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momoro66
授業参観中のジョブシャドウウィング
以前、研究授業を「どのように見るか」についての記事を書いた。今回は、別の視点から改めて考えてみたい。
授業の基本的な見方を理解しても、実際の授業においては、授業の展開や、子どもたちの状況等は刻々と変わっていく。参加者は、状況に応じてポイントを押さえながら、子どもの学習活動や、授業者の指導の様子をみていくことになる。常に臨機応変な対応が求められるのである。
ゆえに、同じ視点をもって授業を見たとしても、初任者と経験豊富なベテランの先生では、授業の見取り方に差が出てくるのは当然である。
授業の基本的な見方や、授業を見る視点は、フレームワークである。そのフレームワークを使って第二段階の「どのように見るか」が大切なのである。第二段階の「どのように見るか」については、ケースバイケースなところがあるので、一般化することは難しい。多くの先生は、授業研究会で、他の先生の意見や考えを聞くことを通して、経験的に学んでいくことだろう。
経験豊富なベテランの先生は「どのように授業を見ているか(第二段階)」を学ぶ有効な方法がある。
それは、授業参観時、指導力のある先生に張り付いて動き、何をどのように見ているのかを、同じ目線でみるのである。ジョブシャドウウィングのような感じである。
指導力のある先生は、子どもを様々な角度からみて観察している。その先生と一緒に動くことで、その先生が何をみて、何を考えているかの一部を知ることができる。意図が分からなければ、授業後、尋ねみればよい。
授業後、その先生と共通の話題で話もしやすくなるだろう。
このように授業参観にジョブシャドウウィングを取り入れることで、授業をみる目が少しずつ養われると考える。