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魔の9連休終わりました。お疲れ様。

今年は、皆様9連休ということで、大喜びの方々が多かったと思いますが、生活介護や、デイケアに通うご家族がいる方々や、学校がお休みになって、障害のあるお子さんを自宅でケアされている方々にとっては、
「魔の9連休」となったのではないかと思います。

我家でも、知的障害の生活介護に通うほかろんは、なにがなんだかよくわからないまま、9連休に突入したのでした。
今年52歳になるほかろんは、数の概念、時間の概念、お金の概念がよくわからないのです。
ですから、「何日から何日までがお休み」というのが、「カレンダー」を見てもよくわからず、毎日毎日、
「あしたもおやすみなの?」と何回も何回も聞いてきます。
次に生活介護に行くのがいつなのか、不安でたまらないのでしょう。

普段は、スケジュール管理について、ほかろんの味方であったテレビも、特番ばかりで、曜日感覚がつかめないし、放送時間もいつもと違うので、時間もわからないという最悪の「真っ暗闇の時間わからんジャングル」に迷い込んだ状態となりました。
これは不穏になりますよね。

毎年のことではありますが、いつもと違うスケジュールが苦手の障害のある人たちにとって、何とか安心して過ごせるような工夫が必要となります。
そこで、母はほかろんの良く見るような2時間ドラマの再放送をことごとく録画し、子ども番組をしっちゃかめっちゃか録画して、我が家のテレビ番組が普段とあまり変わらないように、再生することにしました。
ほかろんは、「写経」(私がそう呼んでいる裏紙に新聞や雑誌の記事をサインペンで写すこと)をするとき、必ず、テレビで2時間ドラマを入れるためです。
見ていないのかと思えば、
「わはは」なんて急に笑うので、消すことは出来ません。
ちなみに、読み書きはできないので、「写経」した文字は、母に
「読んで」と持ってくるので、私が読みます。

ネオシーダーゴホゴホ
紅白歌合戦。橋本環奈
はいよろこんで
(株)アド企画
雨宮商事
玉露園

などなど、すべて読みます。
それが半端な数じゃない。
ということは、「たくさんの裏紙」が必要になります。

「かみください。」と催促されるので、家じゅうの裏紙という裏紙、カレンダーの裏、チラシの数々。
あちこちから集めてきて、A4を半分に切ります。

そして、お出かけスケジュールも一日おきくらいに入れます。
ですから母は、移動支援ヘルパー兼、デイサービスヘルパー兼、健康管理権、食事係みたいに、フル活動です。

そしていよいよ、まちにまった生活介護今年初登園の日がやってきました。
園が大好きなほかろんは、早々と出かける支度を終えて、いそいそ。
寒い外でバスを待つのはつらいから、タブレット見ていいよというと、すかさずYou Tubeで「Kis-My-Ft2」を見はじめます。
「みじかいのえらんで」というので、5分以内で終わる曲を選びます。
画面に時間数が出るので、隙間時間に短めのを選ぶことができて便利。

キスマイ兄さん今年もよろしくお願いします。

そして、全国の9連休を支え続けたご家族の皆様、お疲れ様でした。
また、生活介護のスタッフの皆様、いつもいつも、ありがとうございます。
これからも、よろしくお願いいたします。

私は「水車小屋のネネ」を読みました。
北沢平祐さんのイラストが大好きです。



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