「酒は百薬の長」これからも伝わり続ける永遠のキャッチコピー
2千年前のキャンペーン
「酒は百薬の長」は、要は酒税集めのための、
消費奨励キャンペーン・キャッチコピーだった。
それが数多の酒飲みの言い訳として、今も尚使われている。
それぐらい秀逸なキャッチコピーだという点に驚きと感嘆しかない。
人の欲望に対する言い訳を見事に表現しているからだ。
なんなら今の政府も積極的に使いたいのではないかと、皮肉を込めて思ってしまう。
なぜなら、少子化をはじめ、いくつかの理由と共に消費が減り、酒税は減り続け、
酒税法は時代と共に改定を繰り返され、
(23年11月に改定され、26年に再度改定される予定だ)
酒造業界はそれに振り回され続けているからだ。
話が逸れた。本題はキャッチコピーだ。
僕は現在、職業訓練学校に通っている。
先日、コピーライティング概論の授業で、
キャッチコピーについて学習した。
その中で、キャッチコピーのポイントについて、
以下のように教わった。
瞬時に理解できる短い文章か
リズム感があるか
内容に驚きや発見はあるか
ベネフィットはあるか
命令や押し付け感が強すぎない適切な表現か
他社と比較してオリジナリティーがあるか
酒は百薬の長は、全て達成している。
(ベネフィットは根拠がないけれど)
「土用丑の日」のキャッチコピー
先日スーパーでウナギを大々的に売り出していた。
そう、土用丑の日だった。
これも元はといえば諸説あるが、
平賀源内説が最も説として面白いので紹介しておく。
ウナギの旬は元々夏ではなかった。
今は夏こそ季節だと一般的には思われている。
キャッチコピーが生み出した良い意味での誤解だ。
あなたの忘れられないキャッチコピーは?
授業の中で「あなたにとって印象的なキャッチコピーは?」
という問いかけがあり、色々思いついた。
誰もが知る、タワーレコードの
「No Music,No Life」も捨てがたかったが、
一番最初に出てきたのが、以下だった。
最初に見た時に、地図に残る仕事っていいなぁ。
素直にそう思った。
皆さんにとって印象的なキャッチコピーはなんですか?