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視伝研の2024年、気になったデザイン

12月に入ったと思ったらあっという間に新年に。2025年が始まりました。明けましておめでとうございます。視覚伝達情報設計研究室(以下、視伝研)の江辺です。

今回は、去年末に視伝研メンバー内にて1年の振り返りということで、2024年に気になったデザインについてメンバー内で話し合った内容をご紹介します。
普段の仕事で関わることの多いUX/UIデザインに留まらない幅広い意見が出てきました。


UXが優れたフィンランドの新幹線アプリ『VR Matkalla』

フィンランドの国鉄VRグループが提供する新幹線用アプリ『VR Matkalla』。
海外からの観光客でも迷わず購入できるUIや、乗車後も予約座席の変更・移動ができるUXなどがとても優れており、今年フィンランドに行ったメンバーから絶賛の声があがりました。

視伝研メンバー 伊藤からのコメント:
海外旅行の経験が少なくても、安心して利用できるUX/UIでとても感動しました。こういうサービスを作るデザイナーになりたいですね、、!

以下が伊藤がアプリについて詳細を紹介した記事になります。


物理的なリバースエンジニアリング『分解ことはじめ』

AXISの会員制のデジタルプログラム「AXIS Media Membership」にて今年8月に実施された、エンジニア集団nomenaを率いる武井祥平によるワークショップ『分解ことはじめ』。

ワークショップでは事前に用意された文房具やオモチャを参加者が選び、事前に内部構造を想像しながら分解図を描き、実際に分解して確かめる。という3ステップで進行。

自身が想像していた構造との差異を確かめたり、各パーツの工夫を発見したりと、普段目にする何気ないアイテムへの解像度が上がる体験が新鮮でした。

ほかの参加者の方の事前スケッチ&分解風景

視伝研メンバー 江辺からのコメント:
ある種、オモチャのリバースエンジニアリングのような体験でした。いつも仕事の中で接しているデジタルプロダクトとは異なり、リアルなプロダクトはデザイン(設計)とプログラム(仕組み)の境目が曖昧で、1つ1つのパーツそれぞれが必ず何かしらの意味を持つソリッドな設計に美しさを感じることができました。


視覚情報の機能美が素晴らしい「地質図」

国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センターでは、土木・建築、防災・減災の重要な基礎資料として地球科学にまつわる研究が行われています。その研究成果として、地質図が一般公開・販売されているんです。地質図には視覚伝達情報設計のミソが詰まっていました。

出展:火山地質図 1「桜島火山地質図(第2版)」https://www.gsj.jp/Map/JP/volcano.html より

視伝研メンバー 上野からのコメント:
これらのデータは、利用規約の条件を満たしていれば、改変・二次利用が認められているという太っ腹ぶり!平面の中での立体情報の表現だとか、なるべくしてなった自然の形が浮き彫りになっているところだとか、どこを切り取っても目が楽しいです。

以下、上野のnote記事にて地質図に出会った経緯などもご紹介中です。


注目プロダクトの共通点は画面外

プロダクトデザインとしては、画面外のギミックに一癖あるプロダクトが話題にあがりました。

視伝研メンバー 小川からのコメント:
今年すごく惹かれたプロダクトには、画面の外にも仕掛けがあって、その組み合わせが楽しくて新鮮でした。
rabbitはコロコロ回す操作が楽しいし、Playdateはクランクをぐるぐる回すのがクセになる感じ。どちらもデジタル操作と現実の動きをうまくミックスしていて、そこがたまらないポイントでした。


最後までお読みいただきありがとうございます!
2024年も視伝研ではいろいろな角度からUXUIについて楽しく研究や発表を続けてきました。

2025年もさらに活動の幅を広げていきたく、活動について「興味がある」「コラボレーションしたい」という方を募集中です。
2025年も引き続き、よろしくお願いします!


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