【#2】学生時代〜一社目の選択の背景

 私の社会人生活の第一歩は、学習塾への就職でした。このキャリアを選んだ理由は、「海外留学のための資金確保の機会」と「社会人経験」の獲得です。

高校時代

 まずは、高校時代から振り返ります。九州のとある進学校で勉強漬けの日々を送っていた高校生の私は、英語に対して大きな興味関心をもっていました。担任の英語教師の指導のお陰もあって、英語を話すことができれば世界中の人とコミュニケーションができることに無限の可能性を感じ、英語にのめり込んで行きました。成績は自ずと伸び、欧米文化にも興味を対象を広げていきました。

大学時代

 大学は関西にある教員養成系の大学に進学し、そこでも英語を専攻しました。私の大学選択の背景ですが、以下3つの軸で大学を評価・選択し、幸いにして合格できたので入学を決断しました。

  1. 英語が学べる大学

  2. 当時の大学入試センター試験での獲得点数を考慮した上で合格可能性が高い大学

  3. 2のうち、最も偏差値の高いと評価されている大学

 英語への興味度が高まった私は、海外留学をしたいと考えるようになりました。しかし、実家を出て学生生活をする私には留学を実現するだけの金銭的余裕がなく、学生での留学を断念。それでもどうしても留学を実現させたかった私は、「若いうちになんとか留学したい!」と考えました。そんなことを真剣に考えているうちに、大手企業へのエントリー期限は既に過ぎ、私は完全に就職活動への着手に出遅れてしまいました。

就職活動

 まだ募集中の企業にアプライしてはみるものの、留学に想いがある私は就職活動への意味をあまり見出せずにいました。そうなると、志望動機は説得力に欠け面接への準備も本腰を入れられないという負のスパイラルに陥っていました。そんな状況にあるにもかかわらず、内定が取れるなら少しでも良い企業からいただきたいというワガママな想いも加わり、現実を踏まえない私の就活は、結局内定ゼロで終わりました。

 内定ゼロという現実をようやく直視出来るようになったのは、卒業を目前に控えた大学4年の2月でした。留学への想いを優先したい一方、周りの同級生は社会人として歩み始めます。私には周りに取り残されたくないという気持ちの焦りもあり、「留学」と「社会人経験」の2つを取りにいける手段がないものか考えました。当時、私に残された唯一の武器は、教育でした。卒業とともに手にした教員免許と、学習塾でのアルバイト経験も活かすしかないとの考えに至り、学習塾の求人を探りました。そして、数回の面接を経て、契約社員(一年契約)の英語講師として学習塾に勤務する機会をいただけました。契約社員で働くことが正社員とどう違うのか、その後の転職の際に見られ方がどう違って来るのか等、社会人経験の観点で不安な点は多々ありましたが、期限付きの契約社員であることは、一年後に貯めた資金をもって留学を実現させたい私にとってメリットのある話であり、一歩踏み出してみることにしました。

クロージング

 今振り返ってみると、学生の時分、経済力に乏しく、夢と現実の間で大きく揺れた時期でした。その背景には、一家の長男として早く経済的に自律しないといけないという思い込みや、英語系の学科に行ったからには英語をなんとしてもものにしないといけないという自ら生み出したプレッシャーみたいなものも感じつつ、夢に向かって第一歩を踏み出しました。

続きは、次の投稿で。

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