仕事と結婚は似ている
「割れ鍋に閉じ蓋」。昔の人は相性のよい二人をこうコトワザにしています。美男美女だからとかハイスペック同士がいいのではなくてしっくりくるのがいいのです。相性がよければ大概のことは笑って許せるだけでなく、できないとこも可愛いと思えるのです。相性がいいのは幸せでかつ最強です。
仕事も同様です。優秀な大学を出て一流企業と言われているところに就職してもそれで活躍できるとも限らないのです。なので就活だって「割れ鍋に閉じ蓋精神‘」でいたほうがいいと思います。知名度や規模より相性。
組織としてはそれほど大きくなくても、有名でなくても、この会社の人ってなんか愛せるというところを見つけて、お互いが歩み寄る。
定年まで会社評論家みたいに「うちの会社は」とか「うちの上が」「もうオワコン」とか定年まで会社批判をする社風の会社に入るとかなり疲れます。
お互いができるチカラを持ち寄って、上を目指し何よりも自分の席が自分の居場所であるとよいと思います。長く勤務することは、諦めるのではなくて受け入れること。
これから進むジョブ型雇用で「やることやっていればいいじゃん」的な働き方になりつつあります。そのなかにも自分の優しさと思いやりを引き出してくれて、かつお互いをリスペクトしあえる仕事場がいいと思います。組織やヒトに敏感になるのでなく、いい意味で鈍感になって新しい人に対して「自分も最初はできなかったよ」という気持ちで接してあげるといいと思います。
仕事場の人間関係は仕事でつながっているから尊いんだと思います。ただお金だけで繋がっていない、起きている時間をほとんど一緒に過ごし同じ船に乗っている仲間に興味をもち、長くやられている方や先輩に尊敬すれば「うちの会社は」というつまらない愚痴から卒業できると思います。
会社も結婚も相性。相性を良くするかしないかは自分次第。相手に歩み寄るのは自分から。相手に話しかけるのも自分から。相性がいいと思えたらそれはもう成功です。