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器用 不器用 意気揚々。

母が先月末で退職。
自分の時間が増えたことから
今まで手を付けていなかった実家のあらゆる戸棚や部屋が整理され始めました。

要らないものは思いきって処分。
ダンシャリ・イン・ザ・ダーク真っ只中の母です。

昼間、恵方巻き作りを手伝いに行ってきたのですが
「そういや、なぜかコレがお母さんのところから出てきたよ」と以下のものを渡されました。

・高校入試の合格通知書
・高2の時の成績表
・初めて勤めた職場の採用通知
・他にもいろいろ

非常に統一性のない書類一式。

私は女子高に通っていたのですが、高校3年間ずっと同じ先生でした。
「先生」の枠を超え、
クラスメイト全員から「お母さん」と慕われるような素敵な先生でした。
先生もクラスメイトを「娘たち~!」と呼んでいました。

卒業後は、
高校教師をしているご近所さんから先生の近況を伺っていたのですが、
数年前に定年退職され、そのご近所さんも別の高校へ異動になったため
今は先生がどこで、どうしているのか分からず。

成績表の余白の所に「通信欄」というものがありまして。
そこには先生からの手書きメッセージが。

その一部を抜粋。
「何事にも真面目に取り組み、多くの体験をしている現在。
苦しいこともあると思いますが、その体験は必ず将来、生きます。
頑張ってください。」

今も変わってません…先生。
時々、苦しくて溺れそうになります。

世渡り不器用です。
もっと気楽に構えていればいいことも、
なぜか人一倍、重く捉えがちです。

落ち込むことも多いけれど、
最近は「こんな自分も良いじゃん!」って考えるようにしています。

「あなたなら大丈夫よ。」
先生は私にいつもこう言ってくれました。
担任してくれた当時、すでにベテランの領域だった先生。

成績表を見ていたら
私の肩をポンと叩いてくれるあの手の感じや
「大丈夫よ~!」という明るい声が一気に蘇ってきました。

苦しくて溺れる前に、バタ足でもいいから浮上できる術を身に付けたい。
バタフライピー。

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