結論から報告をしてもらうために~上司として部下を躾けるべきポイント~
以前、飲食店でマネージャーをしていた時、
スタッフの殆どが学生のアルバイトでした。
そんな中で、報告の重要性について、
スタッフのライングループに投稿した内容が以下です。
・・・・・・・・・ココカラ・・・・・・・・・
報告の上手な人
僕は昔、自衛隊出身の社長の店で働いたことがあります。
その会社の社員心得は、その自衛隊時代の経験を基に作成されていました。
その中に、
【報告は結論から述べ、内容は質問に対して的確に答えよ】
という一文がありました。
他にも色々あったんですが、
これだけが強烈に印象に残ってます。
なぜなら、国の防衛の最前線で働いている人たちの、
報告の重要性がとても分かるからです。
1秒を争う現場において、
一番大事なのは、結論なんです。
内容には、主観が伴います。
主観は時として、いや、不要なことが殆どです。
この社員心得に出会ってから、
結論から経緯を辿る方が、圧倒的に早く原因に辿り着けるし、
圧倒的に早く対応できる事を体験しました。
飲食店の営業中はライブです。
毎日色んな事が起こります。
その中で必要なのは、
いつも必ず【結論】です。
皆さん、報告は必ず結論からお願いします。
・・・・・・・・・ココマデ・・・・・・・・・
人は言い訳したがる生き物だ(僕を含めて)
飲食店の営業中はまさにライブだ。
次から次へと色んなことが起こる日もあれば、
問題なく回る(という表現をする)日もある。
問題は連鎖反応をすることもあるし、
同時に違う事が起こることもある。
長年やっていると、対応力というか、
右か左かの判断は早くなっていく。
だが、その状況の確認をするときに、
人は言い訳をしたがるので結論から言わないことが多い。
こういう理由があって。を数々並べて、
(だから仕方がなく)こうなりました。
という報告をくれる。
その間にも事態は変わっていくし、
周りの状況も進んで行く。
営業中は言い方は悪いが「戦争」なので、
上司の指示のスピードが、全てを決める。
いちいち言い訳を聞いてる暇はない。
なので、その報告の「内容」を僕は断ち切る。
「結論先に言って」
言い訳をし足らないので、報告者は不満げだ。
「落ち着いてから内容は詳しく聞くから」
と言って、営業を回していた。
不思議なもので、営業後に「聞いて下さい」
と言われたことは、1回しかない。
時間と共に自分のミスを受け入れられているからだ。
仕事ができる人は結論を先に言う
なぜ結論から言う人は仕事ができるのか?
事態の収束を考えているからだ。
収束のために相手が欲しい情報は何なのか?
を考えられている。
自分は仕方無かったと言い訳を先に言う人と、
事態の収束を考えている人では、
報告の仕方が180度変わる。
そして、僕の経験上、
教わらずとも先に結論を言える人は、
概ねチームワークの体育会系部活をしていた。
チームの体育系の部活を経験をしている人は、
飲食店の営業と似たようなもので、
「一秒を争う現場」を経験している。
刻一刻と状況が変わる中で、その瞬間の結果に対応していかなければならない。
チームワークが必須な時に、都度自己弁護をしている人間はあまりいない。
やはり経験はモノを言う。
僕は違った。
ちなみに僕は前述の社員心得に出会うまで、
報告を結論から言ったことは無かったと思う。
本当のところを言うと、どう報告してきたのかすら覚えていない。(笑)
意識していなかったのだ。
知ってから意識し始めたので、そこから結論から言うようになった。
やはり経験だ。
だから、知らなかったことがダメなのではない。
知れて良かったということだ。
僕が指導してきたスタッフは概ね学生のアルバイトスタッフだ。
追々社会に出て働く前段階の躾をしている感覚だった。
報告は事実のみを結論から伝え、
内容に関しての質問にも事実だけを伝える。
憶測やこうしたかった。などという気持ちの表現は要らない。
どうしても伝えたければ業務が落ち着いてから。
もし部下から報告のシーンで困っている人がいたら、
是非、パクってみて欲しい。
報告のストレスと、かける時間がとても減ると思う。
結論から報告させて対応が遅いと矛盾する
だいたい若者の特権はミスれることで、
そのミスのときに上司として、
どういう反応を示すかで懐も知られる。
まれにその場で「なんでそうなったんだ!」
と怒る人がいるが、意味がないし、時間の無駄だ。
これは僕自身が結論から言えとスタッフを躾けた中で学んだことだが、
こちらが「結論から言え」と言っているのに、
そこですぐに対応に動かないと矛盾している。
なので事態の収束を最優先に動くし、指示する。
喉まで出かかった上司なりの不満をぐっと堪えて。
素直さを躾けるためにも
経験上、素直な方が伸びるのは速い。
でも、素直な人が中々いないのも事実。
その素直さを躾して引き出すのも、
上司としての役割だと思っていた。
この報告は結論から。は、
自分の言い分を押し殺すところからスタートする。
相手にどう評価されるか?
という心理的ハードルを若者に超えさせる。
これが「素直さを躾ける」に繋がると思っている。
年を重ねた人には難しいことも付け加えておく。
僕の感想だが。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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