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雨の合間の京都ぷらり訪問

本日で6月も終わり。つまり一年の半分が過ぎてしまったのだと思うと、昨日と同じ、そして明日と同じフツーの一日であるのに何やらやたらと感慨深くなるから不思議だ。

梅雨前線の本領発揮と言わんばかりの雨続きだが、昨日今日とほとんど雨に出会さなかった。
ここぞとばかり晴れ仕様の用事を済ませたり出かけたりするが、それは誰しも同じらしい。


京都・八坂神社

河原町に来たのはちょっと久しぶり。
平日でも人が多い京都、梅雨などなんのその、だろうか。相変わらずの人出と湿気で参る。
道に並ぶ店の顔ぶれがかなり変わっているように感じた。浦島太郎状態。


本日の目的地は西賀茂の正伝寺(しょうでんじ)
上賀茂神社から西に向かった山の麓あたりにある臨済宗のお寺。
ひっそりと静かな住宅地に建っている。

苔むした石垣が素晴らしい。
昨日までかなりの雨が降っていたためか、瑞々しさが目に優しかった。

正伝寺の見どころは狩野山楽の襖絵、血天井(関ヶ原の直前伏見城に立籠った徳川方の重鎮鳥居彦エ門元忠ほか家臣の割腹)などだが、なんといっても一番はお庭である。

獅子の児渡し庭園

遠くにある比叡山を借景に、美しく整えられた枯山水は小堀遠州作。
なんでもかのデビット・ボウイが惚れ込み、日本でCMに出演する時にこの庭の景色を指定したのだとか。

京都らしいジメジメと重たい空気を幾らかでも和らげたいという思いが伝わってきそうな、簡素ながら手入れが行き届いた凛々しさ。寛ぎとともに背筋がしゃんと伸びる気がする。
背後の山からは鶯の鳴き声がよく聞こえていた。
お上手お上手。

雪が降るとまた一際映えるらしいけれど、アクセスしやすいとは言えないので、見たいと思うならば相当気合を入れなければなるまい。
唯一の欠点なのだろうが、その不便さゆえにこの静けさを保てたのだと考えれば、不用意に交通手段が整えない方がいいかもしれない。
その不便さであっても自分たちと同じようにわざわざ来る参拝客。
観光客で溢れかえるといったほどではないが、常に複数人の姿があった。なるほど、密かな絶景として好まれているのだろう。

せっかくここまで来たし、と帰りに北山の府立植物園に行ってみた。

入園16時まで(温室は15時半)
わりとギリギリだった
大人一人200円※温室別料金
くすのき街道
広く良い繁り具合だったが、
街道に合うのはやはり欅かなと個人的には思う
エンジュ
わっさーーー
ヒマラヤ杉!
流石のデカさ
ハス池
時期にはあともうちょっとか
名付けよ(笑
堂々とした姿が、さすがお釈迦様の花
トケイソウ
そうとしか名付けられないと思う

大阪からは電車で1時間程度なのだが、やっぱり京都の夏はじっとり具合がダンチだと思う。
人の多さも相乗効果か、多分気のせいじゃない。
久しぶりだけれど、やはり京都には住めぬ。ここはたまに訪れる土地だ。

そういえばもうすぐ祇園祭。京都育ちの母親はろくに見たことがないという。
賑わうのは良いしそれで経済が潤うのも有難いことだけれど、肝心の地元民置き去りというのも、またどういうもんかな。

などと思ったり、京都。

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