見出し画像

遠いは近い、心のディスタンス

知的障害のある長女ほかろん、初ショートステイから、クールに颯爽と帰ってまいりました。
緊張でカチカチだった、ショートステイ前日の表情とは、まったく違う自信に満ちた顔です。

とても元気で、母も、ほっとしました。
今回のショートステイが楽しい体験となって、今後につながっていけたらいいなと思います。
これから月に一回くらいの頻度で、利用を続けていけたら、もしもの時に、緊急でのショートステイ連泊ができるようになるかもしれません。
そうしたら、私が怪我や病気をしたとしても、何とかなりそうです。
もしもの時は、毎日の生活介護の職員さんとショートステイの職員さんにSOSを出そうと思います。

障害のある家族や、高齢の家族と暮らしている人は、いざという時にSOSを出すことができるところを、できるだけ、多く確保しておくことが大切です。

自らも障害者で小児科医の熊谷晋一郎さんが、「自立とは依存先をたくさん持つこと。」とおっしゃっていたことがありますが、本当にそうです。
「助けはいりません。自分達だけでしっかりとやります。」という人は多いですが、自分も老いるし、病気にもなるので人に助けを出せるようになると生活が継続できます。

この、人に助けを求める、というのは、なかなか難しいです。
しっかりしている人ほど、「助けを求める勇気」がいります。
私などはもう、51年間も、障害者の母をしているので、助けを求めるのは日常になっています。

そして、何より、ほかろんが、しっかり者に成長したことがうれしいです。
ショートステイや、水泳カウンセリングのお泊り合宿など、年に数回、母と子が離れて距離を取る体験をしてきたことによって、心の距離というか、親子の関係の距離は、逆に近くなってきたように感じます。

今回利用した、A事業所は、施設長さんの対応がとても親切で、ショートステイ前には、生活介護の日中活動の様子を見学に来てくださったり、丁寧なEメールをくださったりして、親子の不安を軽くしてくださいました。
また、施設の雰囲気が、とても、アットホームで、くつろげる雰囲気であったことで、利用を決めました。

同じ福祉サービスの施設であっても、玄関に入ったときの空気感や、施設長さんの対応はそれぞれ違います。
施設長さんの顔が見えないことも多いです。
利用する事業所、施設探しは大事です。
利用するのは、私ではなくほかろんなので、慎重に探しました。

利用後には、施設長さんから、お泊りの様子の丁寧な報告が、Eメールで届きました。
9月1日には、11月のショートステイの利用の申し込みが始まります。

また、お泊りに行っておいでね。ほかろん。

大騒ぎして準備した、キスマイのYouTubeを見るためのタブレットは、ほとんど使わなかったそうです。
お部屋のテレビを見て過ごしていたとのこと。
「じぶんのへやに、てれびがあるんだよう。」と嬉しかったようです。
うちはテレビは一台、リビングにあるだけだからね。
「ふりかけはえらべるんだよう。」
と家と違うところを楽しんだようです。

たくましくなったね。

よろしければ、サポートお願いします。老障介護の活動費、障害学の研究費に使わせていただきます。