昭和15年の”果物や野菜で手軽にできる飲み物”レシピ
トーストウォーター
今回はこの本の紹介です。昭和15年あたりは主婦之友がめちゃくちゃ売れていた時代で、様々な付録がつけられて売られていたそうですが、これもその付録の一つ。夏のレシピ集です。
太平洋戦争前ですが、中のレシピをみるとモダンな料理も多く載っています。
テーブルコーディネートもレースをつかっておしゃれです。
載ってるメニューを見ると、、、
アイスティー
紅茶を入れて香りに梅酒を添へた國策的飲物。これならいくら召上がって、障りません。
国策的。。。このくらい飲むなら構わないということでしょうか?飲み過ぎは国策的には良くないということですかね。
トーストウォーター
残りパンを利用した香しい飲物で、鹽味だけの淡泊さは捨てがたいものです。
なかなか不思議な飲物登場しました。
なんでしょうトーストウォーター。ではレシピもチェックしてみましょう。
右のページの一番下です。他にも頬のこけを2、3分で直す広告も気になりますが。。トーストウォーターは右下。一番最後のレシピってとこもいいですね。
トーストウォーター
これは誰方にも安心しておすすめできる風味のいい飲物です。
固くなった食パンやみみなどでよいのですが、薄く切って両面をこんがり焼き、鍋に入れて、パンが二切れなら熱湯を五合ほど注し、蓋をしてそのままおきます。十分ほどすると香しくなりますから、漉して鹽だけで味をつけ、冷たくしたのでしたら、口繪色刷寫眞三頁(4)のように硝子のコップに入れませう。(徳見秀子氏)
”口繪色刷寫眞三頁”って言葉なんか破壊力ありますが、レシピもすごいです。
ようするにトーストにお湯入れておいておいたものですね。
うーん怖いけど飲んでみたい。美味しいでしょうか。今度作ってみます。
トマトと玉葱の重ね焼
”夏野菜の味覚料理”という巻頭もコーナーです。これの”トマトと玉葱の重ね焼”がなかなかだったので紹介します。
上記の記事写真の下の方に載っています。出来上がり写真もあるのですがハンバーガーみたいな感じになっています。
まず玉ねぎを丸ごと(!)ゆで、4枚の輪切り、そして玉ねぎ、トマトと交互に重ねてパン粉をふってオーブンで焼きます。キュウリも油をのってオーブン焼き。
美味しそう、豪快でいいですね。
うなぎ料理
この本にはうなぎのレシピがけっこう出てきます。このページには”鰻と野菜の煮込み””鰻のトマト煮”あとは、前の写真にも”鰻の味噌汁”が登場しています。
どのレシピもうなぎは開かずにぶつ切りなんですよね。昭和15年の本ですが普通に魚屋で売ってたってことですよね。いまだと魚屋では丸ごと売ってないですよね。それになにより高い!当時はそんなに高級じゃなかったようです。
売ってないからぶつ切りのうなぎって食べたこと無いですね。骨は硬いんでしょうか、煮込んだり味噌汁でどうなるのか気になります。
”鰻と野菜の煮込み”の完成図も気になります。
うなぎには書いてませんが、椎茸は奮発すればずっと美味しくなるそうです。
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