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小さな行動

2日前、私は乳がんの手術を受けた。体には手術の傷がはっきりと残り、その存在を強く感じている。しかし、今のところその痛みや不安が心を支配しており、自分自身がどのように変わったのか、まだしっかりと向き合えていないのかもしれない。

入院中、多くの女性たちとすれ違った。中でも印象的だったのは、手術前の検査を一緒に待っていた一人の女性だった。私たちは言葉を交わすこともなかったが、その静かな連帯感は、私にとって大きな支えとなった。

退院後、街を歩いていると、以前と違って見えるものがあった。忙しそうに働く女性たち。彼女たちの中には、私と同じように体からのサインに気づいていない人や、気づいていても見ないふりをしている人がいるかもしれない。かつての私もそうだった。

手術を経験した今、強く感じるのは「自分の健康に目を向ける時間の重要性」だ。体が発する小さな異変や違和感を見逃さない余裕を持つことの大切さに気づいた。日々の忙しさに追われ、自分の体調を後回しにすることは誰にでもある。しかし、その状態に慣れきってしまうことこそ、最も危険なのだ。私たちは自分の違和感にもっと敏感であるべきで、何かがおかしいと感じたときには、それを信じてすぐに行動する勇気を持たなければならない。

未来の自分を守るためには、今の自分にもっと意識を向けることが必要だ。どんなに忙しくても、少しの時間でいいから、自分の体が発するメッセージに耳を傾ける瞬間を持とう。それが将来の自分を守ることにつながる。今感じている小さな不調を軽視しないでほしい。

人生はそれぞれ異なり、感じる痛みや不安もまた違う。だからこそ、自分の体が発するサインは、自分だけが気づけるものであり、それを無視せず大切にすることが、より良い未来を築くための第一歩となる。「今は大丈夫」「後で対処すればいい」と思い込むことこそが、実は一番危険かもしれない。私自身も「大丈夫」と思い続けた結果、行動に移すのに時間がかかってしまった経験がある。

今、大切にすべきことは、自分の体が発する小さな違和感に気づき、それにすぐに対応することだ。小さな異変を無視せず、向き合うことで、将来の自分の健康を守るだけでなく、大切な人たちの幸福も守ることができる。自分自身をもっと大切にし、未来の自分のために、今できることを積極的にしてほしい。それが、未来に向けた確かな一歩となる。

#未来のためにできること