集客におけるSNSの重要性を再認識した話
こんにちは。ディレクターのウマです。突然ですが、みなさん『クチコミ』などの情報はどんなところから収集していますか?
私は以前、飲食店などを探す際に、口コミサイトからおいしい居酒屋さんはないか探していましたが、最近はInstagramやYouTubeといったSNSで情報を集めています。
文章や人から聞いた話よりも、写真や動画がメインである後者の方がお店の雰囲気やどんな料理が提供されているかが一目でわかるので、探しやすく重宝しています。私と同じような方、もしかしたら多いのではないでしょうか?
今回は、この『クチコミ』の力がお店の集客に大きな役割を果たした事例を、私の友人が期間限定でOPENしたカフェを題材にお話ししたいと思います。
念願のカフェOPEN!でも、お客さんが来ない…
期間限定でカフェを開いたのは、栄養系大学に通う学生時代の友人です。お弁当を作ってもらったり、アルバイト先で賄いを作ってもらったりと、友人の手料理には大変お世話になっておりました。とても美味しいのです(見た目もバッチリ。実際のお料理です↓)
そんな友人の将来の夢は”料理研究家になること”です。その第一歩&学生時代の思い出作りにと、期間限定の3日間でカフェを開くことになりました。自慢のオムライスを目玉商品とし、コーヒーに合うお茶菓子などの創作料理を提供するスタイルのお店として、入念に開店準備を進めていました。
いざカフェをオープンし、お客さんが来てくれるのを心待ちにしていたそうですが、1日目に来店したのは彼女の友人やたまたま通りかかった人たち数組で、思うように集客ができなかったようです。
お食事を提供するための食材の仕入れや仕込みの準備で忙しく、カフェを開くという情報を告知することはしていませんでした。どんなにおいしい料理を作っても、おしゃれなお店を開いたとしても、そもそも知ってもらえるように積極的に情報発信をしないと誰も来てくれませんよね。
お店の宣伝して臨んだ2日目は?
1日目を終え、彼女はその日来てくれた友人に「SNSに投稿してほしい」とお願いしました。彼女の人柄もあってか、友人たちは快く協力してくれたようです。
また、お店のInstagramアカウントを解説していたため、営業中の様子や料理を、写真だけでなく動画で投稿しました。投稿にはお店独自の#(ハッシュタグ)と、多くの人が検索しそうなボリュームの大きいタグをつけて投稿していきました。(#(店名) #たんぽぽオムライス etc...)
そして迎えた2日目。お昼時になると、どんどんお客さんが来店し、気づけば満席に近い状態にまでなりました。お客さんに話を聞いたところ、彼女の友人の投稿を見てお店の存在を知った学生さんや、たんぽぽオムライスを食べたくてSNSで検索した人がお店を見つけて来店してくれた人が多かったようです。
1日目と比較して、積極的に情報発信をした効果がすぐに現れました。
営業最終日。客数・客層に変化アリ…?
最終営業日まで少し期間があいていたため、友人はお店関連の投稿をチェックしました。すると、中には提供されたお料理に対する感想や要望などが投稿されているものが結構あり、元々決めていた提供内容の改良に取り組みました。その過程やさらなる告知も積極的にお店のアカウントから発信していきました。
また、お客さんの投稿の中からテイクアウト対応希望があることに目をつけ、それまで取り組んでいなかった店内で食事することにためらいがある層に向けたテイクアウト商品もあらたに準備しました。
そして迎えた最終日。開店からみるみるお客さんが来店し、お店の外に行列ができるまでになりました。
お客さんの実際の声から出来上がった新メニューも好評で、それ目当てでご来店した新規のお客さんが大半だったようです。
また、積極的に#タグをつけた情報発信をしていたこともあり、都内のおしゃれな飲食店を紹介するInstagramのアカウントに取り上げられたことも、来客数が一気に増加した大きな要因だったようです。
今回の事例であらためて重要だと思ったこと
私の友人の事例から、あらためて感じたことは、SNSの影響力・拡散力の大きさです。何のブランド力も知名度もない一学生が開いた期間限定のカフェであるにもかかわらず、SNSを活用することで一気にたくさんの人に情報を届け、来店までつなげることができました。
今回、ただ情報を発信しただけでなく、下記のサイクルを回したことが成功した理由かと思います。
①お店が主導で情報を発信
②来店したお客さんが自発的に情報を発信
③上記から、営業の改善点等を発見し、実際のメニューに取り入れる
やみくもに宣伝し来店につなげるだけで終わらず、そこから次の施策を検討し実行することが、当たり前ではありますがとても重要であるということを再認識しました。
友人の事例は規模がとても小さく、何とか自力で上記を行うことができましたが、ビジネスとして本格的に行うには、しっかりと計画と目標を定めて、施策を実行することが必要となってくるかと思います。
とりわけユーザーの発信するSNSの投稿は数が膨大であり、一つ一つ確認し情報を集めることは現実的ではありません。
商品・サービスの改良や開発に直結するユーザーの声を効率的に収集・分析できるツールを、カンナートでは近々リリースする予定です。
リリースが正式に決まりましたら、記事内で紹介します!では。