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自炊を本当にしている人、本当はしてない人。

もうすぐ24歳、社会人2年目(男性)の私。
進学のために上京してから早くも6年目に差し掛かっているわけだが、密かに誇っていることがある。

実家を出てから今日までの5年間、一度も食事をカップ麺に頼ったことがない。宅飲みの流れで友人と深夜にカップヌードルトムヤムクン味を買いにセブンへ走ったことは確かにあるが、これはノーカウントにしている。

自炊を始めました、最近自炊してます、この類の話はよく聞くが、私は自炊をやめたことがない。真の自炊勢であり、国内有数の優良一人ぐらし男性といって全く差し支えないだろう。

自炊をしているという話になると、決まって「普段何作るの?」と聞かれる。この質問、おそらく当人はそこまで興味を持って投げかけているのではないだろうが、何とも答えにくい厄介な質問である。

考えてみてほしい。毎日料理している主婦(主夫)に、「普段何作ってるんですか?」などと質問するだろうか。そりゃ色々作るに決まっているし、冷蔵庫の有り合わせで適当に済ませることが断然多いに決まっている。「これ」と特定して言語化することなどできないのが普通だろう。

この手の質問に対する本当に自炊している人の回答は、「うーん、まあなんか色々かな、適当に(笑)」だ。絶対にこれ、これ以外考えられない。これ以外の回答をする人間はおそらくそこまで頻繁に自炊をしていない。

同種の質問に、「得意料理は?」も挙げられる。「得意料理は?」じゃねーよ。こちらは料理が趣味だなどと一言も言っていない。このような質問は普段料理をしない人間からしか出てこないし、このような愚問に具体的な料理名で答える人は、その料理を二、三度作ったことがある程度に違いない。

これを逆手にとると、「普段何作ってるの?」と何気なく聞き、その回答を分析すれば、相手の自炊戦闘力をある程度計算することができる。先ほどのような答えが返ってきた人間は奥の秘密の部屋へ通し、威勢よく「チャーハン!」などど抜かした愚者は門前払いにすればよい。

自炊を本当にしている人である私からして、自炊を本当はしてない人を見分けるのは本当に容易なことである。


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