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#3 入院生活:3泊4日の乳房温存手術


1.入院生活

ついに入院の日、病院に到着し、第三希望の個室に案内されました。3泊4日の入院生活は、水曜日に乳房温存手術とセンチネルリンパ節生検を受け、金曜日に退院するスケジュールです。
「個室なら少しはリラックスできるかな」と思いつつも、やはり手術への不安は拭いきれませんでした。


2.入院1日目:衝撃の検査

火曜日の夕方、手術に向けた準備が始まりました。センチネルリンパ節生検の検査です。これは、がんが転移していないかを確認するために行う重要な検査です。
正直、想像以上に痛く、リンパに造影剤を注入する注射の痛みには耐えるのが大変でした。痛みが強烈で、しばらくは放心状態になり、動くのが怖くそのまま横になりました。事前にこの痛みを教えてほしかった!😭😭

医師から「こんなに痛いものはもうありませんよ。手術は麻酔ですから」と言われましたが、検査が終わるころにはすっかり体力を消耗してしまいました。
夜は食事を取ったものの、手術前夜の不安で気持ちは落ち着かず、なかなか眠れません。手術が無事に終わるだろうかという不安と、これで前に進めるという希望が交錯し、結局浅い眠りのまま朝を迎えました。


3.入院2日目:手術

手術当日の水曜日がやってきました。手術は午後2時開始予定ですが、6時以降は経口補水液しか飲めないため、早めに起きて水を飲んだり歯を磨いたりしましたが、どうしても緊張が消えません。少し仕事をして気を紛らわせようとしましたが、それも効果がなく、早く時間が過ぎてほしいと思うばかりでした。

手術の準備として、手術着に着替え、着圧ストッキングを履き、看護師さんと一緒に手術室へ歩いて向かいます。
途中、「本当にこれから手術、信じるしかない」と心の中で何度も言いました。看護師さんが「一緒に深呼吸を3回しましょう」と声をかけてくれたおかげで、少し緊張が和らぎました。


4.手術の開始:麻酔が効くまで

手術室に着くと、オペ看護師さんに名前や手術箇所の確認をされました。急な質問に少々戸惑いながらも、自分で手術台に上がりました。初めての手術台に乗ったとき、思ったよりも台が小さく、「あれ、こんなに小さいんだ」と思ったら、少し緊張がほぐれました。

腕に点滴が準備され、周囲では医師や看護師が手術の準備を進めていました。私はぼんやりとその様子を見ていましたが、ふと自分の心音が速くなっているのに気づきました。緊張で胸がドキドキしているのが分かります。

誰かが「大丈夫ですよ」と優しく声をかけてくれたとき、麻酔が効いてきて意識が遠のいていきました。


5.手術後の経過

目が覚めたとき、特に激しい痛みはなく、全身に疲労感が広がっていましたが、思っていたほど辛くはありませんでした。そばで医師が「手術は無事に終わりましたよ」と声をかけてくれて、その瞬間、心からホッとしました。

その後、少しずつ痛みが出てきましたが、水も飲むことができました。その夜は痛み止めを使って、少しずつ眠れました。


6.入院3日目:少しずつ回復へ

手術翌日、まだ痛みは残っていましたが、ゆっくりと体を動かすことができました。手術した側の上半身が全体的に鈍く感じて少し怖かったですが、日常の動きができるようになり、少し安心しました。

無理はできませんが、食事も取れるようになり、少しずつ体調が回復しているのを感じました。

午後医師が明日退院可能かどうかを確認し、術後1日目の経過は良好で、予定通り金曜日に退院できるとのことでした。手術後の痛みはまだ残っていましたが、体の動きも少しずつスムーズになってきて、退院に向けて前向きな気持ちが強くなっていきました。


7.退院:日常生活に復帰

術後2日目、ついに退院の日が来ました。体調はかなり回復し、シャワーも浴びることができました。無事に手術が成功し、予定通りに退院できたことに感謝の気持ちでいっぱいです。自宅に戻ってからは、まずは自分の体を労わり、しっかり休むことに集中しようと心に決めました。


8.まとめ

3泊4日の入院生活は、手術前の不安と緊張が大きかったですが、術後の経過は順調で無事に退院できました。母をはじめとする家族のサポートと、病院スタッフのみなさんのフォローのおかげで安心して治療に臨むことができ、無事に日常生活に戻れたことが本当に嬉しかったです。次回は、退院後の生活や、その後の治療についてお話しします。


次回予告

次回は「#4 退院後の生活とその後の治療について」についてお話しします。