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#StayLocal の今こそ、取り組みたいこと

#StayHome が少し緩んで社会が動き出してきた。県境を越えた移動の自粛も解禁になった。

でも、新型コロナウィルスがなくなったわけではなくて、全国的にも連日100人を越える人が感染している。そんな今、このタイミングで #StayHome の次の段階の合言葉が #StayLoacal だ。

ここ2週間くらいで、SNSのハッシュタグなどでも見かける方も増えたと思う。

そんな今こそ、取り組みたいことはなんだろう?と考えて、最近そればかりやっているのが、季節の台所しごと。今の季節だと、「梅しごと」に代表されるようなこの季節にやっておきたい台所しごとだ。

わたしたちEATLABでも、6月のはじめには実山椒を採ってきてちりめん山椒にしたり塩漬けにしたりはちみつ漬けにしたりする“山椒しごと”を、月末には大量の梅を使った梅シロップづくりを、コツコツとやっている。

もともと、「地域の食文化を持続的に未来に繋ぐ」ことを軸に、イベントや発信、リサーチを行なっているのだが、その中で特に感じているのが、食文化の実践者の圧倒的な減少だ。

”食文化”とは、以前、以下のコラムでEATLABでのディスカッションを綴ったように、語られるレイヤーによって様々な捉え方がある。


とはいえ、やはり人の営みの中で育まれることは間違いない。だからこそ、人々の日常をハックしたものでなければならないし、形骸化した”体験”になってしまっては、文化と暮らしの間に大きな隔たりができてしまう。

実際問題、日本でも、多くの地域でそうなりかけているのではないだろうか。

元来、日本の台所は、複数の人で使う家の中の厨房のような存在だった。おばあちゃんやお母さん、そして子供たち。親子三代で台所に立つことで代々母の味が受け継がれたり、季節のしごとを手伝わされたり、その中で自分たちのやりやすいように少しずつ工夫を重ねながら、そうやって口頭で日本の食文化は受け継がれてきたのだ。

でも、今は、核家族化が進み、台所は一人で使うことに最適化され、人から人へと何かコンテンツを媒介する力を失いつつある。それをわたしたちは常々、台所のメディア力が失われていると言っていて、そこについてはまた別の機会にじっくりと語りたいのだけれど、こうした時間が以前に比べて各家庭で圧倒的に少なくなっていることは想像に難くないと思う。

こうして、昔のレシピは昔のまんま、おばあちゃんは作れるけれど、お母さんや自分たちは作れない。というか、今の暮らしをハックしてないから作りたいとも思わない。今の人が食べているものとの間には大きな分断が生まれてしまう。

わたしたちは、台所で何かを作りながら伝えられてきたのは本来、レシピだけではないと考えている。

たとえばそれは、漁の解禁はいつか、今の季節にどんな魚が獲れどきか、庭のトマトが赤くなってきたか、今年は筍が表年かどうか…などの季節の移ろいかもしれないし、包丁の研ぎ方かもしれない、代々使っているうつわの手入れ方法かもしれないし、レシピでは伝わらない煮魚の火加減のいい塩梅かもしれない。

こうして台所は本来、超ローカルな食文化の情報源だったのだ。

Stay Local の今、わたしたちが取り組みたいこと。

それは、超ローカルな食文化の実践。

こうして、実践の場を失ったたくさんの季節の台所しごとが、今、おばあちゃん世代の頭の中にのみ残っている。

それをひとつひとつ紐解いて、わたしたちのこれからの暮らしに合う形にしていくことができるタイミングは、今をのぞいていつがあるのか。

6月からEATLABで緩やかにはじめたテイクアウトとプライベートダイニングの取り組み、「KISETSUGOTO #季節事は、その延長上でのこと。

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毎月、何かしらの季節のしごとと、そのテイクアウトを、また、不定期で地域の季節ものを楽しむプライベートダイニングを少しずつはじめています。

その月々の季節事の中身は、EATLABのSNSを通じて発信してますので、ご興味ある方はそちらもどうぞ。

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というわけで、ここからは、有料マガジン「EATLABオンライン研究室」の読者様限定で、6月のはじめに行った、KISETSUGOTOのテイクアウト、「ちりめん山椒ごはん」のレシピをお届けします。

(この記事は「EATLABオンライン研究室」という月額課金型のマガジンで読めます。月2〜3本の記事をベースに、今後、EATLABがオンラインで提供したいと考えている有料コンテンツがどんどんこのマガジンに追加されていくほか、初月無料なのででよかったらぜひご購読ください。)

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