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五輪は人生と重なる。街と重なる

人生2回目の夏の自国開催のオリンピック。IOC投票会場で東京開催が決まったときは週末でふらりと出かけた箱根のホテルに泊まっていました。真夜中にフト目覚めて、ホテルの狭い暖房の効いた乾燥した部屋で「トキオー」の声を聞き、「わーーー」と思ったのを覚えています。

あれから数年。毎月のように東京の街に高層ビルが増えるのを窓から眺め、週末になると宮下パークや国立競技場、原宿ウイズを散歩をして街がどんどん変わるのを実感してきました。私たちが普段からお付き合いしているメディアの方は、いろいろなカタチの開催を想定されてシフトを組んでいてとても多忙です。

一方医療機関は今はそれどころではありません。戦場です。日本の医療は世界最高と言われていますが、英語が通じる医療機関がとても限られているので、外国の方の受け入れを難しくしていることもあります。オリンピックの場合、英語・スペイン語・中国語・フランス語などの他に様々な言語が飛び交います。これを医療現場で伝えるのが至難の業。インターネットの通訳では通じないこともあるかと思います。

私は前の東京オリンピックはまだ3歳でしたが、なんだかワクワクした思い出ははっきりと覚えています。冬季の札幌オリンピックで笠谷選手が金メダルを獲ったのは山口県柳井時代。小学生の私は四国松山に行く紫の絨毯がひいてあるB級客室のフェリーの船内で金メダルの瞬間を迎えました。フェリーの船内には重油のニオイがたちこめていて苦しいほどでしたが、しかしそこに金メダルの報せ。船内が一体化して盛り上がった思い出は忘れられません。

このようにオリンピックというのは、4年に1回。冬季を入れると2年に1回。たった2週間。自分のそのときの思い出と重なって素晴らしい体験をさせてくれるもの。オリンピックやワールドカップって始まるまではなんともないのにイザ、始まると不思議なコンテンツですよね。日本の子どもたちが「あの頃は」としみじみと、人生のいい思い出になってくれることを願ってやみません。但しマスク生活は3年は続くそうです。読んで頂きありがとうございました。インフルエンザが減ってマスクも悪くないですよね。

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