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塗壁=保湿?=健康?
前回の投稿で湿度の大切さについてご紹介させていただきました。
湿度は
①カビやウイルスの増殖を左右する
②体感温度を上げたり下げたりする
③アレルギーや喘息の発作に左右する
といった効果があります。
その湿度に大きな影響を与えるのが、その空間がどんな素材でつくられているかということです。
クロスについて
ここ30年ほどは、クロスという塩ビシートを接着剤で貼って仕上げるのが主流になりました。
メリットとしては
①安い
②パターンが豊富
③①と②により印象変化を気軽にできる
クロス工事は一度に大きな面を貼ることができるため、一度の施工費をおさえることができます。
また元々は布だったクロスが、最近は様々なパターンや素材感、色を表現できることができ、個性的な空間であったり、落ち着きのある空間であったりをつくることができるため、とても重宝されています。
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ただ目に見える部分ではそうなのですが、目に見えない部分においては様々な問題を抱えています。
それは
①接着剤を多く使うこと
②綺麗だが帯電しやすく汚れると汚れが目立つこと
③調湿性が全いこと
④生涯コストが高い(補修しづらく貼り替えが必要)
です。
①の接着剤を多く使う事についてはそのままの事ですが、②の帯電しやすく汚れるととても目立つ事は、住んでみないと気づかないことです。
また大きな問題としては③と④があります。
④の生涯もたないという事は、住んでいるうちに2回程度更新する必要が出てくるため、一軒分×2回で70~80万円もの費用がかかってしまい生涯コストは上がってしまうのではないでしょうか。
また、断熱と気密性が高くなった家において、③の調湿性能がないという事は、夏くなった時だけ、寒くなった時だけエアコンを使う人にとって、致命的な結果を招きかねない問題があります。
冬について、エアコンの温風は大変乾燥しているため、気密性の高い家の中を換気扇を回さない暮らし方をしていると、家の中の湿度が簡単に40%以下まで落ちてしまいます。
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前回ご紹介したように、湿度が40%以下に落ちると、ウィルスなどの活動が活発になるため、ただでさえ風邪をひきやすく、インフルエンザが流行る時期において、健康的な問題を起こす可能性が高くなってしまいます。
また夏場については、冷えきった室内やエアコンの冷気に対して、湿気の多い外気湿気を帯びたまま通気層などから家の壁の中に流入してしまうと、、住宅の壁の中で結露が起こります。
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これは壁体内結露と言って、壁の中で起こるため気づくのに時間がかかり、ひどい場合はコンセント周りなどのカビ臭から気付くのですが、その時には壁の中は湿気とカビだらけで、健康被害が発生している可能性があります。
また、断熱材などの素材によっては、断熱効果が大幅に低下してしまいます。
ですので、呼吸や煮炊き、お風呂など、湿気が発生しやすい室内側において、湿気を吸ったり出したりしてくれる環境整えることが、家を長持ちさせ、また住まい手の健康にとって大切なことだとわかります。
塗壁について
一言で塗壁といっても、いろいろな種類があります。
産地やメーカーさんによって性能が全く違うのですが、一般的なものについてご説明をさせていただきます。
ただ、大部分のメーカー塗壁材については、塗りやすく、固まりやすくするために樹脂等が入っており、ほぼ調湿性能は無いと考えられますので、お気を付けください。
①漆喰
②塗装
③珪藻土
①漆喰について、日本古来より使われてきた材料で、乾燥すると大変硬くなり、強度があるため、外部の壁でもよく使われています。
また今日アルカリ性のため、菌やウィルスを殺傷する効果があり、調湿性による消臭効果と相まって、健康面でもとても良い塗壁材です。
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②塗装について、健康塗料というものも出てきておりますが、化学物質がほぼメインで、健康面で不安があります。
ただこちらも一度に多くの面積を施工できること、質感がマットで品のある空間ができることが大きなメリットです。
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デメリットとしては、塗厚が薄いため、ひび割れや、健康塗料等の効果は限定的です。
また、ひび割れや汚れが目立つなど、クロス同様維持管理コストがかかり、生涯コストは高めになります。
③珪藻土ついて、産地によっては調湿性能がとても高く、塗壁材によっては一度塗りで施工ができます。
DIYに向いているものもあり、価格面と調湿性は大きなメリットです。
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デメリットとしては、調湿性能が高すぎるため、梅雨の時期等の施工や、ずっとじめじめしている地下室のような空間で施工をした場合に、表面にカビが生える可能性があります。
弊社が使っている珪藻土は、大変塗りやすく、また補修が簡単で住まい手でメンテナンスができるため、施工費はクロスの2.5倍ほどかかりますが、維持管理費用があまりかからないため、快適かつ生涯コストは高くありません。
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保湿?健康?
以上のように、塗壁は塗壁材によってメリット・デメリットがあります。
その素材のメリット・デメリットを把握したうえで活用して欲しいと思いますが、健康面ではクロスや塗装よりも、本物の珪藻土や漆喰に大きなメリットが存在します。
まずは是非一度、珪藻土や漆喰の壁に触れて体感していただき、感性で感じていただきたいと思います。
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