「ししまいしよっ!」と突然に
三連休の最後日の朝。
知的障害のほかろんとの二人暮らし。
いわゆる老障介護の私。
ほかろんを朝起こしに行くと、ベッドからがばっと起き上がって、タオルケットを頭にかぶり、言うことには、
「ししまいしよっ。」
わけもわからず、私もタオルケットをかぶせられ、
あ、こういうことか。
獅子舞しようということなのね。
ほかろんが頭のようで、私が後ろと役割があるらしい。
ほかろんは、
「ししまい、ししまい。」と言いながら、ぐるぐる回る。
前に進むことなくその場でぐるぐる回るものだから、後ろの私はめがまわって。
ぐるぐるぐる。
とにかく最近のほかろんは、機嫌がいいのです。
お休みの日は、さくっと起きるのですが、生活介護に行く日や、気分のむらがある日は、なんだかんだでなかなか起きてくれません。
しかし、11月に入ってから、ほかろんは気分が安定していて、ギザギザしたところがなく、一緒にいても、ストレスが起きません。
躁病があり、癇癪を起しやすく、パニックも起こすことがあるほかろんですが、今年は、まあまあ、穏やかで躁転もしていません。
まあ「ヤダアヤダア」のヤダさん攻撃は多少ありましたし、その都度のタイムアウトで、私が外回りを歩くなんてこともありましたが、そのくらいのところでおさまっています。
これは画期的なことなのではありませんか!
いつ、躁転するかというびくびくはあるものの、小春日和のような穏やかな日が一日でも多いことは、素晴らしいことです。
そしてね、「今月はショートステイありますよ」と言ったとき、ほかろんは
「行きたくないと」か、「家に居たい」とか言わないで、黙ってたんです。
ショートステイに行く気持ちがあるってことでしょうか。
ショートステイ3回目ですが、ひと月に一回くらいのペースでのショートステイ利用に慣れていってくれたら嬉しいです。
さて、ショートステイは明日から。
ほかろんが帰ってきたら、伝えましょう。
「明日からショートステイです。」
母は薬やら着替えやらの荷物を用意しました。
しかしなんで、獅子舞したかったんでしょうか。
ほかろんは面白いです。
よろしければ、サポートお願いします。老障介護の活動費、障害学の研究費に使わせていただきます。