その不調はどこからきた？心と身体のトータルレビューでケアしよう

春。

誰もがなんらかの変化を迎えたり、自ら変化を起こす時季です。

そんな季節柄なのか、カウンセリングに関するお問い合わせが増えているので、アーユルヴェーダのカウンセリングってなにするの？というお話を書きます。

アーユルヴェーダのカウンセリングでは、事前に次の事項をお聞きします。

・氏名

・出身地と現在のお住まい

・家族体系

・年齢と生年月日

・職業

・カウンセリング当日、相談したいこと３つ

生まれたところと現在のお住まいや、家族体系までお聞きするのは、どんな環境要因を受けて育ったかが人を捉える上で大切な要素の１つだからです。

例えば、北海道か沖縄か、ブラジルかイギリスかでは日照時間も降水量も異なり、それぞれの環境要因で人の見た目は異なってきます。

北海道の方が色が白く肌がしっとりとしているのに対して沖縄の方が色が黒く肌が乾燥しているのは誰もが想像できますが、アーユルヴェーダではそうした体格や肌の性質、太陽の熱や雨により受ける影響から体質を捉えていきます。

相談事項は３つまでです。よーく考えて決めてください。

まるでアラビアンナイトのランプのようですが、わたしはジーニーではないので、叶えるのはあくまでご自身です。

ご相談事項は本当に人それぞれですが、次が多いでしょうか。

●不調に関すること

・花粉症や頭痛を治したい

・胃弱、胃痛、逆流性食道炎、便秘、下痢など消化器系の悩み

・アトピー、アレルギーなど皮膚の症状

・生理不順、PMSなどの改善

●ボディに関すること

・痩せたい

・太れない

・むくみ改善

・筋力をつけたい

●将来的な希望

・妊娠

・更年期予防

・健康寿命を伸ばしたい

などなど。

さて、カウンセリング本番です。

当日はこんなことをお聞きします。

・事前にメールでいただいた相談事項について、ご自身から話してもらう

・既往歴

・生活習慣（お通じ、お小水、生理※女性のみ、入浴、睡眠）

・食生活（平均的に朝昼晩何時に何を食べていて、間食はするか。嗜好品は何か。酒タバコの習慣。食べる量、食べるスピードなど）

・運動の習慣

・そのほか体質を捉えるための細かな質問（髪の毛の質、体の冷えやのぼせ、手のひらの色、舌の状態、集団の中での行動など）

こうしたことを６０分かけてじっくりお聞きしながら

・アーユルヴェーダの体質（誕生時のドーシャ、現在のバランス）を捉える　※ドーシャ＝体質、病素

・ご相談事項とドーシャのバランスの関係性を捉える

といったことをします。

問診が終わってまずはじめにお伝えするのは、

・クライアントの体質（誕生時、現在）

・体質のバランスと相談事項がどう紐付いているか

ということ。

ここで普段、西洋医学の病院に行った時のことを思い出してほしいんですが、たとえば「頭が痛いです」と先生に言うと、２〜３分ほど喉を診たり、お腹を押したり、体温を計測したりした上で、ごく一般的な鎮痛剤を処方されますよね。

たとえその日「頭が痛い」という患者さんが何人続いたとしても、鎮痛剤は同じ種類のものを処方されるかもしれないですし、普段の食事や暮らし方について先生は言及しないでしょう。

もちろん、日本の保健医療の範囲内では問診を何分しても点がつきませんし、そもそも病院のお医者様たちは忙しすぎるので現状のあり方がぎりぎりなのかもしれません。

ただ本来は、頭痛と一言でいってもタイプがいくつもあり、それぞれの原因があり、さらに人はみんな体質が異なるので、その経路を辿って原因にアプローチすることが予防になります。

そして、経路を辿った上で普段の食事や生活習慣を見直すことになるので、わたしからお伝えできるアドバイスは

・食事・生活習慣で新しく始めた方がよいこと / 続けてほしいこと / やめた方がよいこと

・トリートメント（エステ、サプリなど）でおすすめ（あれば）

といったごくシンプルなものですが、個人個人ですべて違います。

もちろん、アーユルヴェーダにも、先日のカルダモンパウダーと花粉症のように対症療法的なものはありますが、一時的な鎮静では西洋医学の薬と変わりがありません。

代替医療のアーユルヴェーダにおいては、あくまで体質の軸を捉え、体質のバランスをホリスティック（＝総合的）に感じ、全体感をもってご自身を客観視できることの方が大切です。

アーユルヴェーダのカウンセリングについて、心理カウンセリングと思う方や、占いと勘違いされる方＾＾；も稀にいらっしゃるのですが、上記のとおりあくまで生活を軸にお話し、生活に関するアドバイスをします。

なので、世の中の健康法に振り回されずに自分なりの指針を立てたい方や、人生の転機を迎えて一度生活を客観的に振り返りたい方などに受けていただけたらなぁと思います。

ちなみに、これまで受けてきたカウンセリングの中で、わたし自身も特に楽しくお話させていただいたのは、

「健やかに人生を終えたいので、それまでに今から準備できることを知りたい」

というご相談内容でした。

まだ若い男性で、ご自身なりの、シンプルでお金のかからない体の整え方を持っており「足るを知る」姿勢が印象的な方でした。

人は誰でも、目先の不調の改善ばかりに目がいきがちですが、その目線を少し先に向けて、１０年後、２０年後を想像するとおのずと「今」が見えてくるのかもしれません。過去もしかり。

eatreat.のアーユルヴェーダカウンセリングは、平日夕方と土日の午前、渋谷・青山界隈のカフェにて、不定期で行っています。

（５月末以降は三茶ワークというコワーキングスペース内のカフェで定期的に行います）

お値段は５０００円（税込）、アドバイスシートと手作りのギー（もしくはオリジナルブレンドティー）をお渡ししています。

お気軽にお問い合わせください。

◯お問い合わせ、お申し込み：eatreat.foodremedies@gmail.com 小林

※毎月の受付日時はInstagramなどでお知らせしています。

instagram : @eatreat._