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子どもたちが多様化してきたとは、具体的にどのようなことか?

「学級の子どもたちが多様化している」ということをよく耳にするが、具体的にはどのようなことだろうか。

中教審の「令和の日本型学校教育の構築を目指して」から抜粋してみる。

〇特別支援学校や特別支援学級に在籍する児童生徒の増加                 〇通常の学級において通級による指導を受けている児童生徒の増加    〇特定分野に特異な才能のある児童生徒の存在                    〇通常の学級において6.5%程度の割合で発達障害の可能性のある特別な教育的支援を要する児童生徒の存在                           〇学校に在籍する外国人児童生徒に加え、日本国籍であるが日本語指導を必要とする児童生徒の増加(日本語指導を必要とする児童生徒は約5万人)      〇我が国の18歳未満の子どもの相対的貧困率は13.5%であり、7人に1人が相対的貧困                                     〇令和元年度の小・中・高のいじめの認知件数、重大事態の発生件数、暴力行為の発生件数、不登校児童生徒の数はいずれも増加傾向にあり、過去最多〇令和元年度の小・中・高の自殺者数は減少するに至っていない

コロナ禍の中で、以下のようなことも指摘されている。

〇 学校で学習することの意義を見出せない成績上位者の存在                  〇 学校に行かないことで救われるいじめ等の被害者の存在       

その他、子どもの「家庭」「親」等のイメージの違いなど、子どもたちを取り巻く環境の多様化により、子どもたちの常識の重なり(共通項)も少なくなってきている現状もある。

このような多様化が進んでいることを踏まえた学級経営を行っていく必要がある。もはや「力や排除の論理」は通用しない。「包摂の論理」で学級経営をしていくことが大切である。

           

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