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掃除をして思い出したこと

小学生の時、読書感想文の宿題が一番嫌いだった。
まず本を最後まで読めなくて
いつも途中からは、パラパラと部分的に読んで感想文を書いていた。
きっと先生にはバレていただろう。

仲の良かった子が読書好きで、いつも難しい本を読んでいて、私は劣等感でいっぱいだった。
当時の私は勉強が嫌いで授業もまともに聞いていなかったし、学校へ行く楽しみは体育の時間と給食だけだった。

でも漫画は大好きだった。
当時は月刊誌のリボンを愛読。
「ちびまる子ちゃん」や「天使なんかじゃない」に、かなりハマっていた。
そのうち、ちびまる子ちゃんがテレビアニメとして始まったのが小学校3年生の時。
まるちゃんと同い年の私は、妙な親近感を持ちますます好きになった。

ぐうたらしても生きていけると思えたのは、まるちゃんのおかげかもしれない。

本棚の掃除をしていたら、さくらももこさんのエッセイが何冊か出てきた。
「もものかんづめ」は私が生まれて初めて最後まで読めた本だ。
文字が大きくて読みやすかったのと、文章からまるちゃんの世界が想像できたのがよかった。

それからずっと、さくらももこさんのエッセイが大好きで読んでいたら、いつの間にか他の本も読めるようになった。
今ではテレビよりなにより本が好きだ。

今の自分があるのも、さくらももこさんのおかげだと言っても過言ではない。
これだけは本当にお礼を言いたい。
さくらももこさん、ありがとうございます。
本が読めるようになってよかったです。

もものかんづめに出会ってなかったら、今でも本嫌いのままだったかもしれない。

さくらももこさんが今も天国で、面白い本を描いていますように。

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