選挙から始まった産業
私が生業とするPR業やPR会社というのは欧米の選挙のロビーイングからスタートしています。候補者や政党を知っているだけなら認知、ここに入れたいだけでなく、ここを応援したいという空気を作るための手法です。
欧米では当たり前なのが業種を絞ったPRマンのキャリア。履歴書や経歴には、会社に何年いたかではなく、ITのセキュリティーの広報を5年とかコンサル会社同様に担当した業種がキャリアになり価値が決まります
選挙、環境、ファッション、薬、化粧品、洗剤、食品、素材、ゲーム、デベロッパーなど担当が細かく分かれているのも特徴です。日本では総合PR会社が多く、残念ながら専門PRマンが育ちにくい環境にあります。なのでブティック型と言われる専業代理店はかなり稀少なんです。
PR会社に求められることは企業やブランドによって大きく違います。仕事がくるのは主に3カ所。
①企業の広報部→フィー
広報代行や企業広報と呼ばれているジャンル。決算や人事、トップの取材誘致なども行います。採用広報や危機管理などもこのジャンル。公共事業や鉄道などのPRも主にイメージアップとなりここのジャンルです。老舗大手PR会社はここの仕事が圧倒的に多いです。
②企業のマーケティング部→フィー
メディアを通して話題を作ったり、買いたい空気を作り購買率をあげます。ミッションは売上を上げることと強いブランドを作ること。新発売だけでなくロングセラーのリブランディングや新しい価値提案などを行います。マーケティングPRにはコンシューマ系とBtoBがあります。
③広告代理店→スポットまたは出来高
もっとも期待されるのは新製品発表会などのメディア露出。キャンペーンに起用したタレントさんを呼んでイベントなどを行いテレビ等の芸能マスコミを数多く誘致したり、広告代理店がクライアントに提案したキャンペーンをメディアに掲載したりインフルエンサーをアテンドしたりします。テレビ露出1本いくらという出来高の契約もあります。
考えながら動きたい人には向いている仕事です。フィービジネスだと長い付き合いも可能になります。PR業界は楽しいですよ
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