0歳からの困った”癇癪”、どうする?つくばの鍼灸師ママが小児はりの効果を解説します!
お子さんの癇癪に悩んでいるママパパへ。小さな体から溢れる感情を前に、どう対処すれば良いのか戸惑うことも多いですよね。癇癪は大なり小なり多くの子どもが経験するものですが、時には親自身もストレスを感じる原因となります。そんな時に注目されるのが「小児はり」です。この記事では、小児はりが癇癪にどのように効果をもたらすのか、具体的なアプローチを交えてご紹介します。
1) 小児はりとは?
「小児はり」は、皮膚を優しく刺激することで、自律神経を整えたり、免疫力を向上させたりすることが期待できる「はり」の施術方法。低刺激で安全に行え、病院に行くほどではないけれど、なんだか調子が良くなさそう、ずっとご機嫌や体調がスッキリしない、というような症状には特に相性が良い治療法です。詳しくは下の記事も見てみてくださいね。
小児はりの適応症として代表的なものは「疳の虫」。赤ちゃんや子どもが理由もなく強くぐずったり、夜泣きしたり、癇癪を起こしたりする状態のことです。
古来からこういった症状には、ご祈祷やおまじない、民間薬とともに、小児はりが用いられてきました。(余談ですが、科学の街つくばにも、疳の虫封じのおまじないをしてくれる寺社があるそうですよ。)子どもの癇癪は、古くからママパパのお悩みのひとつであったようですね。
2)癇癪の原因に対する小児はりの効果
癇癪の原因は、①疲れ、②情緒の不安定、③生活習慣の乱れ、④身体的不快感、⑤コミュニケーションの未熟さなどがあると言われています。それぞれの原因に対する小児はりの効果を挙げていきますね。
①疲れ、過敏性を緩和する
疲れが溜まってくると、不機嫌になったりネガティブになったりするのは大人も子どもも同じです。また、疲れると普段気にならない音や光などを煩わしく感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
癇癪を起こす子は頑張り屋さんが多く、日常の中でも疲れを溜めてしまいやすい傾向にあります。小児はりは直接皮膚に優しく触れ、身体のエネルギーの巡りを良くしてあげることで、心身のリラックスを促します。
②情緒の不安定さを和らげる
子どもは体も小さく脳も未熟なので、ストレスや不安を大人よりも感じやすいものです。小さい子って、些細なことでも、楽しんだり喜んだり、また怒ったり怯えたりしますよね。
小児はりには、自律神経を整えることで心身の緊張をほぐし、感情の極端な高ぶりを和らげる効果があります。
③ 生活習慣の乱れを整える
睡眠不足や食事の偏りなど、生活習慣が崩れていると、イライラが出やすいです。小児はりは、心身のリラックスを促すので、リラックスしてぐっすり眠れる→朝スッキリ起きられる→朝から美味しくご飯を食べられる→よく寝てよく食べているので、日中も元気に過ごせる…という理想の生活サイクルに乗せやすいようにサポートします。
④ 身体的不快感を軽くする
消化不良や風邪をひきやすいなど身体的な不調が原因の場合には、体調を整える効果が期待できます。特に、快不快は0歳から感じる最初の感情で、暑いも寒いも痛いも気持ち悪いも騒がしいも、とにかくなんでも不快であればギャン泣きするのが最初の感情表現です。
困った症状が特になくても、定期的に小児はりを受けることで、便通が整った、免疫力が上がり風邪を引きにくくなった、風邪をひいてもすぐに治るようになった、というお子さんもいらっしゃいますよ。
⑤コミュニケーションの未熟さをサポートする
子どもは、自分の体や心の辛さや不快感を上手に言葉にして伝えることができません。上に挙げたようなもののいずれかが原因であっても、それを明確に伝えることができないので、イライラが募り癇癪が起こります。
本来、癇癪のあるお子さんは、自分の不快感や困惑を自分から表現できる、とても賢いお子さんです。だからといって、1日に何度も癇癪を起こされるとママパパも嫌になってしまうのですが、そのお悩みに対し「鍼灸師」という第三者が間に入ることで、お子さんの辛さや不快感に共感しやすくなるなど、落ち着いて冷静に対応する助けになることができます。
3) 癇癪に対する小児はりの施術方法
小児はりでは、専用の器具と手で子どもの体全体を優しく触れていきます。優しく触れること自体にもリラックス効果があるのですが、さらに、小児はりは東洋医学の知識と技術をプラスします。イライラの強いお子さんは上手に自分のエネルギーを発散できていないので、小児はりでイライラに効果の高いツボや経絡を刺激してエネルギーの流れをスムーズにするお手伝いをしていくイメージです。例えば、下の図の「身柱」というツボは子どもの疳の虫症状のツボとしてとても有名ですね。
最後に
今回は、お子さんのお悩みに多い癇癪に小児はりでできることをお伝えしました。
お子さんの癇癪が続くと、ママパパも疲れが溜まってうんざりしてしまい、そのストレスがお子さんに伝わってまた癇癪がひどくなってしまう…ということがよくあります。お子さんの癇癪の改善には、ママやパパ自身がご機嫌に過ごせる工夫もぜひ取り入れてくださいね。お子さんが小児はりを受けるついでに、ママパパもはり施術を受けるのも良いケアです。東洋医学には、「母子同服」といって子どもに気になる症状があり治療するときは、親も一緒に治療を受けると効果が高いという考え方があるんですよ。
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