失敗しないで幸せになる方法はない
自分を楽しませるためには、楽しいことをする必要があります。自分の好きなことをすれば、心が満たされます。「自分のしたいことをして楽しい気持ちになる」という体験を積み重ねることで、人生が充実していきます。好きなことをして楽しんだり、「また好きなことをしたい」と期待することで、機嫌良く生きることができるようになります。
幸せになる方法は、幸せになるための行動を起こすことです。そして、早く幸せになりたいのなら、早く幸せになるための行動を起こすことです。幸せな出来事が起きるのを待つのではなく、自分が行動を起こすことで、自分を幸せにすることができます。
したいことが分からない自分はダメではない
自分を幸せにするための行動とは、自分がしたいと思ったことをする、自分が好きと思ったことをする、ことです。自分がイヤだと思っていることをやめる、自分が嫌いと思っていることをやめる、ことです。「したいことをしたほうがいい」と聞くと、「したいことがわからないから困っているんです」と言う人がいます。そして、「したいことが分からない自分はおかしいのではないか」と悩んだりします。
しかし、したいことが分からないのは、そんなにおかしいことではありません。私達は子どもの頃から、したいことをしようとすると、「それをしてはいけません」「それをしたいと思ってはいけません」と禁止される体験をしながら育っていきます。「したいことをしてはダメ」と言われ続けることで、「自分の望みは実現されないんだ」と思うようになります。「こんなことをしたいと思うあなたはダメですよ」と言われ続けることで、「こういうことをしたいと思ってはいけないんだ」と、自分の素直な感じ方を抑え込むようになります。
自分のしたいことができない、自分のしたいという気持ちが否定される、という体験を積み重ねることで、「何かをしたいと思っても意味がない」となります。すると、したいという気持ちに鈍感になったり、したいという気持ちを抑圧したりすることで、何がしたいのかを感じ取ることができなくなります。
好き嫌いの感覚に従う練習をする
自分のしたいことが分からないという人は、自分の好き嫌いの感覚に従う練習から始めることができます。何かを決めるとき、「自分は本当はどっちがしたいんだ?」「自分は本当はどっちがほしいんだ?」と問いかけて、好きなほうを選ぶという体験を積み重ねることで、「自分の好きという気持ちは実現される」という思いを強くしていくことができます。
「自分は好きなほうを選んでくれる」という感覚が強くなればなるほど、「自分は好きと感じてもいいんだ」という思いが強くなります。すると、だんだんと自分の好きという気持ちを抑圧しなくなり、「これをしてみたい」「これがほしい」というサインを読み取ることができるようになっていきます。
幸せになるための特別な方法はない
自分を幸せにするためには、自分を幸せにするための行動を起こすしかありません。しかし、自分を幸せにするための行動を起こしても、幸せになれないときがあります。そんなときは、「私はこれをしても幸せになれないんだ」と学び、「じゃあ、次は違うことをしてみよう」と考えることで、前に進むことができるようになります。「これをして幸せになれなかったらどうしよう」と何も行動を起こさなければ、自分を幸せにすることはできません。しかし、10回行動を起こして9回失敗しても、ひとつ成功すれば、あなたはひとつの幸せを手に入れることができます。
ということで、「幸せになるためには何か特別な方法があるんなじゃいか」「私はそれが分かるまで行動しません」とならないように気をつけてほしいと思います。早く幸せになるための秘訣は、早く幸せになるための行動を起こすことです。「これが好き」「これをしてみたい」と思ったことをどんどん行動に移していき、「私はこれをしても幸せになれないんだ」「私はこういうことに幸せを感じるんだ」という気づきを増やしていきましょう。
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