”次工程はお客様"の思考は仕事の幅を広げる
こんにちはエビフライです。
”次工程はお客様”という言葉をご存知でしょうか?
これは製造業で広く使われる言葉で、
自分が担当している次の工程やその工程を担当している人をお客様と思って対応せよ
という意味になります。
大抵の仕事は完成までに様々な人々が携わっているトータルな活動であるため、自分の工程で品質を向上するのはもちろんのこと、次の工程の品質向上を各人が意識し尽力することで、結果的にお客様へお届けする製品・サービスの最終的な品質を高めるという考え方が、made in japanの品質の高さにつながっているのではないでしょうか。
最近はジョブ型雇用が主流ですが、一昔前まで専門職を除き、社員であれば総合職での採用が一般的でした。
大手や中小企業問わず、入社すると営業、人事、経理やその他様々な部署を3年おきくらいで配属・異動を繰り返すことで、自身が働いている会社がお客様へどのように製品・サービスを提供しているか上流〜下流までの流れを一通り経験することができました。この様々な仕事に携わるという経験を通して、必然的に”次工程はお客様”の思考が身につき、周りに対してちょっとした気配りが出来るようになっていったものです。
ジョブ型雇用では、仕事に対してよほど好奇心旺盛でない限り、自分の隣のメンバーや部署がどんな仕事をし、どのような目標や課題を抱えているのか、はたまた品質向上や業務効率化に対して自分に何か貢献できることはないのかなど、考える機会が減ってしまっているように思えてなりません。
でも、隣のメンバーや部署の仕事を広く知り、関わることで、仕事の幅を広げ、全体を俯瞰して観えるようになり、自身のさらなるスキルアップの機会を得ることが出来るようになっていきます。そして結果的に自身が携わる製品・サービスの品質が向上しお客様に喜んでいただけるようになり、自分、他部署、会社、お客様などすべてにとって良い影響が広がっていくものです。
転職が一般的となった現在では、採用側も即戦力を求めており、ジョブ型採用にシフトする流れは必然であるため、総合職での採用や様々な部署を経験することが必ずしも良いとは一概には言えません。
ようは時代や働き方が変わった中で、昔の良い部分をどうやって現代の働き方に取り入れていくかが肝心です。
まずは小さなことからでもいいと思います。
隣に座っている人に「今何してるの?」と聞いてみる。他部署の人と話すことがあれば「今取り組んでいる一番大きな仕事は何ですか?」と声を掛けてみる。
そしてついでに自分の仕事についても少し話してみる。
こんなちょっとしたことがきっかけとなり、業務の幅が広がり、次第に次工程はお客様な行動が出来るようになっていきます。そして、いつの間にか良く気が利き、周りに貢献できる、会社にとってなくてはならない人材に成長していけるかもしれません。
明日、出社したら隣の席に座っている人に声をかけてみてはいかがでしょうか。