Metsät ja Järvet(森と湖)
前置き(読み飛ばしてもらって大丈夫)
サマースクールの文化活動の記事で、放課後活動は大きく分けると、ダンス・自然に触れる・サウナの3つの体験できるようになっていたと書きました。
この3つのうち自分は自然&サウナを体験したのですが、実はどちらも日本ではあまり行きません。
サウナについては以前にも書きました。
もう一つの自然に触れることも、日本では積極的にはやりません。サウナより苦手かも。
1.虫が大嫌い。
2.大体、日本で森へ行こうとすると山登りもセットになりますよね。体力がないのと膝が良くないのとで坂道が苦手です。
3.日本の森って暗くてこわいイメージ。うっそうと木々が茂り、湿度がさらに高く感じるような…
と、日本の自然愛好家に怒られそうな理由を列記してしまいましたm(__)m。
♪なのにーなーぜー?♬フィンランドでは森(と湖)へ行きたくなるのです。
最初の森体験は、映画かもめ食堂で有名になったヌークシオ公園。
アラビアの近くのポルナイステンニエミ湿原、スモークサウナが楽しめるクーシヤルヴィ、そしてサマースクールで出かけた森や湖…
1.夏に出かけるので、蚊はいます。(日本の虫刺されの薬は効かないと言われています。)あぶに刺された人もいました。それ以外、虫が気になる体験はありませんでした。
2.フィンランドは山がないので、トラムやバスで走ってしばらくしたらもう森。都会のヘルシンキからも地続きで森があるというか。がんばって登って到着ということはないのです。登って膝ガクガクの中、おそるおそる下りることもないのです。
もちろん、森の中に傾斜があって登り下りすることはありますが、比較するならば日本の社寺でお参りするために石段上る方が大変です。
3.フィンランドで足を踏み入れた森は人々が散策することを前提にしているのでしょうか、高い木の下の方にある枝を伐採して日光が届きやすくなっていました。明るくて、こもった感じがしない。
(日本でもそんな風に手を入れてくださっていたら、ごめんなさい)
湿度云々はもともと乾燥した国だから、というのが大きいのでしょうけれど…実際に湿原はムシムシしていて「せっかくフィンランドに来たのになんでじめじめしたとこに来ちゃったんだろう」と少し後悔したくらい。
以上、フィンランドの森について語ってしまいましたが、実際にどんな所かも見ていただきたい!
ヌークシオやクーシヤルヴィは有名どころなので、自分ならではの体験としてユヴァスキュラ近郊のニョロラ(フィンランド語の発音をカタカナにするとこんな感じ)の森をご紹介します。
Nyrölä Luonto Polku
ユヴァスキュラ中心部のバスターミナルから路線バスに乗って1時間ほどで行ける森です。
自分はサマースクールの平日放課後活動として貸し切りバスで向かいました。
ポルナイステンニエミ湿原同様、ボードウォークが敷かれている場所も多くて足場としても、コースとしても迷わないようになっていて歩きやすい森でした。
なんといってもここの特徴はこのいかだに乗って浮島へ渡れること。
いかだの左右に通された2本のロープを手繰り寄せて渡ります。
浮島にはバイオトイレ、ファイヤープレイスがありました。
今回はやりませんでしたが、マッカラを焼いて楽しむ人が多いそう。
カメラを向けていませんが、島の奥にはテントが張られていて、先客がのんびりされているところに集団でお邪魔した格好に。
半分ほどは水着持参して湖水浴をエンジョイ。着替えるところがバイオトイレしかなくて女性陣は大変そうでしたが…
こちらの湖面は風で波打っておりましたが、日光でキラキラ輝いていました。
泳いでいる反対側の湖面は静かで日陰になっていました。
このときはまだサウナ後も泳げなかった自分は日陰側に腰を下ろして、鏡のように青空を映しこんだ湖面を眺めておりました。
すると今までクラスが違うため話したことがなかったハンガリー人女性とアメリカ人男性も座り込み、ぽつりぽつりと話をすることに。
英語もフィンランド語も自分が一番拙かったですが、合わせるようにぽつぽつと話し、時折湖面を眺めてシーンとしてみたり。
フィンランド人は沈黙を恐れない、間を会話で埋めようとしないと聞きます。3人ともフィンランド人ではないけれど、フィンランド人みたいなコミュニケーションを取っていたなあと今、思い返してしみじみ。
アアルト建築を見に行かれるなどでユヴァスキュラへ行かれる際には足を伸ばしてみられてはいかがでしょうか?
周辺にお店は全くないので、飲み物やスナックはバスターミナル近くのスーパーで準備してお出かけください。ごみは持ち帰りましょう。
「日本の森も同じだってば」と思われる方もいらっしゃると思います。
あくまでも個人の感想・見解ということでご容赦願います。ディスるつもりは毛頭ございませんので…
なぜかフィンランドの森が自分にハマったんですよね。。。