“サッカーを盛り上げる三要素”とは誤審・退場・そしてアレ。

サポーターは「熱狂的にクラブを支える。「選手に盛り上げてもらうのではなく、サポーターが盛り上げるのだ。」という考え方は、もちろん尊重されるものなのだが、とはいえ、サッカーそのものに魅力がなければ試合は盛り上がらない。サポーターの心理も意識しながら、サッカーを盛り上げる要素とは何なのかを考えてみた。「素晴らしいプレー」「ライバルとの対戦」「優勝がかかるシチュエーション」など盛り上げる要素はたくさんある。

しかし、もっと単純に試合を盛り上げる要素がある。

サッカーを盛り上げる三要素は「誤審」「退場」「ラフプレー」。

これを最初に提唱したのはＪリーグ開幕時の横浜マリノスサポーターのリーダーであり、著書「ディズニーランドのここがすごいよ！—高収益を生み出す理由は運営の仕組みにあった！」で知られるレジャー施設のコンサルタント・永野まさる氏。清く正しいスポーツの姿や、「サッカー道」を探求される方には受け入れ難いかもしれないが、この三要素がある試合は、間違えなく盛り上がる。

スタンドをエキサイトさせ、目の前の今の試合だけではなく、次の試合や、その先２０年間の対戦にまで盛り上がりを持続させる因縁までをも生み出す。プロスポーツ興行としてサッカーを考えれば、このサッカーを盛り上げる三要素の重要性を無視することはできない。

VARの導入で誤審騒動は解消される傾向にあるが、「VARの判定待ち時間」が新たな盛り上がりポイントになりそうだ。

サポーター３年生からの日本のサポ論 (＋ＫｅＬＢＯＯＫＳ)