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続・EBUNE年表/漂流・漂着プロセスログ③【2022年7月~12月】

編集=平間貴大、KOURYOU

船に住まい、東アジア一帯で移動生活をしていた漂海民は、瀬戸内海で「家船」と呼ばれていた。謎に満ちたマレビトである彼らの痕跡を頼りに、女木島に漂着していた漂流船「EBUNE」は、生命の方角「東」へ航海を開始し、ウェブサイト上で一つの物語を紡いでいる。

EBUNEクルーは全国各地で様々な活動をしており、主にSlackで連絡のやり取りをしながら航海を進めてきた。この記事は、その記録を中心にまとめたものである。

漂流・漂着プロセスログ①【2021年2月~12月】はこちら

漂流・漂着プロセスログ②【2022年1月~6月】はこちら

これまでのEBUNE年表はこちら

2022年7月~12月

7月

1日
EBUNEの連載、第31話「OSHIKOMEゾンビー前編」を公開。漫画制作は弓塲勇作。EBUNEの航海物語と並行して進む「車山(やま)」物語の続編である。また同時にシゲル・マツモトの作品画像をKOURYOUがコラージュした「これまでのあらすじ4」も公開。「中心の島」編の話を振り返る。

次の連載公開を、大阪・西成漂着の導入と告知も兼ねた作品にしようと思っていると連絡。15日前後に一旦東京に戻り作業し公開する予定。山本の水虎の漫画の引用と、安藝悟の文章による作品を想定していると連絡。KOURYOUが大阪でラフを作り、メンバーにパスしてデータ仕上げを制作してもらえたら有難いと思っており、担当できる方がいたら連絡してほしいと共有。

安藝から祖母の不幸があり、火曜日くらいまでは原稿作業に取り掛かれそうになく、なるべく早めに仕上げるので少々お待ちくださいと連絡。KOURYOUは了承。

寺川から連絡。EARTH3階、手前の部屋、清掃ほぼ終了。EARTH3階、通路部、多少物品有り。移動可。KOURYOUから感謝の返答。柳本と湯浅が帰った後に3階手前の部屋のインスタレーションをすると連絡。寺川から、3Uステージの図面をもらえたら作業を開始することと、もし細かい図面制作に手が回らなければ、大まかなイメージで丸投げしてもらえれば適当に作ると連絡。

KOURYOUから展示期間中に在廊できる人の参加を募る。旅費を出せること、土日対応できる方はぜひお願いしたいとコメント。ただ、宿泊はEARTH以外だと安い宿でお願いしたいと追記。柳本、柳生、湯浅、荒木などが宿泊した「来山」「TAIYO」「サンプラザ」は1泊2000円代でも綺麗で、場所もEARTHの隣や裏だとコメント。

チラシに載せる情報をまとめたとKOURYOUは山本に連絡。コレクターのみそにこみおでんがKOURYOUの過去作購入検討してくれており、大阪の方から言われていた「入場料が高い」対策に、1500円+リピーターチケット付きに変更しようと思うと報告。

2日
柳本が現地入り。6日まで滞在制作。2階から屋上までの世界をつなげる蛇または龍のような造形の作品を搬入。その他にも自身の過去作で今回の展示にマッチする作品を大量に搬入。柳本が3階に制作する布団作品と山本の映像によるインスタレーションは今回の展示の肝になる作品であり、大阪・西成漂着のメインビジュアルとなる。

撮影:KOURYOU

湯浅が現地入り。5日まで滞在制作。3階の紙やぶりをイメージする予定の巨大な紙に、あべのハルカスから見た大阪の都市の風景を描く。

KOURYOUも再度現地入り。寺川はKOURYOUの指示書を元に、1階船着き場のお土産屋の棚を制作。


山本が3階の映像作品を提出。明日購入したプロジェクターとUSBメモリを送る予定。間に合わなければギガファイル便での提出データを使用してほしいとコメント。
EARTHのプロジェクターを一台使用可能とKOURYOUが連絡。山本に現在プロジェクターを何台購入しているか質問。山本は現在1台購入と返答。残り3台は7月末購入予定であり、EARTHのプロジェクターを借りれたら有難いとコメント。そちらを借りる事になる。

また、あべのハルカスから見た俯瞰風景を湯浅が制作中であり、大変そうなのでプロジェクション投影の制作方法を試したいとKOURYOUが山本に連絡。大阪で使っているノートpcにはソフトが入っておらず画像加工が難しいので、お願いできないかとコメント。写真を全天球のように歪ませた画像が欲しいとラフを共有。

3日
山本が俯瞰風景の画像加工を対応し共有。完全に球にすると、引き延ばされて建物がわからなくなるので、半球同士で重ねている。また、山本は自身の作品映像のUSBメモリを送っていないが、ギガファイル便データをダウンロードして対応できたかが気になっていると連絡。ほか、パンフは添付PDFのようなA3二つ折りで考案中であり、他に掲載事項や確定イベント、ホテルでの展示内容など決まったら知らせてほしいとコメント。

KOURYOUから山本へ動画再生できていると返答。プロジェクターで映してみるのは明日になるとのこと。また、山本が現地入りした時に確認と調整をしてほしいとコメント。

また山本がチラシの情報をKOURYOUへ確認。山本が共有しているラフの情報は古いものだと返答。今のところアタリであるが、気づいたところは指摘してほしいと山本。KOURYOUは正式な情報が決定したらひとまとまりで送りますと応答。うまく画角に収めるのに苦労したので、滞在制作の時に相談すると山本。
自身の3階映像作品については、幽霊(幻視)、もしくは座敷童みたいにボンヤリ映っている光量で大丈夫だとコメント。KOURYOUは映像作品めちゃくちゃ良いと思ってると連絡。ただ全体のインスタレーションとして見た時に調整したいので、こちらも後日ご相談させてほしいと連絡。

プロジェクターがもう一台EARTHにあった事、mizutamaさんも1台貸してくれる事になったと山本へ連絡。山本はありがたや!!です!と返答。
4日
三田村祐介、藤崎壮志による滞在制作の撮影。
山本の3階の映像が届き、寺川に借りたプロジェクターで投影。チラシ作成のため、柳本作品と山本作品で構成される3階インスタレーションを撮影。

5日
湯浅が制作中のあべのハルカスからの俯瞰風景の画像、柳本が制作した布団作品の画像を共有。山本の映像とあわせ、メインビジュアル試し撮りしていると連絡。

5日~
EARTH外観の特徴のひとつ、壁面の顔を制作。コンセプトは弥勒菩薩のようなもの。またデカルコ・マリィの白塗りが剥げている状態もイメージ。路上にてKOURYOU、寺川が制作。KOURYOUが見た目を、寺川が頑丈に壁に固定するための構造を作る。

撮影:KOURYOU
撮影:寺川大地

6日
mizutama、チャッピが制作していた屋上の船先が出来てきたと、KOURYOUは写真共有。EARTHにもとからあったプールの監視員の彫刻作品と違和感無いと山本が返答。
8日
mizutama、チャッピによる屋上の船先が完成。

撮影:KOURYOU

9日
EARTHに顔を吊り上げる予定日である。雨が降ってしまい、EARTH常連の武田倫和、本宮氷、薬味堂店主のかずまなど力仕事が得意で集まってくれた方が解散となる。

三喜徹雄が、PLAYの図録や自身の作品の資料を持って来てくれたとKOURYOUが報告。三喜はPLAYやゼロ次元のメンバーでもある。また、三喜も1階のお土産作品に参加することになったと報告。

また、外観の顔を制作中だと写真共有。KOURYOUとしては弥勒菩薩のような感じと、デカルコ・マリィの剥げた白塗りなどをイメージしているとのこと。寺川が頑丈に固定する構造を制作中。また、路上で制作中の顔とマリィが一緒に踊ってくれたと動画を共有。お清めのようだとコメント。

また、昨日吊り上げるつもりが雨だったので、今日の15時から吊り上げる事になったと報告。しかし集まってくれた方は高齢の方が多く、怪我が危ないので若い人がいなくて困っている。Twitterで募集をかけたりした方がいいのか悩んでいると連絡。柳本は、EARTH内に置いておけるのなら、急がず人を集めてからのほうがいいと思うと返答。設置自体をイベントなどにしてTwitterで呼び掛けるのはどうかと提案。高所作業だと思うので、万が一の事故が心配だとコメント。手伝いに行けず申し訳ないと追記。KOURYOUは三喜が今日吊り上げる所を見に来ると言っていたので、すでに呼びかけてしまったとのこと。EARTH前が作品で占領されて営業出来ないので早く決行できるならしたいとのこと。寺川、森本、新城が手伝ってくれるとのこと。腰の調子が悪い森本が心配と追記。柳本はご安全にと返答。大阪につては無くて…すみませんと山本。

三喜にこれまでの活動について話を聞いたところ、少し前まで車中生活をしていて、数年前の海外でのPLAY再評価で作品が売れたけど、それまでの活動で負担した借金があるからなぁ、との事。具体美術協会の事は先輩のように思っているが、作品を美術館に無償で寄付するなど、作品を作って生活しようと頑張ってる作家に不利な事をしている印象があるとのこと。海外に行った方がいいよとアドバイスをもらったとKOURYOU。

10日
この日の午後に決行することに。屋上と路上から引っ張って吊り上げる計画だが、屋上で引き上げる係が寺川だけになると危ないので、この日も本宮が駆けつけてくれる。前日の夜に遊びに来たPLAYメンバー三喜徹雄も吊り上げる作業が見たいと来る。KOURYOUが急遽声をかけ集まってくれた、森本、安藝、鳥越柊、新城、カッちゃん、ふなっしー、小手川望、成田と寺川、本宮により無事に吊り上げ作業をし、固定する事ができた。

撮影:新城綾

KOURYOUは、吊り上げに集まってくれた方を報告。ヌルっとはじまって、皆さんヌルっと帰られました、寺川さん、本宮さんなどがめちゃくちゃ頑張って下さいました、と報告。おつかれさまです!と柳生が返答。後は微調整と仕上げの装飾、照明をつけたら外観がほぼ完成です!とKOURYOU。

12日
瀬戸芸2019で同じ家船をテーマに作品制作されてたYOTTAが参加してくれることになったとKOURYOUが報告。YOTTAは瀬戸芸の後、瀬戸大橋のふもとの坂出という町で拠点作りをやってるとの事。去年一緒に何かやろうという話になっていたが、止まっていたとコメント。大阪はYOTTAの地元でもあり、何か一緒にやってくれる事になったとのこと。今の所、YOTTAの作品「穀」での参加でコンセプトを考え中と追記。
ポン菓子は凄い音が鳴るのではないかと山本が返答。EARTH×EBUNEと戦ってもらって、発泡したらポン菓子が出てくる、のようなアイデアがあり、それが出来たら面白いと思ってるとKOURYOUが返答。

KOURYOUはEARTH外観の写真を共有。一旦ここまでで東京に戻ってチラシとサイト制作にかかると連絡。異質だとは思うが、結構すんなり町に溶け込んでる感じがすると感想。めちゃくちゃいい感じだと柳生。設営諸々おつかれさま&ありがとうございます!あれ…屋上になにかいる…?と三毛がコメント。屋上のプール監視員は元からEARTHに置かれてた角野晃司さんの作品で、テントなどの絵はキャンディバードの作品だとKOURYOU。寺川が参考のリンクを添付。

13日
大阪出身のアーティストであり、瀬戸芸2019で同じ家船をテーマに作品制作していたYOTTAがEBUNE西成漂着に参加決定。
EBUNE期間中であり「路地裏の舞台にようこそ」「ドラゴン映画祭」「セルフ祭」が同時開催される9月の3日間にあわせて作品公開してもらえないだろうかという打ち合わせをする。西成には多くのカラオケ居酒屋があり、カラオケをテーマにし、造形も通天閣を思わせる形の過去作「ヨタの青空カラオケ」もしくは大砲でポン菓子ができる「穀」はどうかという話に。どの場所でなら作品コンセプトを活かし、面白く決行してもらえるか、電源の確保や音量なども考慮し、寺川、KOURYOU、YOTTAは西成を歩き交渉する。

14日
予定から6日遅れで外観完成。チラシ作成のため急いで写真を撮影する。
チラシ作成のため、KOURYOUは一旦東京へ。

15日
次回のウェブサイト連載のために安藝が書き下ろしている新作の途中経過をKOURYOUと共有。山本の水虎の物語と組み合わせたものになる予定。井戸がインスタレーション内で担当する巨大メダルの郵送〆切日。

展示前の最後の打ち合わせと情報共有のため、明日16日に全体ミーティングをKOURYOUが希望。

19日にEARTH常連の武田倫和監督がやっている、きしわだラジオに出演することになったので、その日滞在制作してる方はぜひ一緒に参加して下さいとKOURYOU。

18日からの柳生の滞在が、お子さんがコロナ感染のため別日に変更になり、この日ドキュメンタリー用に撮影予定の制作風景は一旦リスケしてもらい、23日はそのまま撮影、伊藤の制作と山本の映像制作風景を撮影してもらおうと思っていると連絡。出来るだけ滞在制作するメンバー全員の様子が映るように調整しているので、日程変更がある方はスプレットシートに書き込んで下さいとKOURYOU。

16日
三毛は、価格要確認項目を共有。
・作品・構成物・滞在制作・資料制作・リサーチ

全体ミーティング。現状共有と〆切をすぎている作品の進捗など確認。終了後、ただならぬ雰囲気になってきましたが妖気を振り絞って過ごそうと思ってますと柳生が返答。

柳生は濃厚接触者で21日まで自宅待機で22日から外に出られると返答。息子は24日まで自宅療養で25日から普段の生活に戻れるので、実質動けるのが25日以降になるとコメント。現地に行った際は全力で制作し他の制作協力もできるようにしたいと追記。大変な中滞在制作していただけて有難いとKOURYOUは返答。

みそにこみおでんが「アーカイブ展を購入」という形を検討。もしこの形で購入してもらえたら、裏方の運営やウェブサイト、施行、リサーチなど、すべてを含めた形で販売できるのでとても有難いとKOURYOU。伊藤と三毛が、今までの活動記録や作品を元にした内訳作りを担当。皆に協力してもらいたいと連絡。集団制作作品の販売のモデルにできるのではないかとコメント。(しかし後日この販売方法は頓挫)

18日
KOURYOUは半坂にリピーターチケットの事をDMしたと連絡。山本にチラシの内側に追加記載する作家名と情報をもう少し待ってもらえるよう追加。「ドラゴン映画祭」「路地裏の舞台にようこそ」「セルフ祭」の宣伝を入れさせてもらう予定だが、日程確定がもう少し先だとコメント。
また、寺川に今日西成へ戻るのは厳しく、明日19時にEARTHに間に合うように行くと連絡。その間、伊藤に依頼していた15日のリレールートを確定してもらえたら有難いと追記。また安藝に、ミーティング話していた内覧会のプレスリリースで参考になる資料を送ってもらえると助かるとコメント。安藝は会社においてきたので明日までお待ちくださいと返答。

伊藤からKOURYOUに連絡があり、伊藤の母が脳梗塞の疑いで検査に付き添っている状況とのこと。明日の夜に伊藤は大阪入り。KOURYOUから柳本に、伊藤のかわりにルートのピックアップをお願いできないか質問。柳本は陸奥のツアーで巡った場所のピックアップならやれると思うと返答。Google Mapにまとめるとコメント。安藝から柳本に、ある程度地理わかってるので、明日夜お手伝いに行きましょうかと連絡。KOURYOUから安藝に、19時のラジオ収録時間あたりに来てもらえたら、収録参加とルートの考案を手伝ってもらいたいのと、プレスの参考資料もその時に持ってきていただけたら有難いと返答。

またKOURYOUから三毛に、作品制作で大変な時に申し訳ないが、BAKUROでのロビー展示でパンフレット画像をタペストリー印刷し展示できないか考えており、見積もりと入稿をお願いできないか質問。三毛は承知の返答。最終データは山本が持っているので三毛に送ってもらえないかKOURYOUは山本に質問。山本はA3二つ折りパンフ、A5横パンフのどちらか質問。KOURYOUはA5横パンフ(表紙抜き)と、現在制作中のパンフをと考えていると返答。三毛から、縦長に組み替えて展示したい感じなのか質問。KOURYOUは横のままで壁掛けで考え中との事。BAKUROのロビーの写真を共有。BAKUROのスタッフの方が屋台村にも参加してくれる予定と付け加える。また図面も共有。三毛はブラインドの幅と長さもどこかのタイミングで確認したいと返答。寸法は図面に記載してるとKOURYOUは返答。またブラインドの幅で考えるより、柱と柱の間の幅の長さから少し小さいサイズで、何となく寸法を決めるのがいいんじゃないかな、と思っているとコメント。壁の高さは1mくらいか三毛が質問。それは図面に寸法を書いてないが、パンフ自体がかなり横長なので、いけるんじゃないかとKOURYOUは返答。ソファの上の部分が、なんとなく横3m50cm×縦1m30cmくらいかと思うが、はみ出すといけないのでざっくり分かると有難いと三毛のコメント。KOURYOUは多分そのくらいじゃないかと返答。現場に行って計る作業がすぐには出来なそうとコメント。タペストリーの縦横比から縦の長さがどのくらいになるかと、入稿から出来上がりまでの時間がどのくらいになるかと、見積もりを教えてもらえると有難いと連絡。

柳本から、猫塚や釜ヶ崎芸術大学、三角公園などがリストに入れられてないが、明日、時間があれば追加するとGoogle Mapを共有。KOURYOUは明日で全然かまわない事と、Google Mapを閲覧可能に変更してもらえると助かると返答。

19日
伊藤が現地入り。この日から22日まで滞在制作。KOURYOUもこの日に現地入りの予定であったが、チラシ用のイラストや、苦手とする展示紹介の文章作成、ウェブサイト連載のための作品制作が終わらず日程をずらす。伊藤はインスタレーション内で設置する自身のお土産作品を巨大化したものを制作。

チラシ用に考案したキャッチフレーズや本文はKOURYOUにより何度も内容を書き直した末の文章であり、安藝が校正を担当した。

23日
山本が現地入り。この日から25日まで、2階の映像作品のための撮影。自身の仲間を集めた俳優とスタッフ、デカルコ・マリィが出演する映像作品を3面で投射する予定。
ドキュメンタリー制作チームがその制作の模様を撮影。


27日
柳本が現地入り。この日から展示オープンの8月21日までほぼ一ヵ月の滞在制作。柳本は3階の部屋をフェルトで覆い、ふわふわのオモチャの空間のように演出する。


31日
香川県高松の完全予約制の古本屋「なタ書」藤井佳之が現地入り。3Uアジール屋台村になタ書屋台を依頼しており、海の民にまつわる本の送付をお願いしていたが、もっと面白いことがしたいという藤井のアイデアで、西成で買取した本を西成で販売する計画を実行。
新世界市場にあるピカスペースにて、明日1日の15時~22時、古本買取イベントをすると発表。

山本によるチラシデザインが完成。SNSで「EBUNE大阪・西成漂着」告知開始。

8月

1日
ピカスペースでのなタ書の古本買取の模様や、藤井が西成を観光した模様をSNSにアップする。面白い文章で場所を紹介する藤井の投稿は、西成やEBUNEをとても盛り上げてくれた。KOURYOU再び現地入り。

2日
屋台村の制作が間に合いそうになく、mizutama、チャッピに追加で屋台村の屋台の土台制作を依頼。KOURYOUの屋台イメージは重力を無視した設計の物が多く、コンセプトを殺さず現実的な土台を作るため、寺川、mizutama、チャッピ、酒井、藤崎などが制作。

屋台のラフスケッチ/KOURYOU

EARTH常連の芸人おかけんたが、古本の買取をしている話を聞いて遊びに来る。おかは現代アートコレクターでもあり、特に図録にはとても詳しく、貴重な図録を持ってきてくれた。藤井がそれを買い取る。また2人のアイデアでEBUNE期間中に古本オークションを行おうという話になる。後にこのアイデアが「なタ書オークション」配信につながる。

撮影:KOURYOU

4日酒井が現地入り。この日から7日まで滞在制作。屋台村ステージを彩るためのお札や鈴を用意。この装飾が屋台村の印象を決定づけることになる。また、上月陽平(ズッキーニ)のお面作品を展示する屋台の土台や、成田屋の成田が制作している猫作品を、住吉大社にある初辰まいりの猫集めのようなものができるよう、成田作品の模写をし大量生産、また什器を制作。寺川や成田も手伝う。

5日
KOURYOUはウェブサイト更新のため東京へ戻る。

6日
EBUNE連載、第32話「大阪へ」公開。制作は安藝悟×山本和幸×KOURYOU
また、展覧会情報ページも公開。

柳本がダンボールのあべのハルカス制作に入る。
その後2階のインスタレーション制作も加勢。

8日
KOURYOU再び現地入り。前年の「路地裏の舞台にようこそ」にて、タイトル垂れ幕の書を担当していた利久に声をかけたところ、お土産作品で参加してくれる事になり、ハートの絵画を持ってきてくれた。その後、利久にEBUNE大阪•西成漂着の垂れ幕の書も依頼。

撮影:KOURYOU

淡路島アートセンターの青木将幸が淡路島屋台を搬入。前回の漂着でお借りした古民家・琴屋の小屋の屋根に淡路瓦をとりつけ、瓦の楽器屋根小屋に改造。息子である草太くんが看板と船をつくり設置した作品と、淡路島アートセンターの商品を持ってきてくれた。

撮影:KOURYOU

1階のお土産作品がそろってきた。柳本がスプレットシートで作品の価格と在庫表を作成。柳生が現地入り。藤崎、三田村のドキュメンタリー撮影が入る。

11日
柳生のお土産作品「鼻笛」を共同制作された、ご家族でアーティスト集団の「つちのこ陶芸教室」ご一家がEARTHに訪問。

12日
15日に開催の小船バトンリレー用ルートを伊藤が考案。伊藤のルート案のコンセプトは「阿倍野が位置する上町台地は、かつては海に囲まれた半島だった。西成、新世界は海の底。海から台地へ上陸し、その境界を超えていく。」上町台地→海を意識しながら、墓地や三角公園、通天閣、展示場、阿部野橋、飛田新地の崖など、まちを規定する要素を結んでいるとのこと。

そのルートを元に柳本と森本が現場を実際に歩いて、時間と必要人数を記入した地図を描きおこす。それを元にKOURYOUが参加してほしい方に連絡。EARTH近くの釜ヶ崎芸術大学(旧ココルーム)の運営・上田假奈代にアポをとり交渉する。直接会って話をするだけでなく、文章を作成し開催趣旨を伝えてほしいとのこと。翌日なぜリレーイベントをやりたいのか、その思いを手紙に書き持っていき、参加の了承を得る。

あああ

8月15日「悶エ走ル!」ルート地図/制作・柳本悠花

12日
山本が現地入り。この日から15日まで滞在制作。
山本とKOURYOUが西成を歩いている最中に突然大雨がふり、巨大な虹に遭遇。

撮影:KOURYOU

15日大阪・西成漂着先行イベント【悶エ走ル】開催。漂着した「EARTH」を12時にスタート。小さな地球を乗せた小船を、EBUNEメンバーと西成に集う方々が受け渡していく。撮影は寺川、森本(アラヤシキ)。応援は金木義男。

・柳本悠花&KOURYOU/動物園前一番街→オーエス劇場→釜ヶ崎芸術大学
・上田假奈代&しょうゆ/釜ヶ崎芸術大学→猫塚
・本宮氷/猫塚→スーパー玉出→カリー屋薬味堂
・かっちゃん/カリー屋薬味堂→西村衣料店
・黒田綾/西村衣料店→どやねんホテルズBAKURO
・財務部長アンクルおじさん/どやねんホテルズBAKURO→イカ焼伝説
・上月陽平/イカ焼伝説→3Uアジール
・KOURYOU/3Uアジール→パチンコはんぶん屋
・マキ(セルフ祭)/パチンコはんぶん屋→新世界市場
・ピオニールかまぼこ(セルフ祭)/新世界市場→通天閣→うどん屋三吉
・たにぐちしょうた(セルフ祭)/うどん屋三吉→新世界東映→カスうどん
・木佐貫秀夫/カスうどん→ジャンジャン横丁→将棋「三桂クラブ」→コーヒー館
・山口里奈(なタ書西成支部長)/コーヒー館→天王寺どうぶつ園
・武田倫和/天王寺どうぶつ園→大阪市立美術館→あべの筋沿い
・江里口暁子/あべの筋沿い→あべのハルカス
・柳本悠花/あべのハルカス→キューズモール→相原第二病院
・福田展博/相原第二病院→オーガニックビフォア
・mizutama(FIGYA)/オーガニックビフォア→天龍神社
・トメさん/天龍神社→山王保育園
・石井与志子/山王保育園→てんのじ村記念碑
・成田久司(成田屋)/てんのじ村記念碑→EARTH×EBUNE
・山本和幸/EARTH×EBUNE→3Uアジール
その後、3Uアジールにて安藝の音読ライブ。

撮影:寺川大地 加工:成田久司

16日
酒井が現地入り。21日まで滞在制作。17日柳生が現地入り。翌日の午前中まで滞在制作。19日伊藤が現地入り。21日まで滞在制作。20日大阪・西成漂着がオープン。初日、トークイベント「EBUNE 漂着と合流! 一成長する「日本・現代・美術」」を開催。youtubeライブも実施。配信担当はYüiho Umeoka&mizutama。18時30分から安藝の「幻海、漂流」音読。19時からトーク開始。60年代から活動する前衛集団「PLAY」メンバーでもある三喜徹雄、維新派の前身「日本維新派」メンバーだったデカルコ•マリィ、2人の友達でカメラを持たないカメラマン「成田屋」の成田久司に話を聞くイベント。しかしCOVID‑19感染状況から三喜が欠席。21日柳本による紙やぶりが行われた。その後、長期の滞在制作から帰宅。https://drive.google.com/file/d/1TGkMqqiaWc4xAC22lvOVFimkbgUpvkTh/view?usp=sharing16時30分からトークイベント「アートコミュニティ懇談会」を開催。各地で自前の表現の場を作り運営する方々をお招きし話を聞くイベント。此花にあるアーティスト・ラン・スペース「FIGYA」のmizutama。新世界市場で己をまつる奇祭「セルフ祭」を開催するコタケマン。別府(ゆ)「ドマコモンズ」を運営する橋爪亜衣子。小豆島の「妖怪美術館」の館長をつとめる柳生忠平。ファシリテーターであり「淡路島アートセンター」理事長の青木将幸。「HARAIZUMI ART PROJECT」を運営する羽鳥祐子。またトークイベント中、伊藤が道化師となりパフォーマンスをおこなう。

撮影:寺川大地

この日は毎月第二土曜、日没にEARTH前で行われるデカルコ•マリィを中心とした「黄昏」開催日である。24日柳生が現地入り。翌日午前中まで滞在制作。EARTHの在廊は店主の寺川かKOURYOUが担当。土日にオープンする3Uアジール屋台村の在廊をメンバーが滞在可能日に担当。なタ書西成支部長として派遣された山口里奈も、なタ書屋台の管理と兼ねて在廊参加してくれることとなる。26日柳本、酒井、三毛が現地入り。酒井、三毛は28日まで在廊。参加作家であり神主でもある蔭井暢春がEARTH×EBUNEに祝詞をあげる儀を開催。

撮影:KOURYOU

27日
マツモト、三毛がどやねんホテルズBAKUROでのアーカイブ展インスタレーションを完成させる。

撮影:KOURYOU

ラヂオきしわだで放送される、武田倫和がパーソナリティの番組「タケダ監督のドラゴンシネマナイト」にEBUNEが出演。KOURYOUと三毛が参加。また前回の「路地裏の舞台にようこそ」で仲良くなった小原美玲、中野利仁が聴衆として参加。

3Uアジール屋台村ステージでの初公演開催「Blacky×石井与志子」
この後、毎月第四土曜EARTH前で開催される「夢の路上」が16時半から開催。

撮影:KOURYOU

9月
1日
KOURYOUは「ひょんの実コーヒー」屋台を3Uアジール屋台村に出展している小手川望に、釜ヶ崎の歴史について話を伺う。

2日
案内人•陸奥賢による「海民の都市•大阪を歩く」第一弾が19時から開催。新世界の文化を中心にまち歩き。「大阪まち歩き大学」の方々や、九州、宗像からの参加者も。

撮影:KOURYOU

3日
14時EARTHにて安藝の音読開催。酒井、山口、KOURYOU在廊。
3Uアジール屋台村にて、黒田綾による「占あや」が夕暮れ時から開店。
マツモト、三毛、柳本、安藝、山口、小西など、EBUNEメンバーが占ってもらう。

撮影:KOURYOU

18時3Uアジール屋台村にて安藝の音読開催。
アラヤシキ屋台で成田と森本が作品制作。会期中充実したインスタレーションになっていく。

撮影:KOURYOU

4日
14時EARTHにて安藝の音読開催。酒井、山口、KOURYOU在廊。
3Uアジール屋台村ステージライブ「のこぎり奏者・しょうゆ」

撮影:KOURYOU

3Uアジール屋台村にて、黒田綾による「占あや」が夕暮れ時から開店。
18時3Uアジール屋台村にて安藝の音読開催。

10日
酒井、KOURYOU、山口在廊。
3Uアジール屋台村ステージライブ「Blacky」ソロアカペラライブ。


この日「路地裏の舞台にようこそ」プレイベントであるアニソンDJイベント「ANISON BUILD」も3Uアジールで開催。

EARTH前、日没「黄昏」開催。

11日
酒井、KOURYOU、伊藤、安藝、山口在廊。
3Uアジール屋台村前で、しうがカレーを作る。
各地の屋台の完成度をあげるため、酒井、伊藤、安藝が滞在制作。

セルフ祭に参加のKOURYOUは、撮影会に参加。
16時から「ひょんの実コーヒー」屋台が開店。セルフ祭撮影会に参加された方々も足を運んでくれた。

撮影:KOURYOU

本宮と柳生が「路地裏の舞台にようこそ」の期間中に「ダイダラ楽会」というトークイベントを開催する事が決定。配信イベントを継続しようということになる。Umeoka Yüihoが初日のトークイベントに貸し出してくれたカメラとマイクを継続して貸し出してくれた。

14日
KOURYOUは船着き場のお土産屋に展示している各作家作品の解説投稿をはじめる。

16日
アラヤシキ主催「路地裏の舞台にようこそ」、活動屋会主催「ドラゴン映画祭」が開催。19日まで新今宮周辺で連日様々な公演が開催される。

柳本、酒井が現地入り。新世界スパワールド入口前広場にて開催される「路地裏の舞台にようこそ」オープニングイベントのファッションショーにミミ商店チャッピが参加。司会/おかけんた。DJ/I.K.U。

夕方にも行われた「路地裏の舞台にようこそ」オープニングイベントに、EBUNEとしてKOURYOU、酒井が参加。レッドカーペットでのパフォーマンスを行う。漂着しているEBUNEとは何かの紹介と、20時にYOTTAがEARTHを襲撃にくるという予告を行う。

撮影:寺川大地

撮影:寺川大地

19時から案内人•陸奥賢の「海民の都市•大阪を歩く」第二弾開催。今回えびす様についてを中心とした今宮戎コースのまち歩きである。

20時EARTH×EBUNE前にて、YOTTAによる「穀(たなつ)」のパフォーマンス。車に搭載された大砲を発砲するとポン菓子が出来上がる作品。常連の方々に協力してもらいEARTHと対決というプロレス形式でのパフォーマンスが行われた。タイトルは「穀(たなつ)が来る」

陸奥のツアーに参加してくれた方々も合流し、皆でYOTTAのポン菓子を食べる。

撮影:KOURYOU

21時から急遽EBUNE配信を行う。この日から始まるイベントについて、参加される方々に作品や公演についての話を伺った。
17日
14時EARTHにて安藝の音読開催。

YOTTAの「穀(たなつ)」はEARTH真裏のホテル「来山」駐車場で開催。
発砲時間は14時、15時半、17時、18時半。

3Uアジール屋台村ステージライブは、小間物谷良平による「世界最古の管楽器ディジュリドゥライブ」

撮影:KOURYOU

18時3Uアジール屋台村にて安藝の音読開催。
柳生、三毛が現地入り。

18日
14時EARTHにて安藝の音読開催。

YOTTAの「穀(たなつ)」は本日最終日。EARTH真裏のホテル「来山」駐車場で開催。発砲時間は14時、15時半、17時、18時半。

3Uアジール屋台村ステージライブ「原始放浪記&チエボウ」3Uの2階を使用し開催。

撮影:KOURYOU

16時半から「路地裏の舞台にようこそ」にて野外ツアー型演劇を開催している、のあんじーが、3Uアジール屋台村、EBUNE×EARTH、パフォーマンス中のYOTTAの元に襲来する。

柳生が3Uアジール屋台村の妖怪美術館屋台にて、妖怪似顔絵を実施。

18時3Uアジール屋台村にて安藝の音読開催。即興朗読をEBUNEに展示している三刀月ユキと安藝が作品について話す。

柳生が小豆島そーめんを作り、皆に振る舞う。柳本帰宅。

撮影:KOURYOU

「路地裏の舞台にようこそ」にてスタンダップコメディ公演を翌日に控えた清水宏が「妖怪大戦争」について話を聞かせてくれた。

19日
14時EARTHにて安藝の音読開催。

3Uアジール屋台村ステージライブはしうによる「私の好きなモノmy faibarit長谷川伸、物語、おしゃべり」
18時3Uアジール屋台村にて安藝の音読開催。

21日
月刊美術批評WEBマガジン「レビューとレポート」にて東間嶺が取材に来る。
柳生が小豆島そーめんチャンプルーを皆にふるまう。

20時からEBUNE配信「ダイダラ楽会」を開催。本宮と柳生がダイダラボッチを中心に、各地の伝承などについて話す。
22日
湯浅が現地入り。
翌日から新世界市場で開催されるセルフ祭の準備をKOURYOUと湯浅が手伝う。コタケマンが買い出し中に集まった参加者が設営を手伝う。

21日
月刊美術批評WEBマガジン「レビューとレポート」にて東間嶺が取材に来る。
柳生が小豆島そーめんチャンプルーを皆にふるまう。

20時からEBUNE配信「ダイダラ楽会」を開催。本宮と柳生がダイダラボッチを中心に、各地の伝承などについて話す。

22日
湯浅が現地入り。
翌日から新世界市場で開催されるセルフ祭の準備をKOURYOUと湯浅が手伝う。コタケマンが買い出し中に集まった参加者が設営を手伝う。
酒井が「人ならべの儀」に参加。
伊藤と湯浅が「一芸大会」に参加し、三喜の作品を使用したパフォーマンスを行う。

撮影:寺川大地

3Uアジール屋台村ステージライブは「猫山慎吾×しょうゆ×天満の哲」

撮影:KOURYOU

その後、新世界市場のピカ・スペースでKOURYOUは柳生に日下慶太を紹介してもらい、セルフ祭の「ちくわ相撲」を見学。ピオニールかまぼこの「ティッシュの儀」にあわせた、しょうゆののこぎり演奏がSNS上で話題となる。

撮影:KOURYOU

24日
セルフ祭二日目。朝の準備でセルフ祭メンバーにネタを披露していたコブラが、急遽3Uアジール屋台村ステージでライブをしてくれることとなる。

3Uアジール屋台村ステージライブ「ふくろうラヂオ」
その後、「コブラのディナーショー」

撮影:KOURYOU

寺川がエナジードリンクXを大量に用意し、コブラがX JAPAN「紅」を歌い出そうとすると、伊藤が鐘を鳴らし皆でずっこけるという流れを何度も繰り返すパフォーマンス。EBUNEの湯浅や「路地裏の舞台にようこそ」参加作家も参加し、一体感のあるライブとなった。


その後、EBUNEメンバーは分担して「路地裏の舞台にようこそ」の各公演を鑑賞。感想を伝え合う。
mizutamaとumeokaがFIGYA屋台のメンテナンスに来る。

19時からデカルコ・マリィ企画「行き場の無い者達、屁。」開催。
1階3Uアジール屋台村でオープンしている「占あや」と、2階の「路地裏の舞台にようこそ」をつなげるというコンセプトであり、EBUNEメンバーも飛び入り参加OKであると伝えられる。

黒田と京橋アパッチとの会話を鳥越柊が読み上げ、それに合わせてデカルコ・マリィが踊る。音楽は上田大喜、語りYosio Murakami。安藝、伊藤が飛び入り参加。柳生がライブドローイング。山口と湯浅は撮影。
その後、滞在中のメンバーでセルフ祭の打ち上げに参加。

撮影:KOURYOU

25日
この日も滞在中メンバーは在廊を手分けし「路地裏の舞台にようこそ」公演を鑑賞。
KOURYOUは釜ヶ崎芸術大学での「路地裏BABY&路地裏LADY」鑑賞後、Vチューバーそのやまりりとのトークに参加。
その後Bobuuunのパフォーマンスを鑑賞。感銘を受けたKOURYOUは配信ライブを依頼。
金木が新刊を船着き場のお土産屋に追加展示。購入希望者がいた場合、KOURYOUが金木に電話をするという形になる。

大阪の老舗・天野画廊の画廊主である天野和夫が「路地裏の舞台にようこそ」を鑑賞に来たので西成永信防災会館を案内。その後、西成永信防災会館の公演を鑑賞していたチエボウと共に、日の出湯はなれでの、あたしよしこ、俊山晶子の展示を鑑賞。

酒井、柳生が帰宅。
夜、路地裏の舞台にようこその打ち上げが開催されたが、疲れたメンバーは参加できなかった。

26日
18時半から、EBUNE配信「包容の渦」を開催。EARTH前でのBobuuunのパフォーマンス中継と、トークイベントを行った。

27日
この日KOURYOUの誕生日であり、柳生、湯浅が予定を変更しこの日の午前中まで滞在してくれた。床にならべた蝋燭を吹き消してケーキを食べる「誕生日の儀」を行う。その後、柳生、伊藤もSNS上で誕生日の儀を行う。夜には西成でこれまでお世話になった表現者の方々がお祝いに来てくれた。

29日
下野薫子が現地入り。寺川が西成を案内。
19時半、南島興がネイキッドロフトで開催している「アート・ジャーナリズムの夜」にKOURYOUは出演。EBUNE大阪•西成漂着を紹介。この番組を見たと在廊作家に伝えれば乗船500円引という特典をつけた。

10月

1日
14時EARTHにて安藝の音読開催。
18時3Uアジール屋台村にて安藝の音読開催。
2日
14時EARTHにて安藝の音読開催。

3Uアジール屋台村ステージライブ「スリーピース」
18時3Uアジール屋台村にて安藝の音読開催。

4日
別府(ゆ)の橋爪から誘いがあり、「ARTS WORKS FAIR in BEPPU」に、EBUNEメンバーのお土産作品の出張市を展示してくれる事となる。

成田が新作をEARTHに持ち寄る。三喜がアドバイスをする。

5日
デカルコ•マリィの密着取材番組「視聴者1人テレビ」が放映される。
こまつじゃんごチャンネルでの連続物語「魚の人」最新話の撮影がEARTH×EBUNEで行われる。

6日
EBUNEアーカイブ展の会場「どやねんホテルズ バクロ」系列3店舗が、EBUNE漂着に来てくれた方に部屋代30%引き提供をしてくれる事となる。

8日
田口、柳本が現地入り。
釜ヶ崎ソニックが三角公演で開催。

3Uアジール屋台村ステージライブ「上田大喜×石井与志子」

その後「役者でない!」によるパフォーマンスライブ。その場での身体表現を録音し、再生。直前の自身の時間とやり取りしながら、重ね合わされるような公演が行われた。

撮影:KOURYOU

この日、新世界•お好み焼「千両」のひろ子ママ3回目の命日であり、武田倫和がEARTH×EBUNEに祭壇設置。
「占あや」夕暮れ時から開始。

日没に「黄昏」開催。三喜の新作とのセッションが行われた。

9日
3Uアジール屋台村ステージライブは岩本弘人の独自の楽器による「遊吟コトシタン」
その後「ふくろうラヂオ」による二回目のライブ。昭和歌謡や民謡などのアレンジライブである。

湯浅の紹介でM集会の今尾拓真、ペダルが翌日ステージに上がることが決まり、この日に現地入り。柳本が帰宅。

10日
15時から3Uアジール屋台村ステージライブ「M集会」その場の人や空間を巻き込み、ドラの合図で時間が変容するコンセプトのパフォーマンスライブであり、地元の方や、ケーナ奏者の山田聡、EBUNEのKOURYOU、 田口、山口、EARTHの寺川も参加した。

撮影:KOURYOU

チエボウ、鳥越、M集会がEARTH1階のお土産作品に参加。田口帰宅。

12日
KOURYOUはEARTHで焙煎されているドリップ式の「ひょんの実コーヒー」を購入。
寺川、武田、森本に「居酒屋グランマ号」を紹介してもらう。


14日
チエボウがEARTH×EBUNEのインスタレーション作品に参加。滞在制作。
16時からKOURYOUはデカルコ・マリィや石井与志子などが参加する「伊吹童子」を鑑賞。


19時から陸奥の「海民の都市•大阪を歩く」第四弾開催。住吉神社をまち歩き。演劇評論家の渋革まろんが参加。この日どやねんホテルズに割引宿泊し、翌日のステージを鑑賞。

その後、「演劇最強論ing」先月の1本にて、EBUNE大阪・西成漂着の評論を書いてくれた。

レビューとレポートで3本「EBUNE大阪•西成漂着」レポートが公開される。撮影、執筆は東間嶺。

15日
三毛、柳本、半坂が現地入り。

この日の3Uアジール屋台村ステージライブはチャッピ企画「ZENTAI ART PROJECT」
チャッピと共同制作などをしているZENTAI ART PROJECTのYUZURUや、杉浦こずえ、よいまつり、チャッピ、また役者でないや、しょうゆ、上田、半坂、KOURYOU、寺川などが参加。此花に住むアーティストが多く訪れた。撮影、音響等はmizutama、umeokaなどFIGYAに集うアーティストが担当。

撮影:江里口暁子

16日
3Uアジール屋台村ステージライブはEDLP(北村千絵×川本三吉×田中康之)による「ぞうすい」
その後、役者でないによる二回目のパフォーマンス。
半坂が「占あや」で黒田と話し、ウィッグを交換する。

19時からEBUNE配信「能と現代芸術」を開催。EBUNEの三毛、能面師の蔭井暢春、映画監督のRoger walchによる日本の伝統芸能についてのトークが行われた。本宮や役者でないなども参加。

18日
13時からEBUNE配信「昼の対談」EARTHの寺川と、FIGYAのmizutamaによるトークを予定していたが、お子さんが風邪のため別日に変更。KOURYOUと寺川による雑談と、作品紹介配信となる。

江里口暁子、武田倫和の友人である洪が台湾からEARTHに遊びに来る。水餃子パーティーが開かれた。

19日
EBUNE大阪・西成漂着の最終日に黒田綾が初公演をするという事が決まる。KOURYOUがアイデアメモを制作。しかし黒田がやりたいというアイデアをどう表現するのがよいか中々まとまらない状態である。小手川がアドバイスをくれる。

EARTHに遊びに来た作家、大はしまさのりが、自身の絵本「すーさんはさぼてんがきらい」を船着き場のお土産屋に置いてくれることとなる。


20日
13時からEBUNE配信「昼の対談」が改めて行われた。独自に場を運営しているEARTHの寺川と、FIGYAのmizutamによるトーク。チャッピ、KOURYOUも参加。

21日
14時からEBUNE配信「第1回ライト級「腹割会」」開催。3Uアジール屋台村にも屋台を出展中、高松の完全予約制の古本屋「なタ書」藤井佳之と、高円寺のリサイクルショップ「素人の乱」松本哉、KOURYOUによるトーク。大阪での「WHY フェス」のため高円寺から大阪に来ている松本ルキツラや、もりっしーなども参加。
23日にもなタ書の藤井が企画する配信イベントが決定。

撮影:KOURYOU

19時からEBUNE配信「海民都市・大阪を逍遥する」開催。まち歩き案内人を務める陸奥賢に大阪の歴史・文化・物語を伺う。

22日
伊藤、酒井が現地入り。
14時EARTHにて安藝の音読開催。
3Uアジール屋台村ステージライブは「山田聡×木佐貫洋平」
16時半から毎月第四土曜EARTH前で開催される「夢の路上」にKOURYOU初参加。

撮影:KOURYOU
撮影:江里口暁子

18時3Uアジール屋台村にて安藝の音読開催。
なタ書屋台に藤井が手を加える。

21時半から黒田とKOURYOUが話し合い。

23日
14時EARTHにて安藝の音読開催。
3Uアジール屋台村ステージライブは「アートひかり」
その後、小間物谷良平による「世界最古の管楽器ディジュリドゥライブ」二回目を開催。

酒井、伊藤に録画やお客さんの誘導を任せ、KOURYOUと山口はKITAKAGAYA ASIA BOOK MARKETへ。

18時3Uアジール屋台村にて安藝の音読開催。

女木島「家船」を観覧してくれた秦元樹の誘いで、キューズモールで開催される「毎日どこかがダンスホール」をKOURYOUは見学。その後、「WHYフェス」内で開催されているパレスチナポスター展を鑑賞。

20時からEBUNE配信「なタ書オークション」開催。前日にWHYフェス参加の「サン・ムーン・ホーリーカルト」のライブをKOURYOUは依頼。しかし体調不良により叶わず、「このよのはる」が急遽出演してくれることとなる。ライブ後、なタ書屋台に出品されているプレミア画集を藤井はオークション形式で販売。また、田村久留美と佐俣和木が京都市立芸術大学での展覧会を告知に来てくれた。この後、田村はEBUNEクルーとなる。

EBUNE配信キャプチャ画像

24日
19時からEBUNE配信「海民都市・大阪を逍遥するpart2」開催。まち歩き案内人を務める陸奥賢に大阪の歴史・文化・物語を伺う。
25日
平野にある「アトリエひこ」の石﨑史子が、アトリエメンバー松本国三についてまとめた本「手紙/松本国三」を船着き場のお土産屋に置いてくれた。
また、チエボウが「ここが家だ/ベン・シャーンの第五福竜丸」を持ってきてくれる。

チエボウはどやねんホテルズに依頼を受け、25日から27日までの三日間、3Uアジールのシャッターにライブペイント公開制作を行う。

27日
KOURYOUは西成ジャズにて、廣樹輝一達によるライブを鑑賞。

28日
湯浅が現地入り。

19時から陸奥の「海民の都市•大阪を歩く」最終回を開催。 道頓堀、千日前コース。「傀儡、浄瑠璃、文楽」「近松門左衛門の心中もの、世話物」などについて。

29日
此花に住むアーティスト三田村佑介、藤崎荘志がドキュメンタリー撮影入り。

撮影:KOURYOU

14時EARTH×EBUNEの屋上にて安藝の音読開催。
同じ時間に2階のインスタレーション内で、廣樹輝一「虚空」が開催。

3Uアジール2階にて上月陽平のお面ワークショップ1日目を開催。
1階ではhiroC企画の「EARTH音楽祭」が開催。hiroCと寺川が話し合い開催されたイベントであり、EBUNE主催ではない企画。冒頭KOURYOU参加。

「虚空」終了後、EARTH前路上にて、廣樹輝一「あ」講習会開催。湯浅、KOURYOU、鳥越、みずき、市川まやなどが参加。その後、講習会参加者は「EARTH音楽祭」まで「あ」のリズムで移動。最後は一緒にフュージョンするという、hiroCとKOURYOUで話し合っていた終わり方が実現できた。

撮影:KOURYOU

18時3Uアジール屋台村にて安藝の音読開催。
この日の「うさぎ屋活版工房へようこそ」が安藝の音読シリーズ最終回となる。
小手川、石橋友美などによる「チョコレートandカフェ、プッテフィーカ」が20時まで営業。

30日
3Uアジール屋台村ステージライブは「石井与志子×岬千鶴」魯迅の文学をアレンジした朗読と踊りによる公演。その後「M集会」二回目のライブ。3Uアジールの1階と2階を使用し、日本各地の環境音を切り替え、移動するというコンセプトの公演を行った。

その後、1階で上月陽平のお面ワークショップ2日目を開催。1日目に制作した土台に粘土でつけ、犬、うさぎ、猫の被り物を完成させた。

31日
「EBUNE大阪•西成漂着」の最終日、期間中にEARTH×EBUNEに乗船下さった方と、そのお友達限定のイベントとして最後のパフォーマンス「誕生」が19時から3Uアジールで行われた。また参加者全員で一つの公演になるよう、ハロウィンコーデを呼びかける。

現地入りできないEBUNEメンバーはビデオメッセージを収録。死んでいるKOURYOUがどうしたら生き返るのかという議論を、参加者は音楽やパフォーマンスと共に繰り広げる。
動画は成田久司、写真は江里口暁子が撮影。

この日の夜にどやねんホテルズでのアーカイブ展搬出。EBUNEメンバー湯浅に加え、M集会の今尾、ペダル、EARTHの寺川が手伝ってくれた。
会期は終了したが、3Uの改築はまだ行われず引き続き使用できる状態であったため、EARTH内の作品を3Uに搬出。屋台村参加団体にも了承をもらい、移動期限まで不定期でイベントを開催することとなる。

11月

19日
15時から3Uアジール開港式。仙石せんせい、SHADOW BOXのライブ。
27日
EARTH×EBUNE配信「Zentai Art Project」チャンネルコラボ配信。
ここからの配信機材は寺川が提供。

28日
EARTH×EBUNE配信「陸奥賢さんの海民都市・大阪を逍遥するpart2」
福島県いわき市での芸術祭でお世話になった、菩提院住職の霜村真康さんが参加。

29日
EARTH×EBUNE配信「なタ書オークションpart2」
30日
EARTH×EBUNE配信、藤井佳之企画「西成の○○さんを語る会」山口が参加。

12月

1日
映画監督Roger WalchがOSAKA.comにて、EARTHと3Uアジール、EBUNEを紹介してくれた。ライター/Matthew Kaufman

2日
3Uアジール×EBUNE配信「MARIO TALK LIVE&ヤンシ•ミニライブ/チエボウ展示」

4日
EARTH×EBUNE配信、そゐそーす企画「うたうたうvol.7クンバランギの夜」

30日
20時半から「EBUNE大忘年会~極盛・西成漂着を動画で一挙に振り返り集会~
」をzoomで開催。

31日
20時半から「EBUNE大忘年会~極盛・西成漂着を動画で一挙に振り返り集会~
part2」をzoomで開催。集まってくれた方と年越しをする。

漂流・漂着プロセスログ④へ続く



EBUNEの物語はこちらで連載中!

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