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おそばがたくさんついたくつです。
神経内科に通院するため、朝の電車に乗りました。
座席に座った長女が、じぶんの足元を見て言いました。
「おそばがたくさんついたくつです。
かわいいくつです。」
ええっ。今朝、お蕎麦食べたっけ。
どこでお蕎麦、ついちゃったんだろう。
とあたふたする母を横目に見て、ニコニコしている長女。
私も、長女の足元を見て、納得です。
オシャレな靴には、フリンジがたくさんついていました。
なるほど、お蕎麦ね。
そういえば、去年は「ハワイの靴」というのがあったけ。
ボタニカル柄の靴を長女は、「ハワイの靴」と呼んでいました。
どちらかというと、ジャングルみたいな柄でしたが。
その前の年には、「馬の靴」と呼んでいた靴がありました。
茶色い色の靴でした。
馬の背中のような色の靴でした。
靴だけでなく、長女は身の回りのものを、自分なりの言葉で呼んでいます。思い込みや常識にとらわれず、楽しい発想です。
そして、それなりの納得をしています。
長女にとって、「納得する」ということはものすごおく大事なことなのです。
ただし、その呼び方が周囲の人に伝わるかどうかは、疑問です。
今年51歳になる長女は、てんかん、知的障害、自閉スペクトラム症、躁病のため、毎月神経内科に通院しています。
これからも、ずっと、通院は続くでしょう。
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柴田愛子、まるやまあいこ
ポプラ社
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