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職業訓練校生徒が【没入体験】を考える~チームラボボーダレスの問いかけ~

僕はWEBマーケティングの職業訓練校に通う生徒だ。

昨今のトレンドは「没入体験」だ。

代表的なのが、
イマーシブ・フォート東京
僕が尊敬するマーケターの森岡毅氏が手掛けたエンターテイメントだ。

今年春のオープンから春休み、GW、夏休みと過ぎるにつれ、口コミやレビューがどんどん増えていく。
内容は賛否両論だが、本題ではないので割愛する。

日経XTRENDより

一応、始まったころのアンケート。
リピートしてくれそうなのは71.7%だった。
だが今ではどちらに振れているか分からない。


そしてもう一つ有名なのが、チームラボ
東京では豊洲と麻布台にある。

これは人が関わらない分、より独自の世界に没入できる。
圧倒的なビジュアルで観る者を引き込む。

昨日、遅ればせながら観に行ってみた。
それは後述する。

また、アップルのVRも先日発表された。

とんでもねえ額だ・・・
普及するようになるまでは、今しばらくの時間が必要だろう。
まるで携帯電話が誕生した頃の様だ。

恐らく10年もしないうちに普及するのだろうけど。


リピーターはどちらが多いか?

前述のイマーシブ・フォート東京はアナログだ。
人が関わり、演出する表現力のエンタメだ。

レビューを見る限り、複数人かつ、
コミュニケーション能力が高いと楽しい様だ。
「人と関わってこそ」の没入体験だから。

チケットの金額は幅があるが、3,000~6,800円が1dayパスの金額。
4~6名で24,000円というパスもあった。
6名なら一人4千円になるということなので、
やはり施設側も複数人をお勧めしている。


対してチームラボはデジタル。
圧倒的な映像表現力で観る者を圧倒する。
チケットは1人4,000円。

独りでも行けるのがポイントのようだが、
一度観たのを何度も観たいか?は人による。

但し言葉が不要という事は、
海外の来場者も多い。
昨日の場合、肌感でいえば半数以上が海外の方。

集客力の分母に優れている。


リピーターはどちらが多いか?
で考えると、前者に軍配が上がる気がする。

前者は多様なストーリーがあるからなのと、
かつ、人が行っているが故に、
改善が行われているようでもある。

要は、「育つ」ということだ。

反面「ライブ」な部分が良くも悪くもポイント。
客の数や、ノリがいい時もあれば悪い時もあるだろうし、
プロとはいえ演者の力量も問われるだろうと思う。

後者は新たな企画が出ないと、
何度も観に行く。
という訳にはいかない気がする。
一部のファンはあるだろう。

例えば本を読む。
というのはアナログだが、これに似ている。

自己研鑽系の書籍ならともかく、
エンタメ系の書籍でいえば、
結末を知っていても再度読む。
というのはファンでしか頻度は少ないと思う。


他にも紹介しなかったが、
没入体験ミュージアムなども話題になっていた。

「没入体験」が時流で、
更にこれからも進化していく入口に、僕たちはいる。
人をあっと言わせる没入体験のエンタメは、
今後も多数増えていくだろうけれど、

果たしてそれは一過性のトレンドなのか、
はたまた文化として根付くのか。

昔からある「没入」とは?

自分の過去を鑑みた「没入」の一番古い方法は、
「文章を読む」という行為だった。

子供の頃、夢中になって読んだアルセーヌ・ルパンや、シャーロック・ホームズ。

この文字の羅列なのにもかかわらず、
情景が浮かぶような没入感こそが、
僕にとって「ワクワクの源泉」だった。

そう考えると、言葉というのは必然で生まれたものかもしれないが、
人の好奇心や想像力を逞しくするという意味において、
最も大きな発明だったのだろうなぁと思う。


チームラボボーダレスからの問いかけ

そんなことを考えながら会場を後にしようとした時に、、、

チームラボボーダレスの出口にある言葉

この言葉があった。
思わず写真を撮るほど、その時の自分の感情に響いた言葉だ。
人の想像力を奪い、上書きされたかのような錯覚に陥った。

もう一つ出口にある言葉

余りにも哲学的で、しかし心に残る言葉だ。

生命の営み。

それを映像にしようと挑戦していることこそが、
存在意義であると言いたいのかもしれないし、

映像を提供しておきながら、
その映像をすら色即是空。
それでも一コマを切り取った空即是色。

と言っているのかもしれない。
と、自己解釈した言葉だった。

自分に向き合うための空間である。

というアプローチだったとするならば。

前述のエンタメの本を例にするなら、
読み終わって、もう一度意味を自分なりに解き明かしたくて、再度行間を拾うために読む。
と言えるかもしれない。

であれば、
もう一度心を無にして、心で捉えられるよう、
没入してみるのも良いのかもしれない。

そう思えた。

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