仕事と生活を両方豊かにしていく
働き方改革を推進する上で、ますます「仕事術」を学ぶことは必要になってくる。学校現場における「仕事術」も、どのようにしたら効率的に仕事を処理できるかに着目されがちたが、学校としてどのような価値を大切にするかを考えるところからスタートしなければあまり意味はないと考える。 時間管理は行動管理であり、行動管理は価値管理であるからだ。
これらのことを踏まえながら、タイムマネジメントを行う必要がある。
株式会社「ワーク・ライフバランス」代表取締役の小室淑恵氏はいう。
「ライフ」の時間を使って、読書や研究会などで自己研鑽に励んだり、家事・育児・趣味などから「生活者の視点」を磨いたりしなければ、「ワーク」におけるアイディアや創造性は豊かなものになり得ない。
わたしたちの主たる「ワーク」である授業においても、当てはまる。
自己研鑽と生活者としての視点なくしては豊かにならないのである。仕事と生活を別々としてとらえるのではなく、両方を豊かにしていくためにも、教師は働き方を変えていく必要がある。
学校で設定されている「めざす教師像」は、基本的にワークの視点で設定されている。これからは、ワークの視点だけではなく、もっとライフの視点にも焦点を当て、それを踏まえた「めざす教師像」を考えるべきた。