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日々記:七夕の夜の散歩道

昨夜は、年に1度の慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)七夕花火大会だった。

自宅の2階からも見えるので、毎年足を運ぶわけではなかった。
しかも、花火は10分そこそこの打ち上げ時間で、盛大とも言い難い。
ただ、間近で見る花火はやはり迫力があって、徒歩でも行けるというのは、ちょっと魅力的ではなかろうか。
夕涼みの散歩を兼ねて、出掛けてみるのも悪くない。

花火の開始は19時34分だ。
半端な時刻だが、たしか昔から毎年そうで、理由はわからない。
その時刻に合わせて、18時に家を出ることにした。
場所取りのレジャーシートと、時間待ちにつまむお菓子とお茶も持った。


慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(以下SFC)には、普段から散歩で訪れるものだが、七夕祭の日はいつもと違ってにぎやか。
浴衣姿で来場すると、花火の特別観覧席ご招待はじめ、様々な特典が用意されている。


手すりに付けられているのは、願い事が書かれた短冊。
これが、キャンパス内のあらゆる場所に付けられていて、その数がもう天文学的だ。どうやってこんなにたくさん集めたのだろう。
その近くを通ると、なんだか懐古的な気分になるニオイが濃厚に漂っているのだ。なんだ?これは?と、少し考えたら、あのヤマト糊のニオイだと確信した。小学生の頃、工作といえばヤマト糊で、教室にはしばしばそのニオイが漂っていた。あれと同じニオイだ。
そうか、この短冊を留めるのに、ヤマト糊を使ったのか、まだ生乾きのようでぷんぷんニオっている。
(セロハンテープ使った方が作業速そうだけど)


大学のお祭りでも定番、模擬店やキッチンカー、縁日や福引きそしてライブステージ等々、昼間のうちから楽しめる企画が盛りだくさん。



花火が打ち上げられるのは、毎年池の近くと決まっている。
曇り空からは俄雨の予報もあったが、みんなそんな事は気にしていない。



わたし達も、いい場所を確保できた。
あとはお菓子を食べながら暗くなるのを待つばかりだ。
お煎餅を取り出して、ちょっと得意な気分になっていたら、すぐ後ろで「プシューーッ!!」と、いい音がしてビールで「かんぱ~~い🎵」。 負けた。



同じ場所からの景色だが、いよいよ暗くなってきた。
日中は猛暑だったが、日没後は少し風が吹いて涼しく感じられてきた。
目の前が池で、蚊が発生して刺されはしないかと心配だったが、この様子なら蚊の数よりも人間の数の方が多いから大丈夫かな。
あたりはもう、立錐の余地もないほどの人で埋まっていた。
さあ、カウントダウンが始まった!


はじめは地味な花火から。
それでも、大人も子どもも声をあげて大喜び。



SFCの七夕祭は「3原色」がテーマになっていて、花火でもその3色で彦星と織姫と天の川を表現していると、パンフレットに書いてあった。
さてさて、2人は天の川を渡って手を取り合えた様子にも見える。(笑)



はやくもフィナーレのスターマイン。(10分そこそこの打ち上げ時間だ)



ラストは、池の水面でなにかが炸裂!!
来場者はこぞってスマホカメラを向ける。(自分もね)


ああ、久々のナマ花火は、やっぱりよかった。
七夕の夜の散歩道。
今日は新月なので暗い夜道に気をつけて家路につかねば。
しかし花火の余韻が心地よかったのか、誰もが楽しそうに足取り軽く、それぞれの方へと帰って行くのだった。


    🌛タイトル画像はSFC七夕祭のパンフレットからお借りしました🌛

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