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なぜ女子サッカーは「女子サッカー」なのか? 考えてみたら、意外と答えは単純だった
あるきっかけで「女子サッカーはなぜ『女子サッカー』なのだろう?」と考えることになった。「サッカー」ではなく「女子サッカー」であることの必然を知りたくなった。FIFA女子ワールドカップは英文では「FIFA Women's World Cup」。女子サッカーは「WOMEN'S FOOTBALL」と表記されている。
バレーボールに男女の文字はない
調べてみるとバレーボールの国際大会は男女の大会が同一時期に開催され、開催地も同じが原則。大会名に「男子」「女子」は付かない。これはラグビーワールドカップも同様だ。
女子サッカー、女子プロレス、女子ラグビー、女子ゴルフ……「女子がアタマに付く競技」がある
卓球、バレーボールには「女子」は付かない。テニスは「女子」が付く場合と付かない場合がある。なぜだろう。
永里優季選手は「男子のリーグ」に挑戦した
永里優季選手が、なぜ神奈川県リーグでプレーできたのかを思い出してほしい。FIFAの定めたルールでは、性別による差別がないことがもちろん、参加資格の性別による区分も最低限しか存在しない。永里優季選手が神奈川県リーグでプレーするために行った第1種登録には性別の制限がないのだ。そして、既に10名ほどの女子選手が第1種登録をして「男子のリーグ」でプレーしている。ただ、そのリーグは、本当は「男子のリーグ」ではない。
さて、上の表はJFAが掲載している「チーム・選手登録」の区分だ。
よく読んでみてほしい。性別による区分が、書かれていることが分かる……ただ、書かれているのは、わずかに2箇所だけだ。他には性別による区分は存在しない。さて、皆さんは、もう、お気付きになっただろうか「女子サッカーはなぜ『女子サッカー』なのだろう?」という疑問の答えに。
サッカーにおいて性別の区分は2つしかない
上の表をまとめると下記のようになる。
サッカーチームを性別で区分すると2つに分かれる
1. 性別の制限がないチーム
2. 12歳以上の女性選手のみのチーム
つまり結論はこのようになる。
1. 性別の制限がないサッカー(サッカー)
2. 女子サッカー
極めて単純だった。そしていうまでもなく、女子サッカーが存在する理由は、筋力に劣る女性が男性のチームに混ざってプレーすると、体力的な問題で楽しくプレーできない可能性が高いからである。だから女性だけの女子サッカーという競技を独立させた。それでも男性に混じってプレーを希望するならば、永里優季選手のような挑戦をすれば良いという仕組みだ。その挑戦を阻むものはないのだ。
「男子サッカーが世の中に存在しない」「女性のみのサッカーは存在する」となれば「男子サッカーという表現」は成立せず、一方で「女子サッカー」という表現は必要になる
じっくり考えるまで気がつかなかった。でも、気づいてみれば単純の理由だった。
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