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続・EBUNE年表/漂流・漂着プロセスログ①【2021年2月~12月】

編集=平間貴大、KOURYOU

船に住まい、東アジア一帯で移動生活をしていた漂海民は、瀬戸内海で「家船」と呼ばれていた。謎に満ちたマレビトである彼らの痕跡を頼りに、女木島に漂着していた漂流船「EBUNE」は、生命の方角「東」へ航海を開始し、ウェブサイト上で一つの物語を紡いでいる。

EBUNEクルーは全国各地で様々な活動をしており、主にSlackで連絡のやり取りをしながら航海を進めてきた。この記事は、その記録を中心にまとめたものである。

これまでのEBUNE年表はこちら

2021年2月~12月

2月

25日
これまでライングループで情報共有していたが、通知が煩わしい人もいるだろうということでスラックに移行した。シゲル・マツモトが、各自で調整できるスラックの通知設定のやり方を共有。EBUNE(家船)で今までやってきた事のまとめをKOURYOUが共有。

●家船の基本
●ゲームについて
●今後の家船の航海予想地図、ストーリー予想図まとめ
●スケジュール概要
●移動、漂着ストーリー(現時点)
●KOURYOU「家船」制作インタビュー|平間貴大|note
●批評文のまとめ

27日
展示場所、展示構想についての書類も共有。

3月

1日
KOURYOUから田口薫へ、佐賀・有田漂着のメインビジュアル制作を依頼しており、プレスリリース作成までに提出してほしいので、現地リサーチに入る予定を少し早める方がいいのではないかと提案。田口から了解の返答。

平間貴大が、フランスの哲学者エリー・デューリングの「プロトタイプ」のPDFを共有。時間がない人用に、ネットからの引用も共有。

3日
「EBUNE佐賀・有田漂着」でお世話になった、GENIUS LOCI(ゲニウス・ロキ)の隣にあり、岩永建設が施行した「TIMERの宿」のサイトをKOURYOUが共有。佐賀・有田町『TIMERの宿』。電気・ガスなどの2次エネルギーを使わないオフグリッドの先の宿 https://www.homes.co.jp/cont/press/rent/rent_00723/
柳本の友人にも似た活動をしてる人がおり、全国各地に散らばっているとのこと。柳本ももっと不便な田舎へ移動するか、東京に戻るか考えており、美術の型やサークルから抜けたい欲求が高まっているとのこと。EBUNEで作る作品は実験的なものも増やしていきたいと返答。

6日
冨田充がデューリングの「レトロ未来」を共有。その論考に出てくるギブスンの『ガーンズバック連続体』を紹介。

4月

9日
前回のミーティングで、昨年のゲームリプレイ動画を4月にアップすると話したが、サイト連載の物語上5月後半にまわすとKOURYOUが連絡。その変更により、山本和幸と犬おわりに伝えていた〆切を5月15日以降にものばせるが、もし余裕があれば早めに仕上げてほしいと連絡。
山本は16日の〆切を希望。

6月

28日
シゲル・マツモトから、KOURYOUと打ち合わせた内容をこちらで共有すると連絡。7月9日のミーティングにて、諸々説明がある旨を共有。

29日
今月中に小豆島でのオカルトオリンピック企画書が完成予定であり、それを元に柳生忠平と柳生のお父さんにオリーブ神社での撮影が可能か話をさせていただけないかとKOURYOUから柳生に連絡。7月16日~19日あたりを撮影日にできたらという予定。柳生に都合を聞く。

8月

24日
「EBUNE大阪漂着前夜」の現在のスケジュール感を共有。
9月18日~20日EARTHプレ展示&イベント
今週中(~28日)に展示方法、メインビジュアルの方向を固める。
作品収集開始29日~9月3日1週間
9月4日あたり告知開始
29日~9月14日自宅制作
9月15、16、17日滞在制作
9月21日~>搬出

10月23日、24日淡路島漂着。伊藤允彦、田口薫、船長EBUNE。展示&イベント形式。
20日ミーティング>済
今日24日>伊藤さんゲームルールの元になる資料提出
25日>伊藤、田口、KOURYOUで再度ミーティング。
今月中に淡路島全体ミーティング。
<決める事>
・個人制作依頼・会場づくり制作依頼・お客さんの送迎をどうするか・会期・価格など。
9月の1カ月間>自宅・作品制作開始、メインビジュアル制作
9月25日頃>告知用サイト連載公開、告知開始、予約受付~10月15日
会場づくり、自宅制作10月16~22日の1週間くらい?琴屋での滞在制作。
搬入トラック10月24日
搬出トラック11月8日~26日

東北芸工大展示、20日ミーティング>済
<展示条件(添付画像)>予算10万以内。搬出入にお金かけられないので新作。EBUNEでやっている事を象徴的に表現するような何か。グッズ販売が可能。
9月中旬頃まで>作品内容をかためる。
9月中旬~10月末>自宅制作、グッズ制作(KOURYOU自宅に集める)
11月8日搬入トラック(井戸がKOURYOU宅まで来る)その後、山形滞在制作。
11月14日>シンポジウム

来年の春頃・大阪・西成EBUNE
11月頭まで>展示内容固める
11月末>外観の大きな設置作業か

KOURYOUから寺川大地に質問。
・映像展示に使用できるモニターがあるか
・9月15~17日にアース滞在制作は可能か

「路地裏の舞台にようこそ」パンフレット、淡路花博20周年記念 花みどりフェアのサイトを共有。

寺川がKOURYOUへ、使えるモニターと滞在制作が可能だと連絡。またwifi使用は可能か質問し使用OKと確認。

10月

3日
淡路島設営スケジュールをKOURYOUが共有。
搬入トラック>15日(田口宅)、16日(B.Esta337、KOURYOU宅)
16日>淡路島到着
16~23日>滞在制作
24~26日>公演&展示
27日>搬出荷物整理
28日>搬出トラック(女木島、淡路島→大阪)
16日~28日>KOURYOU
17日~28日>田口、荒木
18日~25日>伊藤
17日~19日>柳本
(進捗がやばい場合)23日>マツモト、山本
27日、28日の搬出が一番人手が必要です。

KOURYOUが運送業者の赤帽・福田組と話し、田口宅にトラック着は15日の昼頃、B.Esta337&KOURYOU宅も15日中の夕方~夜にしたいが変更可能かと質問。田口は可能だが、山本は会社を休めないので16日の午前中では無理かと返答。福田から16日の場合、早朝には出ないと淡路島に常識的な時間に着かないとの連絡。朝7時ではどうかと山本。それなら大丈夫だと思うとKOURYOUから返答。福田から16日の朝で調整すると連絡。

26日
KOURYOU、荒木祐介による淡路島漂着の作品搬出と原状復帰作業。田口薫は家庭の事情で途中帰宅。作品返却希望者を確認。希望しない人の作品は大阪・西成3Uアジールの倉庫へそのまま運び入れる。高橋永二郎は返却希望。その他メンバーの作品は大阪へ。
赤帽福田組トラックを依頼。予定より遅れて夜に大阪・西成着、アラヤシキの森本洋史、寺川大地と共に3Uアジールへ運び入れる。荒木は近くの安宿、KOURYOUはEARTHに宿泊。


淡路島漂着で販売したグッズですが、根付けが1つと、大観音ポスター1つ(販売予定じゃなかったけど希望があり)、Tシャツ1枚が売れました!とKOURYOU。会場の琴屋管理人の青木がTシャツ購入を希望してくれたとのこと。
いろいろと、お疲れ様でした!青木さんのTシャツのサイズは分かりますか?と山本。今日聞いておきますとKOURYOU。

サイズはLでお願いしますとKOURYOU。承知しましたと山本。後はKOURYOU購入のSと山本購入のXLで試験的に発注してみますとコメント。
急ぎではないので、次の展示で販売するグッズとしても売れるように、何枚か一緒に作っちゃってもいいかもしれないですね。とKOURYOU。
27日
3U1階に運び込んだ膨大な作品を2階にあげる作業。1日で終わらず、残りを森本が運び上げてくれた。

29日
伊藤允彦が帰った後にKOURYOUは琴屋管理人の一人、青木将幸と話す機会があり、津井周辺の法華宗(日蓮宗)について少し話を聞いたと共有。淡路島漂着ではあまり調べなかったが、面白そうとKOURYOU。偶像崇拝NGで、ご本尊も文字とのこと。
また、同じく琴屋管理人の青木京のお父さんがカメラマン(現在は瓦師)の山田脩二で、60年代から建築や美術の撮影をしつつ、同時に日本各地の村や町、新旧が入り交じった都市の風景を撮影し続けている方だと知る。KOURYOUは山田脩二の動画を見つけ共有。EBUNE佐賀・有田漂着の記事を書いてくれた梅木誠太郎が偶然にも山田脩二とかなり親しいとのこと。お宅に宇佐美圭司の絵が飾ってあるそうだと連絡。「お会いしてみたかった」とKOURYOU。「気になります!」と伊藤。

海老名祐が、山田脩二の代表作である新宿動乱の写真と、それにまつわる本人インタビューが、現在、日本橋の高島屋史料館展示で観られると共有。

30日
KOURYOUから田口と荒木へ、一眼レフでの作品写真、スマホでの写真、360度写真をメンバーに共有してほしいと連絡。また家庭の事情がある田口さんに、落ち着いてからで大丈夫なのでと追記。荒木から了解の返答。

KOURYOUは淡路島の収入を報告。
・公演に来た人数>15人=45000円(青木さんと草太くんを省く)
・展示日に来た人数>3人=1500円
・展示日に来た小学生+先生>20人=10000円(青木さんから後日振込予定)
・ガイドブック現地購入>2人=1000円
ーグッズー
・根付け>1個=3000円
・大観音ポスター>1枚=5000円
・Tシャツ>1枚=4000円(青木さんから後日振込予定)
計=69500円

クルーの井戸博章から依頼を受けた、11月8日からの東北芸工大展示「現代アートの保存修復」EBUNE参加についてKOURYOUから連絡。14日にはシンポジウムあり。
淡路島漂着が終わったばかりであり、山形についての調査する余裕はなく、今までと違う形で展開したいと、11月5日(金)20:30から全体ミーティングを呼びかけ。

EBUNEではほぼ月1回のペースでzoomミーティングを開催している。

山本和幸がEBUNE Tシャツを発注したと連絡。カラーはチャコールグレーとオリーブを発注。淡路島漂着で会場に使わせていただいた琴屋の管理人の一人、青木将幸さんがグレーのLを購入してくれたので送付作業。送り先を後ほど山本にKOURYOUから連絡。山本から今回の見積書を添付。5日のミーティングは21時から参加。


シンポジウムにはEBUNE代表としてKOURYOUが自宅からズーム参加と決定。14日までにTシャツを山本からKOURYOU宅に届けてもらい、それを着て参加し宣伝することに。(グレーを購入希望)

31日
荒木は「淡路島漂着」の記録写真を順次アップすると報告。まずはiPhoneで撮影の写真を共有。次に一眼で撮影した写真を共有。GoProで撮影した360°映像はしばらくお待ちください。私のPCのスペックが低いため、方法を検討中です。とコメント。

11月

5日
大阪・西成漂着に向けたミーティングも別日にやりたいので、今日は淡路島の振り返りと山形展示について短めのミーティングをする形に。伊藤允彦がzoomルームを作成。

井戸が主催の展示企画であり、「現代風神雷神考/三瀬夏之助・宮本晶朗」「EBUNE(家船)」が芸工大1FギャラリーThe Wallにて展示とシンポジウムをするというもの。井戸が自前で捻出した予算ではKOURYOUが現地に行く事しかできないので、今までのEBUNEをイメージした作品や、小さなEBUNE屋台を展示場所に作り、現地で公開制作する形に。

ミーティング後、KOURYOUは深夜に作品制作、6日の昼に井戸が東京のKOURYOU宅まで搬入用の車で来て山形へ搬入。KOURYOUも山形に入り6日、7日作品設営。
8日
「現代ARTの保存修復ー教育×実践ー」オープン。

8日~10日
KOURYOUの公開制作は、自宅から搬入したスタイロフォームの下地を使い、壁や床を盛り上げ、漂着する生命体であるような土台を作った後、その上に今までEBUNEが漂着した場所の地図と、EBUNEの組織図のようなものを重ねて描いたもの。小さなEBUNE屋台も設置し、今までの漂着地のお土産を販売する。

3日間の公開制作という形だったが、現代風神雷神考もまだ仕上がっておらず、後日2団体の間の真ん中で井戸が作品修復するパフォーマンスを実施することで完成となる展示。

撮影:KOURYOU

11日
KOURYOUから井戸に、展示中に壊れてきた部分を井戸がライブ修復すると面白いのではと提案。井戸からおもしろいと返信。また井戸からKOURYOUに、記録のため作品に使用した画材等をスマホ写真でメーカー等わかるよう撮影したものを送ってほしいと連絡。

13日
公開制作中に知り合った芸工大の学生が、シンポジウムの申し込み〆切り後であるが、今から申し込みたいとKOURYOUに連絡をくれる。井戸に頼んだところ当日まで観覧申し込みが可能になった。その学生は半坂優衣とその友人作家で、半坂はその後EBUNEクルーとなる。

シンポジウム前日、KOURYOUは南島興がいつも開催しているツイッター雑談会に参加。盛り上げるために何かしようと会話をする。

14日
シンポジウム開催。zoomで事前受付。登壇者は井戸博章、現代風神雷神考(三瀬夏之助、宮本晶朗)、田口かおり、南島興、EBUNE(KOURYOU)

15日
KOURYOUから三毛に、漂着前に申し込みがあった淡路島ガイドパンフレットの入金があったことを連絡。よかった!すぐに発送します!と三毛の返答。ありがとうございます!とKOURYOU。三毛から送付完了の連絡。

17日
KOURYOUは淡路島の経費精算について、マツモトと話し合いするので少しお待ちくださいと連絡。領収書は捨てずにとっておいてもらえると助かると追記。

シンポジウムを見たEBUNEメンバー、KOURYOU、井戸での反省会が行われた。
・内向きの語り方になっていたのでは。
・移動して各地に影響を与えているが、ものとして残りずらいEBUNEの活動と、山奥で打ち捨てられ、忘れ去られていた仏像を残そうとしている現代風神雷神考が一緒に展示されてるのは面白い。
・EBUNEは神を作ろうとしてる、風神雷神考はそれを残そうとしてるみたい。
・田口さんの「タイムライン展」の試みは制作プロセスから修復が介入するという試みで面白い。
・井戸さんのしゃべり方がこども番組のお兄さんみたいな感じでいいなと思った。もっとそういうパフォーマンスだというくらいになってもいいんじゃないか。
・現代アートにおける保存修復という概念との出会いとして、かなりとっつきやすいシンポジウムだった。
・保存修復自体が表現になるんだなと改めて実感。
・肩書きがパタパタしてる井戸さん、色気があっておもしろい。

井戸は、しゃべり方を修復系のシンポジウムと差別化したくて意識した事や、田口さんはアンケートでも好評で、保存修復の若手エースということ、対立構造での盛り上げ方法には限界があり、ターゲットを若い人に絞ると、なおさら効果的なのかが疑問で、まだ答えが出ないと意見。教育がテーマだという認識や、ケースバイケース問題はずっと抱えていて、井戸の解としては「介入」と「なるべく多くの修復家実践者の育成」だと考えている。現代美術だけでなく古典もそうだが、鑑賞側の意識の問題が大きく、保存修復を他人事にしない普及活動(実践)をしていくのが自分の役目だというように捉えている。

また、まだ展示期間は残っており、追加で何かEBUNEらしい事が出来ないかという話し合いに。

18日
井戸から、急遽の提案で厳しい面があるので、ギャラリーでのトークは、全体での振り返りはやめて、個別で、「教育」と「実践」でわけてトークできたらと考えていると連絡。KOURYOUがトークに参加するならトークも作品パフォーマンスの一部として「実践」できたらと思っているとコメント。
KOURYOUは、具体的にはどのような事を考えてますかと井戸に質問。


19日
KOURYOUがzoomでの話し合いを提案。他のメンバーにも参加してもらった方がいいのではとコメント。井戸は具体案を話し合いたいと返答。zoomのルームを作りURLを送ること、参加できる人は集ってほしいとコメント。
話し合いは今日、明日のどちらかKOURYOUが井戸に質問。井戸は今日が希望で、時間は何時でも大丈夫と返答。

急遽zoomミーティングを20時半から開催。
井戸がマッドサイエンティストのような感じになり、死後のKOURYOUの理解不能な言葉を読み取りつつ、作品の解体・撤去作業を生中継するというハプニング配信を行う事に決定。
KOURYOUが井戸に罵声を浴びせたら面白いのでは?というアイデアが出たが、KOURYOUがイメージトレーニングしたところ、井戸が作品解体する事にそんなに怒りを覚えず、この案でいけるのか?となる。
井戸は「そもそも論として対象としている敵は「体制」に怒りがあると思うので、中にいる井戸=保存修復に怒るのは、内輪感が否めない。「コンテンポラリー・アートセオリーhttps://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%BC-EOS-Art-Books-%E7%AD%92%E4%BA%95/dp/4990740300」内の河田さんの文章「作家たちによる制度批判<ドクメンタ5>をめぐる抗議文」にあるような構図に近いと思う。ここは率直に芸工大=安全な権威(監獄)にEBUNEが収監、監視されてしまうということへの怒りとし、そんな監獄につれてきた井戸=修復家への怒り、もしくは美大への抗議としてパフォーマンスを公開するということがシンプルに伝わりやすいと思う。井戸は分かっていない=怒られるという構造で、井戸が怒って解体するという流れ。」と提案。また
「ただ、そもそも監獄に進んで収監されるのを求めてる感が、学生や教員にあると思うので、単純にマイノリティのヒステリーと捉えられる気がする。根本的に今の若い世代は貧困問題を抱えていて、鬱々としている所にヒステリーを起こす先輩アーティストがおり、ただただ引かれていて、ますます若者は安定志向になっている気がする。制度批判のポジションは崩さず、ただの怒りではなくDIY的な自活の精神=海民はしっくりくる。怒る気にもなれず、あきれはてた先に、独自のコミュニティで自活する。そもそも「制度」なんてどうでもよくて、オリジンになるほうが、生産的な気がする」と意見。
KOURYOUからは「まともなアーティストの学生にEBUNEを知ってほしい。体制批判というより、井戸さんが奇人で変な修復するのがいいんじゃないか。」「私の作品はどう使ってもらってもOK」と返信。
井戸から、タイムテーブルの連絡。
11月26日(金)場所:ギャラリー前
配信方法:Zoomでリアルタイム配信、編集後にYouTubeにてアーカイブ公開
17:30~パフォーマンス配信及び対面公開開始
18:30~対面公開終了
18:30~配信のみで、終わりは状況次第
大学の施設管理の関係で、対面は夜遅くまでの使用は難しいようで、対面公開はできて1時間。

21日
伊藤は移動中の可能性があり、日程調整すると連絡。高橋とKOURYOUが話し合い、KOURYOUが井戸に怒るだけでは時間がもたないので、KOURYOUと井戸が演者となり、全員で2人にツッコミを入れる形を提案。
事前に井戸からKOURYOUへの質問と回答を用意したいので、当日の解体の流れを想定した質問を、30~50個くらい出してもらえないかとKOURYOUが連絡。また、井戸が修復している細かい手つきなどが良く映ってる方がいいと思うので、動画カメラマンの方に頑張っていただけないかと連絡。井戸の所属する修復センターの方がカメラマンとして奮闘してくれることになった。

22日
KOURYOUがイベントの企画書スケッチをまとめ、メンバーに連絡。21時以降に参加するメンバーが多いので、出来る限り長くひっぱれるようにしたい。開始時間の17時30分から参加できる方がいたら、早い時間帯はツッコミ側の人が少なそうなので知人や友人を誘ってほしいこと、また、参加メンバーには当日KOURYOUが対応できなそうな事(面識ない方が参加しても無視せず挨拶する、SNSでの宣伝)の分業をお願いする。

zoomで井戸にスポットライトを当てる設定を伊藤が連絡。三毛あんりは個展在廊中であるが、出来る範囲の宣伝を担当すること、湯浅万貴子も「井戸さんの奇人っぷりをツイートできるようにする」と返信。

23日
搬出を依頼した赤帽福田組から連絡。東京へ搬出後、千葉に住む荒木、田口宅へも運送を依頼したので当初の提示金額より4万円プラスに。KOURYOUが2万負担、荒木、田口が2万負担することに決定。
荒木から精算時期の質問。昨日マツモトとKOURYOUで話し合いをし、近々マツモトから参加作家全員に連絡があると返答。

24日
KOURYOUは大観音ポスターを購入いただいた方に、おまけとしてステッカーを同封しようとしたが、既にステッカーを購入されてる事に気がついたので、山本が破棄してよいと以前言っていた、EBUNE大阪漂着前夜のために制作した山本の漫画を印刷した冊子をKOURYOUが数冊保管しているので、その中の1冊をプレゼントしてもよいか山本へ質問。山本は了承。


25日
KOURYOUから明日のzoomURLの連絡。知り合った芸工大生や、これまで漂着に来てくれた方、高松、佐賀、小豆島、淡路島、西成、相談にのってくれた方々などへ宣伝の完了連絡。井戸から「皆さま、今日はマッドで頑張りますので、よろしくお願いします。修復業務が立て込んでいたので、準備が遅れましたが、配信準備もできてます。」と連絡。
湯浅から、ズーム画面のスクショなど写真を撮ったら共有してほしいと連絡。
26日
KOURYOUは死人メイクをして死んだ作者、井戸は奇人修復家になり、ボケを担当。他の参加者がツッコミ担当となる。いつも通りの会話もし、半分演技、半分リアルな解体イベントを決行。16~20名ほどの参加者が集った。

zoomキャプチャ画像

柳本悠花がぬいぐるみ修復の動画を添付。山本は「EBUNEの保存は「フワッと包む感じ」みたいなことを聞いて、第二次世界大戦時に美術品とともに疎開した東博の壬申検査団を思い出した」と感想。三毛、湯浅がSNS宣伝を担当し、伊藤がzoomに入った人の把握と挨拶を担当した。

27日
マツモトが経費精算について連絡。淡路島漂着の経費について、
(1)運送屋さんからの搬出入のコストが想定を超えたこと
(2)補助金等に頼らない形で行ったこと
上記2点から、満額の精算は非常に難しい見通し。他方、チケット売り上げやグッズ収益があったことを踏まえ、可能な限りフェアな形で経費精算を行いたく考えている。その為に、まず淡路島全体でかかった経費の全容を把握する必要があるので
①現地でのインストール以前の作品制作と滞在制作は区別し
②且つ、滞在制作については旅費・宿泊費・制作費を区別した上で
スラックのDMにて、マツモトまで諸経費の領収書画像の送付をお願いしたい。
〆切は12月2日(木)深夜。事情により期日を超えての提出の場合は、予めご連絡いただければと追記。集まった情報をもとに、改めて諸々KOURYOUと相談の上、12月6日の週に具体的な精算可能額の連絡と精算の手続きを行う予定。と報告。グッと寒くなってきましたので、皆々様くれぐれもご自愛下さいませ。と追記。

30日
山本からマツモトに、なるべく明日中に行うが、12月4日中になる可能性があると返答。

12月

1日
マツモトから経費精算の返答がまだの人が多いので詳細を再送。
「淡路島での展示に於ける制作や、滞在制作にかかった経費について、先日KOURYOUさんと相談する機会があったのですが、今回の展示について(1)運送屋さんからの搬出入のコストが想定を超えたこと(計27万)(2)瀬戸芸・女木島の時と異なり、助成金等に頼らない形で行ったこと、上記2点から、掛かった経費について満額を精算することが非常に難しい見通しとなっています。他方、チケット売り上げやグッズ収益があったことを踏まえ、いくばくかだけでも経費については精算を、可能な限りフェアな形で行いたく考えております。その為に、まず淡路島展示全体でかかった経費の全容を把握したく考えております。つきましては、①現地でのインストール以前の作品制作と滞在制作は区別し、②且つ、滞在制作については旅費・宿泊費・制作費を区別した上で、③Slack上のDMにて、当方まで諸経費の領収書画像の送付をお願い致します。ご多用のところ申し訳ないですが、12月2日(木)深夜を締め切りとさせて頂きます。事情により期日を超えての領収書の提出とならざるを得ない場合は、予めご連絡いただければ幸いです。頂いた情報をもとに、改めて諸々KOURYOUさんと相談の上、12月6日週に具体的な精算可能額の連絡と精算の手続きを行う予定です。」
DMで領収書だけアップし、金額の書き出しは、今夜行うと山本から返信。

2日
KOURYOUは新しい口座開設の申請と、サイトからグッズ購入できる仕組みを作っていると報告。山本に、今作っていただいているTシャツはプロトタイプの希少品として高めの価格で販売し、それ以降のTシャツは受注販売でグッズ販売できるsuzuriを利用するのがいいのではないかと提案。後ほどsuzuriのシステムの内容を見てみると山本。

8日
KOURYOUから経費について連絡。淡路島漂着でかかった金額(EBUNE負担)が制作費、滞在費、交通費(リサーチの交通費含む)60万円。KOURYOUの最初の資金が、カオスラウンジ新芸術祭「怒りの日」にて、福島県いわき市で展示した作品が売れた200万円であり、佐賀・福岡・大阪アーカイブ展の経費も引くと、残りが100万円程である。淡路島漂着は女木島漂着に比べると規模を小さく短期間開催だったが、今回と同規模でやっても、あと2回くらいしか漂着できない計算。収益まわりの事を勉強中。文章も書けないといけないので、そちらも勉強中。サイトやショップのデザインも変更しないといけない。

また、別府プロジェクトからオファーが来ていると連絡。(後にKOURYOUの勘違いで別府プロジェクトではなく、「作家が見た別府」からのオファーであることが分かる)12月中にEBUNEメンバーにリサーチに来てほしい、EBUNEについてのトークをして活動紹介をしてほしいとの事。その後、来年中にEBUNEのウェブサイトで作品展開(可能なら現地でも)という依頼。別府は家船が温泉に入りに来ていたという歴史があり、消えた島「瓜生島」と家船との関係もありそうだと、瀬戸芸「家船」の参加メンバー小宮麻吏奈から連絡がある。予算は5万円で交通費、宿泊費である。近々の日程であるが、リサーチに参加できる方は返信してほしいと連絡。

伊藤が、25、26日、29、30、31日が参加可能であると連絡。
三毛が、29、30、31日が参加可能であるが、年末の交通費はかなり高いと連絡。

9日
KOURYOUから連載の流れについて提案。福士千裕の作品提出があり、良い流れで掲載したく、以下の流れでどうかと連絡。
①「海の上で」漂流船EBUNEゲーム動画(ウェブ上での「生命体ゲーム」であり淡路島までの航海の模様としたもの)
②福士千裕の作品(紫雲丸の子供たちが淡路島の虫に転生する漫画)
③淡路島漂着動画(漂着のまとめ回)

③を公開する直前に、平間貴大 、もしくは伊藤允彦、田口薫に、淡路島制作の流れを紹介するnote記事を執筆してもらいたいと連絡。レビューとレポートに掲載依頼をする。

内容は、今まで平間貴大がまとめてきた年表のような形で、もう少し読み物成分をプラスした感じにしたいとのこと。スラックのやり取りから、淡路島に関わるもの、リサーチ、アイデア出し、個別作品の内容、作品同士での二次創作のやりとりなどをまとめて、1月上旬頃までに執筆可能かを聞く。

伊藤から、おそらく対応できると思うが、3人のうち誰か一人が執筆する想定ですか?と質問。KOURYOUは執筆可能なメンバーが定まり次第やり方を決定しようと思っていると返答。

田口も執筆可能だと連絡。
平間はAI美芸研の展示中&長野に引っ越し&就職&結婚後の手続きで死亡中だと連絡。

KOURYOUから、田口と伊藤にまずは手分けをしてスラック内容をまとめてほしいと連絡。そして平間の結婚を祝福。 皆からも祝福のメッセージが送られる。

11日
伊藤から、19日を目処にスラック情報をまとめると連絡。

12日
田口も19日を目処に情報をまとめると連絡。また、リサーチに関して伊藤が得意だと思うので、田口は個別作品の内容と作品同士の二次創作、制作のやりとり、当日の模様を中心にまとめようと思うがどうかと提案。KOURYOUはそれを了承。2人が担当したまとめを元に、記事の作り方を判断しましょうと返答。

KOURYOUから、宿代は1日1200円で温泉に入れる所を手配してくれていると連絡。安く行く場合は①2人で行く=計64080円。一人7040円の自己負担。②3人で行く=計11万3340円。一人21100円の自己負担の計算。三毛が同行できないのは残念であるが、予算の都合上、伊藤とKOURYOUが2人で別府に行くことに。

別府ちゃんねるを設置。柳生がよろしくお願いしますとコメント。
伊藤からKOURYOUに、アーティストトークはどんな場所で、どんな感じにやるのか分かったら教えてほしいと連絡。現在返信待ちとKOURYOU。

13日
KOURYOUは、こちらで紹介される企画とリンクを添付。アーティストトークは「土間」というスペースで橋爪亜衣子さんという方が運営されてるそうだとコメント。何か下調べになる資料ありませんかと聞いた所、以下のURLを送ってくれたとリンクを添付。

・別府からみた戦後ニッポンー白土康代
・絵はがきの別府-古城俊秀コレクションよりー松田法子
・平野資料館

山本が、別府といえば、ここも面白かったと「書肆ゲンシシャ」のリンクを添付。ここ凄いヤバいですねとKOURYOU。死後写真という文化知りませんでした。こちらの地図も近くで見たいですとコメント。めちゃくちゃ行ってみたいですね!1時間では足りなさそうですと柳生。

14日
伊藤が、国交省による別府のジオマップを共有。また、別府の地質について、地獄ハイキング(!)、温泉の民俗学的概要、かつてあった秘宝館、文化的景観-別府の湯けむり景観保存計画のリンクも共有。

15日
伊藤は「絵はがきの別府-古城俊秀コレクションより」を入手したと連絡。この本、面白いです。淡路島の時に柳本さんが言ってた「おみやげが文化財をつくって保存される」って話が体感できますとコメント。

KOURYOUはEBUNEの収益をどうするか考え中であり、マーケティングの本を読みはじめた所なので、別府の下調べを伊藤に任せたいと連絡。伊藤は、古典として基礎勉強する時に読んだ本「マーケティング・コンセプト 」フィリップ・コトラーのリンクを添付。また、併せて温泉史も学び直してますとコメントし「温泉の日本史 記紀の古湯、武将の隠し湯、温泉番付」石川理夫のリンクを添付。

18日
田口から、伊藤佑介の台本を戯曲として公開する提案。伊藤も個人的には公開しても面白いと思うと返答。田口は伊藤が使っていた台本の画像を共有。伊藤に修正したテキストを送ってほしいと言う。伊藤は水曜日までに送付すると返答。
KOURYOUから、台本公開はありだと思うが、公開の方法を考えたいと返答。台本と本番では変わっている違う作品なので、修正がたくさん入っていたり、入っていく事込みで見せるなど、見せる事自体がコンセプトにあう方法を考えたいと返答。
伊藤から、文章・資料公開も作品である点を踏まえて作業を進める、戯曲の共有を水曜日まで時間もらってるのはその辺りも踏まえてだと返答。
KOURYOUは、三毛がオル太の公演を見て感じた違和感を共有。「作品は誰に、何に向けて作られるものなのか」を考えており、この記事作成を普通の資料公開にしたくないと思ったと返答。
誰に向けての作品かを考えると、未来人に向けてが一番近いのかもとKOURYOU。三毛は語り手が非常に重要なのは勿論だが、世界観の設定がかなり重要で、NFTのおもしろみもそこにあるなと個人的に思っていると返答。淡路島漂着自体は、世界観が充分に作られたものだったので、資料のまとめまでそれについてこだわる必要があるかどうか、KOURYOUは悩み中である事を連絡。

20日
収益のためにマーケティングを勉強しているKOURYOUは、山本がツイートしていたマーケターの投稿を見て、自分に向かないものだと判断したと連絡。ビジネス性格分析をしたところ、欲望自体が1番マイノリティの分類であてにならないとの事。マツモトの方が絶対詳しいが、今まで勉強したことをまとめて共有すると連絡。

21日
僕なりの実務を触っている実感でよければいつでも。とマツモトが返答。今まとめ中で朝方になるかもとKOURYOU。

22日
KOURYOUは収益についてまとめた画像を共有。個々人の活動にも使えるかもとコメント。


23日
お金を稼ぐ事を考えないとEBUNEを続けられなくなってきたので、収益モデルを考えたいとKOURYOUから連絡。26日にミーティングで話し合うことに。

24日
作家が見た別府に提出するプロフィール文章をKOURYOUは共有。
EBUNE(家船)/船に住み、移動生活をしていた海民が日本文化形成に与えた影響を探るリサーチを元に、瀬戸内国際芸術祭2019・女木島で発表した「家船」。その後、継続プロジェクト「EBUNE」として、各地での漂着や物語を展開中である。土地に眠る記憶と、現代を生きる私たちを重ねた「漂着」の公開だけでなく、各地を移動し1つの物語としてつなげていく連載を、ウェブサイトにて公開中。https://ebune.net/

また、29日は15時に駅集合だと連絡。トークイベントは30日19時からの予定であり、宿は土間というトークイベント会場(近所に温泉あり)また、KOURYOUは瓜生島についての作品を発表していた小宮麻吏奈にオンライン出演を依頼中とコメント。


26日
20時半からミーティングを開始。結局話はまとまらず、深夜に大阪・西成の寺川や、武田倫和、成田久司などが参加し、親睦を深める会に。KOURYOUから、先日閉園した遊園地スペースワールドの珍奇でコンセプチャルなアトラクションのように、小さい頃に衝撃を受けた人がずっと覚えているようなものにEBUNEがなったら嬉しいと感想。 しかし、そのような閉じた作品になっていいのか、妖怪美術館のように、外に開いていく努力をしないといけないのではないか、と、答えが出ないやり取りに。「EBUNEは結局KOURYOU作品では」という意見がでる。完全にチーム作品にしたいのはKOURYOUも同じだが、そうなると経費負担や収益を全て均等にしないといけない。しかし様々な状況の作家が参加するEBUNEでそれを実施するのは現実的ではなく、EBUNEとしての収益を真剣に考える事でチーム作品の濃度を少しずつ高めるしかないだろうという結論。

27日
リサーチしたい場所をリストアップしたと伊藤が共有。

28日
トークイベントについて何も宣伝してないが、知り合いの作家から行くよと連絡がきているとKOURYOUが報告。画家の下野薫子と、写真家の秦雅則がいらっしゃるそうだとコメント。
28、29日
「作家が見た別府」の飯島剛也、「Beppu(ゆ) / ドマコモンズ Doma commons」の橋爪亜衣子に案内いただき、伊藤、KOURYOUが別府をリサーチ。湯治に来ていたという家船の資料を拝見したり、現地を歩き、歴史背景や地理的な観点での街の作られ方などを見る。テーマパークの中に仏像や祠があったり、温泉テーマパークである地獄めぐりの形式などが興味深い事に加え、清島アパートなどを中心に多くのアーティストが集い活動している面白い場所である。

橋爪が管理する「ドマコモンズ」にて、EBUNEについて話をする会を開催してもらう。別府に滞在中のKOURYOUの友人アーティスト、下野薫子や秦雅則が駆けつけてくれる。

撮影:KOURYOU

伊藤さんの下調べ凄い、、とKOURYOUが伊藤の画像を共有。「温泉に入りにきてた家船」の章を画像共有。

漂流・漂着プロセスログ②へ続く


EBUNEの物語はこちらで連載中!


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