不立文字 (23’ 1合目)
『星の王子さま』のサン=テグジュペリも同じような事を言っていたな。
『大事なものは目に見えない』
現代においては大事なものが可視化され過ぎてはいないかと思う。
4月に山開きと息巻いたものの
プライベートでどエラい事になり
仕事はおろか“山”のやの字もない日々
毎年山の日は登っていましたが、
もはや山の日すら忘れかけていた頃に
お誘いいただいたのでもう何も考えずに行くことにした。
本心はいつでも山に行きたい。
特に理由もなく登るのが良い、ご来光を見てここ数ヶ月の
モヤモヤを山でスッキリさせようと思ったのだが…
私以上に樽前山がモヤモヤしておりました。
ヒュッテに着くまでの道も濃霧
鹿のお出迎えを受けながら走行
どの天気予報も晴れ予報で雲海も
見れたら良いなぁなんて思っていた。
準備しながら雨足がおさまるのを待ちスタート
お鉢周りを予定していたが、この天気なら分岐まで行って考えた方が良さそうだ。
700ルーメンのヘッドライトを着け久々の登山になかなかの上機嫌。雨でも霧でもどこでも楽しい。
暴風すら蒸し暑い身体には気持ちいいと感じるほど、
山で天気が変わったくらいでジタバタしてはやってられない。
途中ネジバナやタルマエソウが見れた
ヘロヘロのびしょびしょで写真を撮る。
水を含んでいたので普段の樽前山より歩きやすかった
暑さ対策は十分であったが、暴風雨の対策が甘く
びしょびしょの向こう側ニトチセの遭難を彷彿とさせる事態。
ご来光を見せてあげられなかったのは本当に残念だが
遭難はダメゼッタイ、天気の回復は難しいと判断し下山。
新しくギアを買うと晴れない変なジンクスがあり、下山してから新調したテーブルと座布団を自慢した。
山に行くと人間性がわかるのはこう言うところだ。
深夜からの移動と雨で体力を消耗したので温泉が開くまで車で凍えながら休憩、この酷暑続く北海道で暖房を着けてなんとか生きながらえる。
丸駒温泉の新しいサウナを堪能し🧖露天風呂から山頂だけ雲がかかった樽前山を見て整う。
プライベートの方は色々とまだあるけど思い切って行って良かった。
ここ数ヶ月の“憑き物”が取れた気がする。
山の天気は変わりやすいように人生も思うようにいかないことが殆どだ、危険を感じたら下山これに限る。
世は大切なものが多すぎる、大切の意味がわかれば人生への向き合い方も違うはず。
山行はそれぐらい私にとって大切な事なのだ
自身を内観し思考を精査するには山がいい。
次は9月下旬頃の山行予定、さてどこに行こうか
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