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2021年3月に読んだ本を振り返る。

こんにちは、えびかずきです。

気づいたら4月になってる。。。

3月は転職活動やら統計検定やらと、いつもと違って割とアクティブに動いていたので、気づいたら次の月になっていました。

というわけで今回は、2021年3月に読んだ本を振り返って行きたいと思います。

3月は全部で7冊読みました。

数学関係の本

『統計検定 2級 公式問題集[2017〜2019年]』日本統計学会

機械学習の勉強を進める中で統計学の知識が必要になってきたので、「ここらでいっちょ本格的に理解しておくか!」と思って統計検定を受けることにしました。

まず手始めに2級を受けてみよう、ということで2級の問題集を購入。

問題集と謳ってはいますが、これは過去6回分の過去問を掲載しただけの過去問集です。

過去問は2級であれば、公式サイトに過去2年分(4回分)が無料で掲載されていますのでこの本のお得感はあまり無いです。

加えて、解答の解説が簡潔すぎてあまり理解が深まる内容ではないので、あまりオススメできません。

最新の過去問は公式サイトから入手して、3年以上前の過去問についてはAmazonやメルカリを使って中古で入手するのがオススメです。


『改訂版  統計学基礎』日本統計学会

統計2級の勉強のために購入。

この本で統計の基礎を学ぶのはちょっと苦しいかなと思います。

というのも、公式参考書というだけあって解説が形式的すぎて、理解に役立つようなコメントや挿絵が著しく少ないです。

少なくとも2級を受験するような統計初学者にとって不十分だと感じました。

かといって公式の導出も、天下り式のものが多く本格的な理解に役立つわけでもありません。

あくまで出題範囲の確認と、使う変数のシンボル確認くらいに考えて読むことをおすすめします。

統計入門については、私がこれまで読んだ中では、高校数学でわかる統計学(ブルーバックス)がわかりやすくてオススメです。

難易度的にも今回受験した2級レベル程度になっています。

今回の検定も上のブルーバックスの本を読み返して、過去問集を解くという勉強方法で乗り切りました。

ちなみに4/3(土)にCBT形式の受験で無事合格しました。

もしかしたらおすすめの勉強方法やCBT受験のやり方に関してメインブログの方で記事にするかも知れません。気が向いたら書きますね。


『数学ガールの秘密ノート 確率の冒険』結城浩

2020年9月に出版された、数学ガールの秘密ノートシリーズの最新刊。

確率の話題を中心に二項定理やベイズの定理を学べる本です。

内容はかなり簡単なので、数学が得意でなくても、数学が好きなら読み進められると思います。

ところで、早く本編数学ガールの最新刊出ないかなあ。


小説

『ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~』三上延

ビブリア好きなんですよね。

ミステリー小説としてのストーリー展開が素晴らしいし、登場人物の作り込みも入念でそれぞれが魅力的です。特に栞子さん。

好きな女性のタイプを聞かれたら、私はたぶん栞子さんと答えると思います。

ということで、この最新刊『ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~』ですが、これは2018年に再開されたビブリア古書堂シリーズ2期の2冊目にあたります。

内容は「犬神家の一族」など金田一耕助シリーズで有名な、横溝正史の幻の小説をめぐる物語。

雪割草という地方新聞で横溝が連載していたとされる小説がストーリーの中心になっています。

感想を書き始めると長くなりそうなので割愛しますが、結論だけ言うとやっぱり面白いです。

特にエピローグの智恵子と扉子の会話に注目です。

最後に裏切られる感じが期待を裏切らない、素晴らしい。

ちなみにこの横溝正史の雪割草という小説は実際にあって、2018年に戎光祥出版から単行本「雪割草」として出版されています。


エッセイ集

『村上ラヂオ』村上春樹、大橋歩

今月も安定の村上春樹です。

村上春樹って何冊本出してるんだろうってくらい沢山の著書がありますね。

今回読んだのは「村上ラヂオ」。

この本は、雑誌ananに2000年ごろ連載されていた作品50編ほどがまとめられたエッセイ集です。

印象に残ったのは、「柿ピー問題の根は深い」。

「世の中に永久運動な存在しない」という書き出しから、柿ピーは食べ出したら止まらないという流れにもっていくところに、おしゃれな文学的雰囲気を感じました。

私がゴリゴリの理系だから、特にそう感じるのかも知れません(笑)

あとマッキントッシュがりんごの種類のことで、日本で言う「旭」に該当するってことを初めて知りました。(「りんごの気持ち」参照)

加えて伝えておきたいのが、大橋歩さんの挿絵が素晴らしいということです。

素朴な白黒の鉛筆画が村上春樹の文章に合っていて、心地よかったです。

村上春樹作品には過去に安西水丸さんとか佐々木マキさんとか複数の画家さんの挿絵がありますが、私は今回の大橋歩さんの挿絵が一番好きです。


『やがて悲しき外国語』村上春樹

村上春樹が1991年から2年半、米国プリンストンに住んでいた時の話をまとめたエッセイ集。

プリンストン大学のお堅い独特な雰囲気が伝わってきました。



『雨天炎天』村上春樹

村上春樹のギリシャとトルコの旅行記。

特にギリシャ正教の聖地アトスを周回した旅行記は、なかなか非日常的な擬似体験が出来て面白かった。

世界ってひろいなあ。

まとめ

今月は、統計関係の書籍と村上春樹を中心に7冊読みました。

いつもは「今月最も刺激的だった本」という名目で1冊紹介しているのですが、今月は冊数が少ないこともあって、心に刺さるような本に巡り会えなかったのでパスしました。

最近は何かと忙しくてあまりゆっくり読書ができていないので、来月はもっと心に余裕を持って音楽でも聴きながら読書がしたい!

一日一冊以上読んでた去年の夏が懐かしいなあ。

ちなみに最近は、上述の通り読む方はあんまり進んでいませんが、一方で買う方はどんどん進んで、結果として積読が今50冊以上ある状態になってしまいました。

来月こそはこのアンバランスをなんとかしたいものです。

読んだ本はメルカリで売ってます

欲しい本がありましたら、安くお譲りしますよ。

https://www.mercari.com/jp/u/871562295/




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