模さないでほしい。
例えばですね。
クルマのメーターを液晶で表示するのは、
これ、針が動くホンモノのメーターを、
いわば模しているわけですよ。
「もす」という行為は模造品を作るということ。
なぜ「もす」必要があるのか。
大きな理由の一つは、コスト削減でしょう。
メーターを模すと、針や歯車、文字盤、そういうの全て、設計も製造もいらなくなる。
でもね、これやっぱり、ホンモノを求めたい感覚に反する。質感も損なう。
これ見てください。↓
外観がものすごくカッコよくなった日産フェアレディZも、メーターは「もす」。
↑「長押しでリセット」なんて、ストイックじゃないワードを書かないでほしいんだよなあ。スポーツカーのデリカシーに欠ける。
なんでこんなことになるのか。それは、
「いつでも画面が切り替えられる」って前提があるから、デザインのセンスが緩んでしまっているんじゃないでしょうか。液晶表示ならではの気の緩み。
針が回るリアルのメーターにこんなことペイントで書いたら、もう消せない。消せない前提なら、なんて書くか、物凄く吟味するはずだ。
それにね、液晶メーターって、せっかくのリアルのスポーツカーなのに、なんだかバーチャル感がある。
ゲームをホンモノに似せるのは大いに結構なのですが、ホンモノをゲームに寄せるのはやめてほしい。
エンジンスタートのときに画面に車名が表示されたりする余計な演出にも、ゲンナリする。あんなのも要らない。
まあ、同じ模す行為でも、つるんとしたダッシュボードのプラスチック部品に、革っぽいシボ模様を付けるなど、グレードアップのために模す行為は歓迎なのですけど。
メーターの針をなくして液晶にするのは、ボクには大幅なグレードダウンに思えるのですよね。
皆さんはどう思われますか。
それでは、またー。
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