語だ」
と読者に思わせれば、あとは書き手が完全に主導権を握り最後まで読ませることができます。
この大原則を簡単に構築できる方法が、あるあるネタなんです。
この作業に慣れると、世の中のすべての事象を誰かのあるあるネタに変換することができるようになってきます。
こうなれば、もう無敵です。
書きたいテーマから逆引き辞典のようにしょうもないネタを生み出せるようになります。
もし、「私もう書くことないわ〜、引き出しにこれ以上なんも入ってないわ」とお悩みの方がいたら、ぜひ試してみてもらいたいです。
引き出しの中から何も出てこないのなら、自分がどんな家具なのか、自分以外の家具がどんな風に見えるのかを書いてみる。
そうすれば、目に見えるモノがある限り、ネタは尽きなくなる。
このことに気付くと、世界を見るのが楽しくなってきますよ〜!
余談
※このことに気づいたきっかけは、テレビで漫画家の植田まさし先生のインタビューを見たときでした。
植田先生が「ネタ切れなんてしたことない。日常のすべてがネタ」と仰ってるのを見て、雷が落ちるくらい衝撃を受けました。
そのころちょうど日常系の連載を書き始めたばかりで、5話くらい書いたところでさっそくネタ切れを起こしていた私は、この仕事を継続するかどうか悩んでました。自分には日常系の適性がないと思ってたんですよね。
でも、植田先生のこの一言で目が覚めました。
私はまだ、日常のすべてをネタにはしてないぞ…!!と思ったんですよ。
そこから2、3ヶ月経過し、もうすぐ20回目に突入します。
植田先生の1万数千回の連載には及びませんが、あのとき、偶然にもあの番組を観ることができて本当によかったなと思ってます。
そんなわけで、そのときの感動をシェアしたくてこの記事を書きました!以上です〜!
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