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あきらめちゃダメ! 自殺厳禁だから。


きれいごと、おためごかし、を通り越して
自分がしちゃいけないことは
子供たちを悲しませないこと。

7月24日のニュースによると。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、これまでに自殺者が約3200人増え、今後3年半で2000人増加するとの試算を、仲田泰祐・東京大准教授(経済学)らが公表した。 仲田准教授らは、失業率上昇と自殺者数増加の相関関係に着目。日本で新型コロナの感染が始まる前に複数の調査研究機関が発表した失業率の将来推計値から、新型コロナの流行が起きなかった場合の自殺者数を計算し、実際の人数から引いた。
 その結果、2020年3月から今年5月までで自殺者は3236人増えたと推計。また、今年6月から24年末までに2095人増えるとの見通しも示した。増加には、コロナによって人と人のつながりが失われたことや人気俳優の自殺の影響も考えられるという。 厚生労働省などによると、今年1~6月の全国の自殺者数は1万784人で前年の同時期に比べて13%(1206人)増えた。


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毎年3万人と言われている自殺者の人数が1割以上増えているという。

恐ろしいことだよね。

カンタンに人は「死ぬ気になれば何でもできる!」とかいうけれど、

追い詰められて何にもできないという絶望感、他人事じゃない。



問題は10代以下の自殺率が増えているということ。

経済的に無力な10代で学校という受け皿が閉鎖され、

家での居場所がなくなり、誰にも相談できず、

孤独と絶望にのみこまれてしまうんだろうか?



失業した親に迷惑をかけて生きていたくない、という

悲しいケースだってあるとともう。


子供って親に幸せでいてほしいから。


自分がいることで、と自分の存在を消してしまいたいと

思い込んでしまう子供もいるんじゃないかと思うと切ない。


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私は3人のムスメの親だけど、それぞれ独立して家庭を持っている。

家庭をもって親になった彼女たち、

仕事と家事と子育ての忙しさで

睡眠時間なんか確保できていないとこぼすこと多々あり。

子供からもらう愛情と責任感が毎日を支えているのがよくわかる。



昨日、


篠田節子の『長女たち』という小説を読んだ。


3篇とも深く考えさせられる小説だった

ネタバレになるのでストーリーは書かないが、

篠田節子自身も乳がんを抱えながら


20年の介護生活をやり切った介護サバイバー。


本当に尊敬します!


「母と娘」というのは複雑怪奇な関係なんだと改めて思う。



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多くの小説や事件から学ぶことがあるとすれば、


「まだ私は最悪のケースではない」と人と比べての相対的なおためごかし。


ガマンと服従、憐憫や世間の圧力、

小さなひとつひとつのことが絡まって

大きな大きな真っ黒けの塊になっていく恐ろしさ。


本当にホラーなんか目じゃない世界。

「母と娘」問題、私の大好きな作家スティーブン・キングは

『ドロレス・クレイボーン』で余すところなく書いています。

このお母さんは娘をアル中の夫から守るために殺しちゃうの。

女手一つで苦労して娘を弁護士にするために手放す。

ものすごく強い母。



篠田節子の『長女たち』のなかの「ファーストレディ」

本当に「わかるわかる」と唸りながら読みました。

レビューを読んでも「自分に置き換えて」という主観的な内容が多かった。

そのことも私をホッとさせてくれました。


「母と娘」の共依存関係、断ち切るのは「罪悪感」が伴って難しい。


心を鬼にしないと「逃げ切る」こともできないんです。

許して受け入れて、

なんて「きれいごと」では済まないドロドロの家族の闇。


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どうすることもできずにやりすごすことしか選べないこともある。

「良くない見本、反面教師、サンプル」として自分に活かすしかない。

だから私は自分がボケていない間はぜったいに娘たちからだけは

「人生を楽しんでいる母」に見えるようにしたいと決めている。


楽しく生きていることを見せること。


それだけが子供にできるたった一つの私の子供孝行。



娘たちには手紙好きなので時々

「がんばっていてエライね!とっても誇りに思っているよ!

あなたのおかげで私は世界一幸せな母でいれる。

心から感謝しているからね。」と書いて出す。


ただの自己満足だってわかっています。



子供に対する手紙は深いところで

「私が母に言ってほしかった言葉」と気づいている。

自己承認ごっこの一部だとわかっている。

でも、そんな理屈はどうだっていいの。

私には愛する人がいる、だから死んだりできない。

もちろん死ぬのは怖いですし。

とってもシンプルに一つだけ選ぶとしたら

生きていくことだけが子供孝行なの。


そのためなら一番らくちんなことを見つける。

自分の安全地帯をつくる。

母の電話攻撃、出なけりゃいいだけ!

自立していなきゃいけないから仕事時間を先に確保する。


まったく親に対してと、娘に対してやってることも言ってることも正反対。

だけどこれでもギリギリのところでバランスとっているの。


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バーバラ・マルカワ
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