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沖縄ではオリオンビール一択。から鑑みる財布のひもが緩む瞬間
行動経済学ー
かいつまんで学んでみて、想像してみると、なるほどと思わされる。
が、経済学にさほど昏倒はしていない。
行動経済学とは、経済学と心理学が融合した学問で、人間の「人々が直感や感情によってどのような判断をし、その結果、市場や人々の幸福にどのような影響を及ぼすのか」を研究する学問です。
過去に沖縄に行ったとき。
訪れた飲食店では、僕にとっては、
「オリオンビール」一択だった。
他のビールも置いているんだろうけど、
メニューを見た時にはそれしか目に入らない、
カラーバス効果だったように思う。
かつ、暑い沖縄ではあのサラッとした飲み口のビールが必然であると思える。
クラフトビールのような濃厚な飲み口では、
乾いた喉を潤せない気がする。
だが実際には、沖縄名物の「ラフテー」には、
IPAなどの濃厚なクラフトビールが合うと思う。
冷静に考えればそうなのだが、現地ではそうはならない。
もちろん、泡盛もあうのでそれに流れることもある。
沖縄での思い出を胸に、地元に帰って来てオリオンビールを飲めば、やはり現地ほどの感動は無い。当たり前だ。
だが、缶を手にすると、沖縄の景色が頭に広がってくる。
〇〇に行けば、〇〇。
ビールで言えば、
沖縄にいけばオリオンビールのように、
恵比寿に行けばYEBISUビール。
一昔前ならアメリカに行けばバドワイザー。
ロンドンに行けば、ギネススタウト。
みたいに、地元に紐づいたイメージは強い。
過去に焼酎のことについて考察した際に、
焼酎は好きではないけど、現地に行けば飲む。
という若い女性の言葉を聞いて、
そりゃそうだよなー。と思った。
とかく、旅行先では体験を買おうと財布のひもが緩む。
普段、余りお金を払わないようなものでも、
旅行先では試したり、買ったり、体験したりしてしまう。
そして、地元ではそのアイテムを試すことはなかなか無いが、思い出が紐付く。
思い出の品は今ー?
例えば二度と行かないであろう場所では、
思い出の何かを買いたくなる。
その気持ちはよく分かる。
僕は以前、同じ様に買っていたが、
部屋の片付けをした際に出てくる、
思い出の品が色褪せているのを感じて、
二度と現地でお土産は買わない。と決めた。
旅行先でお金を落とす。
という行為には、意義があるとも思うのだが、
お土産は意味のないお金に思えた。
今でも使っているものは、
波照間島で買ったTシャツくらいだ。
コレクター心をくすぐるー
大昔から成り立つものの中に、
お参り先でのご朱印がある。
これも特に見返すことが余りないが、
このために、お参りをする人もいる。
何を隠そう、僕も少し前に始めた。
〇〇に行けば〇〇ーではなく、
〇〇に行って、御朱印を貰う。
であるので、もはや目的になっている。
集めるという行為は、マニア心をくすぐる。
各種交通機関が子供向けに行うイベント、
例えば夏休みのラジオ体操もそうだ。や、
大人でもアイドル系グッズのコレクターがいる。
そして美術品や嗜好品ー。
これは終わりが無い。
集める。という行為は、
ついつい手が(お金が)出てしまう。
まさに、「財布のひもが緩む」
あぶく銭効果
そして、注意しなければならないのが、あぶく銭効果だ。
この心理を「メンタル・アカウンティング」と呼びます。典型的な例として、ギャンブルでもうけたお金は堅実に貯金せず、散財する、といった行動があります。これも「メンタル・アカウンティング」の一つですが、特に「あぶく銭効果」とも呼ばれています。同じお金でも努力して手に入れたお金なら大切に使いますが、楽をして手に入れたお金は大切にしません。この「あぶく銭効果」は、特に注意が必要です。
僕の父は競馬で当てたお金で車を買った。
小学1年生の時(だったかな?)に、
ある日突然車に乗せられて、
これ誰の車?と聞いて、「お父さんのじゃい!」
とキレ気味に言われたことを憶えている。
後年、競馬で当てたから買ったことを知った。
暫くして、当然のようにその車は無かった。
犯罪者はあぶく銭で豪遊して散財する様だし、
まぁタイトル通り、あぶく銭は一気に使う様だ。
人の心理というのは恐ろしいなと思わされる。
限定品に弱い。
冒頭に戻って旅行先でのオリオンビール。
沖縄にはオリオンビールの生がある。
実は東京でも飲めるところはあるのだが、
なかなかそういったお店に行かないと飲めないのもあって、
ついつい量を過ごしてしまう。
試してみると、別に何のことはない。
というと語弊があるが、
圧倒的に違う訳でもない。
旅行先マジックで、ついつい飲んでしまうだけだ。
また、似たようなもので「数量限定」などのアイテムは、
こぞって買うようになってしまう。
マーケティングには、様々な
「財布のひもが緩む瞬間」を考察する学問がある。
なるほどと思わされ、未知に心躍るのもあるが、
一番は人の心理の部分を、どう学び、活かすか。
世の中には、知らないことだらけで、
そして知らない事を知っている事が大事だ。
と気付かされた。
ん?なんか、哲学者みたいな言い回しになってしまった・・・
ともあれ、冒頭に言った経済学に昏倒していない一番の理由が、
心理学による考察の方が、基本大事だと思わされるからだ。
ミクロの心理学を、経済学というマクロが包括している。
とはいうものの、心理学を学ぶというのは、
なかなかにハードルが高い・・・
マーケティングにお勧めな心理学の本があれば、是非教えてください。
ちなみに、そこらへんの経営者様が教えてくれた、
「ディープな世界」以下リンク先の、
「裏の深淵を覗く書籍」本は読了いたしました。
非常に、面白かったです。
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