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システムの鮮度を保つために ~給食のシステム編~

日本の学校は諸外国と比較して、昼食の時間が短い。
準備、後片付けを含めて45分間ほどであろうか。
食べる時間は正味20分もないという学校もあるだろう。

このような状況であるがゆえ、給食指導は「早く準備を済ませ、食べる時間を確保したい」という思いが強くなる。そうなると、給食の時間をいかにシステマチックにするかということに力を入れることになる。

確かに、準備、配膳、おかわり、片付けの仕方等をシステム化することは大切である。システム化することにより、時間を短縮でき、食べる時間が確保される。子どもたちは、決められた手順を踏むことで、給食の時間を効率的に安心して過ごすことができる。

中・高学年であれば、子どもたちに、給食の時間の「課題」を発見させたり、もっと「効率よく、みんなのためになること」を考えさせたりしたい。

例えば、移動教室後、給食着の着替えに準備がかかるのであれば、移動教室の前に机上に給食着を置いておく。食器や箸の向きがそろっていないことがあれば、給食当番以外の人にも手伝ってもらうよう頼む。給食の片付けに時間がかかるであれば、3分間のBGМを流し、その時間内に終わらすようにする。

これらを教師指導でするのではなく、子どもたちに考えさせ、実行させるのである。多くの教師は、教師自身が決めて行うが、少しでも子どもに考えさせ、アイディアを取り入れ、実行させることが、システムの鮮度を保つのに必要なことである。

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