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『フワっと、ふらっと、精神分析学(フロイト心理学)』

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誰しもがおそらく一度はどこかで聞いたことがある、20世紀を代表する思想家の一人で偉大な心理学者『フロイト』。彼がどのような考え方をしていたのか知っておきたいところですが、その理論…
難解な『精神分析学』をやさしく紐解くマガジン。心揺さぶるフロイトの心理学をフワっと、ふらっと、みて…
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記事一覧

 一度はどこかで聞いたことあるし、やっぱり知っておきたい潜在意識の巨匠・フロイト。『フワっと、ふらっと、精神分析(フロイト心理学)Ⅰ』

1. フロイト心理学(精神分析学)とは  ジークムント・フロイト(1856年5月6日 – 1939年9月23日)は、オーストリア出身の心理学者・精神科医で、深層心理を探求するフロイト心理学(精神分析学ともいいます。以下、精神分析学と呼びます)の創始者です。  フロイトは無意識の心の働きや、夢、抑圧された欲望が人間の行動に影響を与えると考えました。  特に「エディプス・コンプレックス」などの概念で有名です。  フロイトの理論は、心理学のみならず哲学、文学、社会学、サブ

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生きづらさの根源、壊れた本能。『フワっと、ふらっと、精神分析(フロイト心理学)Ⅱ』

1. 壊れた本能  人間の本能は、動物のそれよりも「誇張された本能」で、 精神分析学(フロイト心理学)などでは、「壊れた本能」ともいいます。  人間が地球環境下で生きて行くのはままなりません。  他の野生動物と異なり裸のままでは冬の寒さをしのげませんし、住むところがないと雨風をしのげません。  都市部では自給自足が困難で、貨幣経済システムの中に取り込まれてしまっています。  野生動物は生まれたままの姿で家などなくても金もなくても、ガスも電気もエアコンも、風呂も車

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全ては幻想。愛も欲望も満たすことができない、追えば追うほど捕らえられない白ウサギ。ではどうする?『フワっと、ふらっと、精神分析(フロイト心理学)Ⅲ』

1. 映画「マトリックス」の元ネタ『シミュラークルとシミュレーション』現実性なき虚構の世界。  ボードリヤール(フランスのポストモダン思想家)の「シミュラークルとシミュレーション」という本は、 映画「マトリックス」を制作する際に制作者が参考にしていたようで、映画の中にも同書が映し出されるシーンがあったようです。  シミュラークルとは、 「複製としてのみ存在する、実体をもたない記号であり、その記号がひとり歩きして現実を喪失する状態をいう。」 とされています。  ま

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