みんな悩んでる。そして行動できずにいる。
昔の職場である飲食店のスタッフMから、
「遊びに来てください」とお誘いを貰ったので、
今日、久しぶりに過去の職場へ食事に行った。
三連休のスタート日だったので、お邪魔にならない時間帯にと思って、
オープンとほぼ同時に伺って、立ち上がる(忙しくなる)までの少しの時間に、近況の報告をし合った。
相変わらず人の問題が大きかったけど、
ようやく光が見え始めたこと。
色々と聞こえてくる社内他部署の問題など、
俺がいた頃とあまり変わってないな・・・
と言う話ばかりが出てきた。
Mは、働き始めて2年になるアルバイトスタッフ。
周りがどんどん辞めるから、今では(社員以外では)
一番の軸となるスタッフになっているのだが、
僕が一緒に働いていた頃は、赴任する前の状況がとても悪く、
変な癖がつき始めていた頃だった。
赴任した当時、そのMともう一人のベテランスタッフKが、
会話していた内容が今でも忘れられない。
この元凶はKの性格上の問題が大いにあり、
周りへの悪影響が大きかった。
いわゆる「ネガティブ・ファクター」というやつだ。
実は会社も把握していたが、赴任する僕には一言も教えてくれなかったので、最初Kの言動にかなり驚いた。
何よりそれを教育することなく、
放置していた前任の責任者による部分が最も問題で、
僕がテコ入れに行ったような感じだった。
Mは流されやすく、また周りに同調するタイプなので、
前述のように、Kによって悪い方に染まりつつあった。
僕は言っても響かないKは放っておいて、
Mだけに色々と注意とフォローを重ね続けた。
信頼関係を築けたかな?と思えたころに、
よりコミュニケーションを厚くして、
その考え方はダメだよ~と事ある毎に躾けた。
そうして、今でも連絡をくれる関係になれた。
そんなMは、実は他にやりたい事がある。
それが、色んな背景で「流されて」今に至っている。
お店として、Mがいなかったら成り立っていない部分は大いにあり、
その力を求められている状況であるのは確かだ。
でも実はどのお店も、そういった状況でもある。
いてくれるから、成り立っている。
けど、いなくなったらなったで、何とかなる。
それが飲食店の定めだと僕は昔から割り切っていた。
それはどの職場でも変わらない。
Mと話す中で、行動を起こす前から諦めているような発言を垣間見れた。
今のお店の状況で、自分が必要とされていると感じていること。
本当にやりたい事の足掛かりが、先方の都合でなくなったこと。
その新しい方法はなかなか難しいこと。
といった悩みを教えてくれた。
じゃ、本当にやりたい事はどうするの?
と聞いたら、
(彼女は現在20代中盤なのだが)
「30歳になったら動こうかなと思っています」
と、恐らくふと口をついて出たであろう言葉だった。
そして、今現状ではそれに対して動いても難しい理由をいくつか述べてくれた。
それは遅すぎるよ。
と僕は言って、いくつかのお話をして、
忙しくなり始めたころに、お店を出た。
夜になって、Mから感謝のラインがきた。
前述したがMは流されやすいタイプだ。
そんなMには、周りの環境がとても大事だ。
きっと、世の中にそういったタイプは多いと思う。
重心を移すことに気が引ける人。
行動の前に思い悩む人。
未来のまだ見えない不安を怖がる人。
上のラインの文に書かれているように、
「光が見えました」という事は、
今まで「光が見えなかった」という事だと受け取った。
誰かがMの背中をほんの少し押せれば、
新しい未来が待っていると思う。
僕の言葉が、ほんの少しになれば良いなと思っている。
どうか行動に移してくれると良いなと思っている。
僕は人に何かしらの「良い影響を与えられる」ことが喜びであり、生き甲斐だと改めて感じている。
それは新卒で入ったホテルマンから、
飲食業に移っても、ずっと変わらない。
かつ、それが仕事の本質であるとも思う。
「ありがとう」のために仕事をする。
そんな僕も今後に関しては大いに悩んでいる。
そして、Mに言ったように、
僕自身もしっかり行動に移そうと思う。
人に良い影響を与えて貢献する。
「ありがとう」をたくさんもらおう。