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オマエだけだといつも言うけど、それは決して嘘ではない。(相棒について③)

今編はハッキリ言ってどうでもいい内容です。ワタシというヤツはどうしていつも『ダメ風味な男』に見られてしまうのか。そんなことの自問と、懲りずにまたやってしまったダメ風味なお話です。


メインとサブって、色々な場面でよく聞く単語です。オーディオの『メインシステム』と『サブシステム』とか。

趣味の世界においては、前者がちょっと大型で使用者(オーナー)もそれなりに心構えて正しい姿勢で楽しむ相棒。後者は気負いなく接する事ができて、普段から身近にいるパートナーって感じ。物体としての資産的な価値というか、購入した際に投下した金額の具合といいますか、そんな基準もありますね。

改めてワタシの身辺を見渡すと、ほとんど全ての相棒に『メイン』と『サブ』が存在しているようです。仕事道具でいえば前述のオーディオシステム。これは古い物(趣味性が高)と、古くない物(主に仕事で使う)を使い分けています。

カメラも、機動力は低い(重いから)けど自分の意思を画に反映しやすい物と、普段のチョイ撮りで使う物とか。あ、喫煙具であるパイプもそうだわ。同じ作家さんのちょっと大きな物と、携行できる小さい物を持っています。

クリス・ブラントンさんの作品。いまはもう製作していないらしい。
ね、だから出会った時に入手しておかないと・・

なぜワタシはひとつの物だけを愛することができないのか。なんで『もういっこ』欲しくなるのか。

ダメな男っていうのは、言ってる事とやってる事が全然違っているヤツ。いや正確には『違っているように見えてしまうヤツ』のことを指すのだと思いました。『オマエだけだぜ』って言ってたくせに、すぐに他の『オマエ』も手に入れたがる。でも悪気はないし、そこに嘘もないのです。だって本人は『このチャンネルではオマエだけ』って本気で思っていますもの。仕方がないのですよ、いっぱいチャンネルがあるのですから。

このような性分によって、ワタシはダメ男と認定されるのではないか?と自分なりの結論。ハタからは『またやってるよ、あのアホは』って見えるのでしょうねぇ。

自問して導き出された答えを反映した、ダメ風味なお話を書いてみます。

2022年12月19日(月)晴れだけど寒い日。
本日『普段使いなオマエだけ』、なバイクが納車されました。前々編で書いた緑色なスクーター、Vespa GTS150 Racing 60'sっていうコです。

出会ってしまった日の画。
まだウチのコになるとは決まっていない、ご主人不在でかわいそうな状態。
『150ccじゃ満足できなくなったから、300ccエンジンに乗り換え』と、
たった1年足らずで前オーナーからお別れを告げられたようです。

エンジン付きな乗り物が大好きなワタシですが、実は過去に3年間ほどバイクを降りています。自分が法人代表になって『コケたら死んでしまうかもしれない乗り物からは、一旦降りよう』と思ったからでした。ライダー復活は去年のこと。

ここ数年の『禍』において、原因はさておき数人の大切な仲間を失いました。『明日は我が身かもしれない』って、いま本当にそう思っています。ま、明日ではなかったとしても、いつかは死にますからね、ヒトは。

だとしたら、生きているうちに自分の人生を出来る限り楽しまなければ、ナンのために生きているのか分からないではないか!という、大いなる意義に気付いて、この度のバイク増車。大丈夫、1台増えても間違いなくそれぞれを愛することができるハズ。ワタシはそういう性分です。

以前も『デカいバイク』と『普段乗りのスクーター』の2台持ちでしたが、嗚呼、結局はまた同じことの繰り返し。やっぱりコレがワタシのライフスタイルであり性分なのです。

Veapaって何となく淡い色がかわいいっていうイメージですが、
黒とか赤とかウチのコみたいな濃緑とかも良いモンですよ。

購入したバイク屋さんはコチラ。東京都目黒区のVespa青葉台さん。実に的確かつ親切なアドバイスをしてくれます。前にも書きましたが、自己流探求による無駄使いを避けて、深淵なる趣味の楽しさを知る為には優良なガイドさんを見つけることが肝要です。

中目黒駅から徒歩数分っていう立地も、実はバイク乗りには嬉しい。
MOTO GUZZIも取り扱っています。
空冷エンジンの新車って、いつまで購入できるのだろうか。

納車早々に、大きい国道〜高速道路〜渋滞の名所〜自分の事務所と、約50kmを走ってきました。ここからは『水冷150ccエンジンな今のベスパ、気になっているんだよねー』という方のお役に立てるかもしれない、ショートインプレッションをお届けします。

結論から申しますと、首都高速走行を含めた都心の移動手段として、このコは最高のパートナーになると直感しました。

中目黒を出発し、流れの早い国道246号線下りを走る。アップダウンもあります。まったくモタつくことなくスイスイ走る。

そのまま横浜青葉インターから第三京浜へ。定速からの追い越しも全然出来ます。きっと3車線の真ん中を走る4輪車は『うわっ、ベスパに追い越しされた!』って、驚愕したであろうこと間違いなし。

環状8号線を走る。夕方だったこともあって渋滞していました。でもフラフラしないで余裕な感じ。車の間をすり抜けて行こうなんて気持ちが起こらない、オトナの余裕感。足つきはあんまりよろしくないけどね。

メーター読みで、表示の5/6位置くらいまで針が振れました。
小径タイヤにも関わらず、高速走行での不安感は皆無。ビシっと走ります。
モノコック・ボディの剛性感高い乗り心地を堪能。

嗚呼、お迎えしてよかった。Vespa青葉台のスタッフさんは、やっぱり的確です。ワタシの性分を見抜いている。同じようなバイクを買ったら絶対にどちらかを愛せなくなる。ハッキリとそう言ってくれました。それにメインバイクのTRIUMPHも、サブバイクのVespaも、それぞれのチャンネルにおいてなんかワタシっぽいなと、自分でそう思えました。

大丈夫、アナタのことも本気で愛しています。

今週のまとめです。
しかしよーく考えてみると『サブ』と位置付けているモノの方が、お迎えした後にたくさん手をかけているような気がします。憧れて頑張って入手した『メインさん』と、いつでも近くで微笑んでいる『サブちゃん』。サブちゃんへの愛情の方が『オレ色に染めてみたいぜ』という志向が強いのかもしれない。

たまたま単語にするとメインとかサブとかになってしまうけど、ワタシが持っている物はどれも大切でかわいい。でも愛情の種類が、それぞれにちょっとずつ違うのかもしれない。ダメ男はたくさんの愛を持っているのです。

『It's my life』訳すと『これでいいのだ』ですよ。もうコレでしばらく増車はしません。多分。

あ、今編は人間関係のコトを書いたワケではありませんので。
くれぐれも誤解なきよう。

ではまた来週に。
2022.12.20


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