高学年女子児童への対応Ⅱ ~基本的な考え方8選①~
以下のことは、高学年女子児童に限らず、子どもたちのとの「コミュニケーションの在り方」を考える上で大切なことと考える。
①「感情」を理解するようにしているか 言葉だけではなく、その言葉の裏側にある「感情」を理解しようとしているかということである。 もしかしたら、該当児童は「感情」を理解してもらうことを欲しているかもしれない。「感情」を理解して、できるところは「共感」してあげることが大切になってくる。 目にみえる現象のみをとらえ、叱るという行為が続くと関係は悪化していく可能性が高い。
➁ぶつからないけど、ゆずらない指導をしているか 過去の私のように、分からせようとして正論をぶつけたり、叱り続けたりしても、ますます指導は通らなくなるのは目に見えている。 相手に迎合することはしないが「それはできません。だめですね。」とゆずらないところは、頑としてゆずらない。 ここで大切なのは、ゆずらない指導に一貫性があるかどうかということ。 一貫性のない感情的なゆずらない指導は、逆効果である。
➂全体の前で叱ることが多くなっていないか これは学級全員の前というだけではない。 少数でも子どもたちがいる前でという意味である。 大人もであるが、人がいる前で叱られると、指導されたというより「恥」をかかされたと感じる子どもも多いであろう。 特に思春期の周りを過度に意識し始めた子どもはその傾向が顕著である。自尊心を傷つけられると、教員に対しての感情が、怒りを通り越して憎しみに変わることがある。 また、子どもたちの前でAさんを指導すれば、Aさんの同じグループのメンバーも叱られているという感覚に陥ることがあることを忘れてはならない。